インフレ
物価の水準が上昇し続けること
インフレや長生きへの備えから、消費にお金を使わない傾向が目立っている。
物価高での節約志向の広がりも消費低迷の背景だと論じた。
スマートフォンは19・2%減の455万台だった。原材料や部品価格の高騰で端末価格が上昇し、買い控えが起きたことが響いた。
インフレと中央銀行、インフレターゲット
ほとんどの場合は、インフレ率が高くなりすぎることを防止し、目標値まで下げるよう誘導するが、その逆の場合もある。
インフレターゲットは元々、高いインフレ率に苦しむ国で採用された
健全なインフレ率は、人類の経験則から2-3%といわれている
インフレターゲット政策を採用した国は採用後、インフレ率が低下する一方で、実質GDP成長率は上昇し、
インフレ率と生産性
歴史を紐解くと、インフレ率と生産性の向上率は負の相関関係にあります。インフレ率が高くなればなるほど、生産性の向上率は下がるのです。
この相関関係は全世界で確認されています。また、この傾向は現代だけで観察されるものではなく、約130年間のデータを見ても同様の傾向が確認できます。
この件はさまざまな論文で検証されています。そのうち最も有名なものの1つが「Productivity and inflation: Evidence and interpretations, Board of Governors of the Federal Reserve System, 1994」という論文です。
海外の例では、スイスのように2012年から2016年までデフレが5年間も続いたのに、経済成長率が高く生産性も上がり続けた例があります。
この論文では、供給に比べて需要が減ることで起こるデフレを「悪いデフレ」と評価しています。逆に、19世紀のように生産性が向上し、需要に比べて供給が増加することで起こるデフレを「いいデフレ」としています。
円安要因の一つ
インフレが進むと、為替は円安に動きやすくなります。
インフレになってモノの値段が上がると、相対的にお金の価値が下がります。例えば、これまで1,000円で買えたものが、1,200円に値上がりしたとします。同じものを買うためにたくさんのお金を払うので、円の価値は下がっているといえます。円の価値が下がると、円と外貨を交換するときの比率である為替レートにおいても円の価値が下がるため、円安の原因になります。
インフレになる要因
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https://archive.md/Ds8Ndコロナショックが大恐慌に陥ることを恐れた政府は、1,400ドルの現金給付に示されるように、大規模な財政出動によって人々の購買力を高めようとした。米連邦準備制度理事会(FRB)も、政策金利をゼロに引き下げ、量的緩和(QE)政策(中央銀行が新規発行するお金で国債などの金融資産を購入する政策)を実施し、経済の活性化に努めた。
最低賃金の大幅引き上げによる人件費の増加、ウクライナ戦争に起因する原油・天然ガスの高騰、コロナ禍などの原因により、アメリカは近年インフレ傾向にあります。
需要超過インフレーション
価格が高くても購買意欲が衰えないので物価は上昇する。
ただし、販売業者が値上げをしない場合は、物価上昇が起きません。
物価が上昇しづらくなる原因
安く売る
将来サイゼリヤがなくなるとしたら、サイゼリヤよりも安くておいしい料理を出す企業が出てきたからでしょう。
それは「この豊かな食事を、日本の多くの人たちに楽しんでもらいたい」という私たちが叶えられなかった夢を、ロマンを、別の企業が叶えてくれたということ。
「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の三方が満足している状態を指します。
売り手だけが儲けを得るのではなく、買い手にとっても満足があり、最終的には事業を通じて地域社会の発展に貢献するのが目指すべき商売の形であるという考え方です。
自らを「安売り大魔王」と名乗り「日本の物価を半分にする」と宣言した。官の規制や古い商慣習と対峙する闘う商人だった。
お金を使わない(需要が増えない)
給付金をめぐっては、7割程度が貯蓄に回ったとの指摘がある
お金が海外に流出する
直近5年では経常黒字でも約3兆円の資金流出超だったとの試算もある。
有効求人倍率(需要の強さが分かる)
国民の需要が強い場合、その需要にこたえるために企業は供給者(生産者)を求めます。
https://freejob.work/content/b0016https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231226/k10014299731000.html1倍を上回ると求職者よりも求人数が多いことになり、人手不足という状況だと判断できます。
供給制約
需要に対し、人手不足や物流の停滞などで供給が一時的に追いつかないこと。
労働供給制約社会
労働力の供給が不足している社会を指す
労働供給制約社会では、労働力が需要を満たすことが困難になる可能性があります。
これによって企業が人材を確保することが難しくなり、生産性や経済成長に悪影響を及ぼすことがあります。
インフレ(物価上昇)が起きると
物価上昇が起きると、遅れて名目賃金が上昇します。
また、名目賃金を無理やり上昇させた場合、価格に転嫁されるの物価が上昇します。
この時、物価と名目賃金の両方が上昇しているので実質賃金は変わりません。
物価上昇による名目賃金の上昇
日本の名目賃金が海外の名目賃金を超えた場合、海外の人件費が安い事になるので、経営者は海外に工場を作るようになります。
生産が日本人から海外の人へ切り替わるだけなので、経営者は今まで通りの賃金です。
しかし、生産が国内から海外に切り替わるので、日本人生産者は打撃を受けます。
- 今まで日本人に支払っていたお金を海外の人に支払うようになります。
国内物価が海外物価を超えると
国内の物価が海外の物価を超えた場合、海外のモノの方が安いので、企業や消費者は輸入品を購入するようになります。
結果、今まで日本人に支払っていたお金を海外の人に支払うようになります。
- 物価の低いから物価の高い国への輸出は出稼ぎに行っている状態になり、物価の高い国並みの賃金を得ることができます。
格差拡大
物価上昇(値上げ)と言っても、一律ですべての物価が上昇(値上げ)するわけではありません。
競争力を持つ人たちは値上げができるので名目賃金が上昇します。
競争力がない人たちは値上げができないので、周囲の物価が上昇(値上げ)しているにもかかわらず値段はそのままになります。
結果、競争力がない人たちは値上げができず、名目賃金がそのままになるので、周囲の値段に対して名目賃金が低くい状態になり、実質賃金が下がります。
物価上昇すると、競争力がある人は名目賃金が上昇し、競争力がない人は名目賃金が変わらないので、格差が拡大していきます。
- 輸入品よりも値段を上げるのは難しいです。
- ブランド力があれば、輸入品よりも値段を上げても売れます。
平等性の喪失
需要が強い場合、高い値段でも売れるので、値上げが行われて、賃金の低い人は購入が難しくなります。
- 物価上昇中は名目賃金も上昇しますが、名目賃金は遅れて上昇するので、高収入の人の場合はダメージが少なく、低収入の人の場合はモノやサービスの購入が難しくなります。
- そして、最終的には、大まかに言えば物価と名目賃金の両方が上昇するので実質賃金は変わりません。
- インフレ(物価上昇)で変わるのは平等性の喪失です。
アメリカ
低所得層の間で延滞が増加。高金利下でカード金利は年21%と過去最高になるなど、低所得層の負担は重くなる一方だ。
「一部の消費者の間では、インフレと金利上昇の累積的な影響による圧力が生じている」と解説した。
海外
マイアミのチェーンホテルで1泊150ドル(約2万2000円)の予約をしていたとのこと。しかし、突然ホテルから「申し訳ありませんが、この料金は適用できません。別の場所を探してください」という電話がかかってきて、宿泊できなくなりました。
インフレによる人件費や光熱費の高騰が関係しており、そのしわ寄せでアメリカの2025年2月の旅費は7%、ホテル代に至っては9%も値上がりしたとのこと。