Mac OSのインストーラーを使わずに、クリーンインストールされたディスクを丸ごとディスクイメージにバックアップしておいて、不具合が起きたらそこから復元する、という小技と注意点を紹介します。
小技を思いついた理由は、Macのディスクユーティリティでパーティションが消失したりといろいろ経験したのでその備忘録も兼ねます。
最終的にこれが一番よさそう、というやり方です。
クリーンインストール状態のリカバリーOSイメージを作成する
【クリーンインストールされたパーティションを準備する】
復旧モードで起動
Ctrl + R を押しながら電源ボタンを押して復旧モードで起動します。
お好きなHDDにOSを新しくインストール
このディスクはイメージが作成されたら消去してしまいます。古いHDDでも問題ありません。ここでは「Recover Clean OS」という名前のパーティションにインストール。
インストール後、「ようこそ」画面が起動しますが設定を行わず、電源ボタンを押して再起動します。
Ctrl + R を押しながらもう一度復旧モードで起動します。
【ディスクイメージを作成する】
復旧モードで起動したら
ディスクユーティリティで先ほどOSをインストールしたディスク「Recover Clean OS」のディスクイメージを作成します。
ディスクユーティリティのサイドバーで「Recover Clean OS」を選択した状態でメニューから
「ファイル」→「新規イメージ」→「Recover Clean OSからイメージを作成」
と進みます。
ディスクイメージの保存先を指定します。
ディスクイメージの作成が完了したら終了です。
すでにインストールされた「Recover Clean OS」のパーティションは活用してもいいですし、消去してしまっても問題ありません。
【ディスクイメージから復元する】
復旧モードで起動したらサイドバーで普及先のディスクパーティションを選択した状態にします。
ディスクユーティリティのメニューから
「編集」→「復元」→ダイアログの復元元の右の「イメージ…」を選択
復元元のイメージを選択したら「復元」ボタンを押せば復元が開始されます。
小技
今回はクリーンインストール状態のOSのイメージを作成しましたが、TimeMachineのようにOSの状態やディスクの状態をまるごとバックアップすることが出来ます。環境を即座に復元できないと困る、という場合は特定の時点のディスクイメージを取っておくことですぐその時点に巻き戻ることができます。(KOMPLETEなどの大容量のインストールが必要なものなど)
TimeMachineではバックアップの間隔を指定できないため、クリーンな状態に復元することは難しいですので、使い分けるができるのかなと思いました。
メリット
・インストール時間が短くできる
・毎回インストーラーから起動しなくてもいい
・圧縮されるので容量が小さくできる
・パーティションを切る必要性が無い
・ディスクそのもののコピーより高速に行える
・Acronis True Image など別のソフトをインストールしなくてもできる
デメリット
・ディスクイメージから直接ブートすることは出来ない
注意点
ディスクイメージの作成に関することではありませんが、FusionDriveをパーティションで区切るのはおすすめしません。
Macのディスクユーティリティのパーティション変更は若干あやしい挙動が見られます。できることなら単一のディスク=単一のパーティションで運用することをおすすめします。 SSDやHDDでは起こったことはないのですが・・・
私は
FusionDriveで3回パーティションそのものが消失し、消去もできなくなりましたので注意が必要です。