1998年1月、旧群馬町(現群馬県高崎市)の自宅で、勤務先のドラッグストアに出入りするトラック運転手に両親と祖母を殺された女性(45)は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)で当時の具体的な記憶を失った。だが昨年春、捜査資料にあたり、徐々に記憶がよみがえってきた。運転手が行方不明のまま、進展しない状況にしびれを切らし、今月からインスタグラムで発信も始めた。14日で事件発生から25年。「いつまでも気持ちが事件に縛られている。未解決のままでは終わらせない」と強い信念で事件に向き合っている。【川地隆史】
いつもより1時間遅く、勤務先のドラッグストアから家路についた。98年1月14日午後9時ごろ、玄関から2階の自室に上がろうとすると、後に殺人容疑で指名手配される小暮洋史容疑者(53)にいきなり後ろからつかまれ、玄関横の祖母の部屋に連れ込まれた。なんとか振り払うと、小暮容疑者は「取り返しのつかないことをしてしまった」とこぼして立ち去った。廊下にたまった血だまりを見てすぐに110番した。3人の様子を確…
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