太地町で小型鯨類の漁始まる 賛成・反対団体、目立った衝突なし

菊地洋行
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 和歌山県太地町で1日早朝、小型鯨類追い込み網漁が始まった。この日は、約9キロ沖で見つけたハナゴンドウ10頭を畠尻湾に追い込んで水揚げした。

 町漁協に所属する「太地いさな組合」の9隻の船団は、海上保安庁のボートが警戒する中、午前5時すぎに太地漁港を出港。午前8時すぎに群れを見つけた。

 太地いさな組合の土山正樹組合長は「さいさきよく初日から水揚げがあってよかった」と話した。

 イルカの水族館飼育や肉食などに反対する反捕鯨団体と、捕鯨の伝統保持を主張する保守系の団体が町役場前で持論を主張したが、目立った衝突はなかった。

 追い込み網漁は、県による許可制。漁期はイルカ類が来年2月末、ゴンドウ類が同4月末まで。今季の捕獲枠は9鯨種で1814頭。

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この記事を書いた人
菊地洋行
和歌山総局|新宮・熊野地区担当
専門・関心分野
地域の話題、国際情勢