国民民主党の榛葉賀津也幹事長は24日、東京都内で開かれた玉木雄一郎代表の政経セミナーで講演し、昨年の衆院選直後に報じられた不倫問題で、玉木氏が3カ月の役職停止に追い込まれたことについて「神様からの贈り物だと思った」と振り返った。
「この30年、だれもなまけてはいなかったが、日本は元気にならなかった。だからもう1度、財務省、大蔵省出身の玉木が、役所ににらまれながら苦しくても正論を言って、取り過ぎた税金を国民に戻していこうと(訴えた)」と、大躍進した昨年の衆院選を振り返った上で「その矢先にあの報道があった。つらかったですが、でも(その後の役職停止処分は)神様の贈り物だと思った」と述べた。
榛葉氏は、玉木氏の役職停止が、党のさまざまな人材に光が当たるきっかけになったとした上で「玉木だけではない。頭のいい玉木と、酒ばかり飲んでいる榛葉だけではないと。この党には多くのプレーヤーがいることに(国民が)気付いてくれた」と述べ、党にとってのピンチを前向きにとらえたことを明かした。
「玉木さんも(その間)歯を食いしばって全国を回ってくれたおかげで、いちばん苦しいこの時期に、わが党の支持率は下がらなかったし、むしろ上がった」とした上で、「これからが勝負だ」と訴えた。