長崎原爆被災者協議会の事務所からの生放送が終わり、ほっと一息つきます。
肩の荷が降りると胃の腑も軽くなる、と言う訳ではないが、予約して頂いていた「カフェ平井」に長崎放送様の車で送っていただきました。
この「カフェ平井」は「フツーの生活 長崎編」の取材で長崎を訪れた際ブログ仲間の方に紹介されて、何げに入った、昭和感満載の喫茶店です。
袖触れ合うも他生の縁。再会を喜びあいました。
突然サイレンの音。
8月9日11時2分。
黙祷。
80年後のこの日、ここに居る自分が不思議で、有り難く思うのです。
長崎の宿は、「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」
グラバー亭の居留地にあり、100年以上もの間、修道院として時には児童養護施設「マリア園」として長崎の歴史に寄り添い、被爆を乗り越えたて2024年12月13日この由緒ある地に「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」として誕生したと言います。(一部パンフレットより)
マリア園の時代、子供たちが元気に駆け回り笑顔溢れる運動場はガーデンテラスとして生まれ変わったそうです。
この異人館は聖堂がレストランに変貌して、ステンドクラスの光は美しく、歴史を通して厳かに差し込み、ここは、もう日本ではありません。
見るものことごとく珍しく歴史と今が凌ぎ合い、訪れるものを異次元の物語へと誘います。
懇切丁寧な応対を心得たスタッフ一同にふと振り返り、感激するのです。
私にとってのこの稀有な体験は、刻の流れを、こっそりと緩やかにしてくれる様です。
そして最後の夜、長崎放送の皆さんが、私のために 食事会を開いてくれました。
この最高のおもてなしに感激してか、つい饒舌になった、忘れられない楽しい感謝のひとときでした。
長崎放送の皆さんと。
後ろ左から、報道メディア局報道制作部プロデューサーの宮路りかさん、報道メディア局長の中島三博さん、アナウンサーの早田紀子さん、報道制作部長の河野智樹さん(気象予報士でもあります)、
前左から、私、報道メディア局専門局次長古川恵子さん、そして私の奥さん。
帰京の朝を迎えます。
ホテルのパジャマでバルコニーから空を眺めています。
飛行機が飛ぶか飛ばないかそれが問題だと、非常事態が待っていました。
重い雲が低く垂れ込め、視界不良で長崎空港に着陸が困難であるとの情報です。
何はともあれ、先ずは空港に向かい、待つしかありません。
時間通りに迎えに来てくださった長崎放送の車両に、祈る様な気持ちで乗りこみ空港へと急ぎ、チェックイン済ませました。
画面の下に「大幅な遅延または決行の可能性がございます」と、黄色い文字。
不安そうに見つめる私。
表では古川恵子さんが、万が一離陸出来なかった場合に備えて、車の中で我々の飛行機が離陸するまで待機してくれていました。
この誠意ある行為に、ただ脱帽です。
私たちの便は、一度着陸をやり直し、二度目に着陸という綱渡りの末、無事飛び立つことが出来ました。
その後の便は全て欠航となりました。
幸運な、状況好転の一日でした。
やっと大都会の喧騒の渦の中に帰って参りました。
長崎放送の皆様お疲れ様でした。
そしてありがとうございました。
https://www.youtube.com/live/Wdn2VtqLSd8?si=CaNuP3UY4ub_sCvP
("被爆80周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典 ライブ配信")
私が出演した長崎被災協での特別番組は、9時半から始まり10時40分までの生放送ですが、このYouTubeでのライブ配信は、最後の10分間です。特別番組の前半は配信されていません。
追伸。
8月15日、朝の情報番組フジテレビ「サン!シャイン」に出演します。
(生出演ではありません)
https://www.fujitv.co.jp/sunshine/
★『フツーの生活長崎編』配信は、8月15日(金)23時59分販売が終了します。
一週間視聴可能ですので、配信終了は、8月22日(金)23時59分です。