ミャクミャクは「気持ち悪い」から「付いてたら売れる」へ ”爆売れ”にグッズ業者は「生きている間に2度とないレベル」 売り上げ推計は1日で5億6千万円
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関西在住者なら、1日に1回は必ず見かけると言っても過言ではない「ミャクミャク」。街を歩けば、ポスターやマンホールなど至るところに現れ、電車に乗ればキーホルダーを付けている人があちこちに。 どう解決?“女性トイレ行列問題” 「個室数を増やすのは簡単じゃない」トイレ籠城も問題に “本拠地”である大阪・夢洲の万博会場を訪ねれば、ミャクミャクの濃度は100倍にも1000倍にもふくれあがります。 そのミャクミャクの経済効果について先日、関西経済の調査研究を行うシンクタンク「アジア太平洋研究所」と関西観光本部が合同で調査し、万博会場を訪れた人が買い物に費やした額が、7月末までに620.9億円になるとの推計値を発表しました。1日あたり約5億6000万円にのぼります。
会場内店舗は8→20店に拡大 万博運営費 黒字化のカギ握る「ミャク様」
(来場者) 「グッズ購入費は10万円はいってないと思うんですけど、8万円とか」 「(購入費は)だいたい20万円ぐらい。初めて見たときは『えー?なんでこんな?』って思ったけれど、だんだんかわいさが増してきた」 会場を歩くと老若男女、様々な人たちがミャクミャクグッズを手に持ち、中には赤と青のツートンのファッションで着飾って楽しむ人も。 会場内の土産物店は開幕当初は8店舗だけでしたが、ミャクミャク人気の高まりなどを受けて増え続け、いまでは20店舗にまで拡大しました。 万博協会は、1160億円の運営費のうち969億円を入場券収入でまかなうとしていて、入場券の販売枚数はすでに損益分岐点を超えています。
残りの2割ほどのうち、110億円をグッズ販売のロイヤリティーなどでまかなう予定にしていますが、まさに「黒字化のカギ」を握るのがミャクミャクだと関係者は話します。 万博協会の関係者はーー 「見立てでは、ロイヤリティー収入は110億円の数倍は行きそうだ」 「協会スタッフは、『ミャク様』って呼んでいますよ」 と、想像以上の貢献度にうれしい悲鳴を上げています。
モリゾー・キッコロの比ではない売れ行き 「気持ち悪い」から「ミャクミャクが付いていれば売れる」への変革
うれしい悲鳴を上げるのは、協会関係者だけではありません。 (ヘソプロダクション担当者) 「サンリオとコラボしたキーホルダー、これが一番売れてます。1日何千個なんかは、あっという間に無くなる感じです」 「ミャクミャクぬいぐるみのブレスレット。お土産って普通は帰り際に買うんですけど、こういう『なりきり系』は朝一で買って楽しむので、朝から売れている」 グッズ企画や卸売りを手がける「ヘソプロダクション」は、万博のためだけに大阪市内の貸倉庫を借りました。トラックも2台レンタルし、夢洲との行き来を繰り返しているんだそう。 担当者の鈴村さんは、20年前の「愛・地球博」でもグッズ販売に携わりましたが、今回の売れ行きは「その比ではない」と話します。
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