【「文明(人)の条件」と「非文明(人)(英語:barbarism)]の条件」】

 下記に,文明と非文明について箇条書きしてありますが,これを見てお分かりの通り,多文化共生とは,文明(人)国どうしで成り立つものであることがわかります.何故なら,非文明(人)国(=動物)には文化がなく,従って共生のやりようがないからです.
なお,ここでの文明の定義は,既存の文明論とは異なります.

[文明(人)の条件]

1.人類共通の普遍的規範を持つ,さらに,
  1. 高度な精神性を有する,即ち目に見えない世界(イデアの世界)の存在を認識している.別の言い方をすると,『形を持たない不滅なる対象への認識※1』を持っていることである.
  2. 死者への畏敬の念を有する
ここで,1が文明を成立させるための出発点である.文明化する鍵は,「1.の永続的認識の維持」,にかかっている.にさらには,これら2つは,人間と動物を分ける基準でもあることが容易にわかる.(詳しくはこちら

2.自由(言論,思想・良心,信教,学問),政治制度としての民主・法治の達成
 ここで重要なことは,前述の1.1を前提としていることである,即ち,この世的な頭の中で考えた知識ではなく,「イデアの世界」を反映することです.これは一度に達成するのは難しく,時代を超えて維持継続・発展させる努力が必要かつ重要である.また,一度達成したかに見えても,少し油断すると急速に(非文明に)堕落する.
 追記すると,日本の整備された戸籍制度は文明を維持・発展させる上での法治の礎として他国の追随を許さない仕組みである.日本文明の維持発展の軌跡を追跡可能とする一手段である.文明を持ちえない動物(=非文明)と一線を画する.

3.1.を維持しつつ,4を発展させることが可能な合理性の保持

合理性とは何か,その意味をここでは詳しくは論じないが,単純に五感で分るものだけが全て(「科学的」)と言うのとは訳が違う.迷信を排し,科学精神に則りながらも1を認識できることである.

4.(文明)発展の精神を保持している

 具体的には,文明発展の原動力が数学・物理学を含む科学の進展にあることを理解し特に数学・物理学の目標を把握していること,及び数学・物理学の自家薬籠中化を実現していること,自家薬籠中化とは即ち,その文明の中だけで,外部からの力を借りず数学・物理学を含む科学を発展させることが可能であることを指す.日本の場合,江戸時代に日本独自の数学,所謂和算を発展させ,これが西洋数学,物理,科学を比較的早く獲得でき,明治維新から約100年近く要してこの自家薬籠中化を実現することができたと思われる.これは,日本人が意識的に数学・物理学を含む科学の必要性を認識し獲得に向けて努力した結果でもある.

5.文明に精神を宿していること

そして最後にもう一つ付け加える.これは曰く言い難いことであるが敢えて解説する.文明とは例えて言うと人間の生命の様なもので,手,足,頭,胴体.首など五体が揃っているだけでは,人間として機能しない.その中に生命を宿す必要がある.そして,生命を宿した時点が文明の誕生と見做せる.ではいつ誕生したか,それは,その文明が神話を持った時点である.文明にとって5体に相当するものは,上記1~4である.1~4の中はさらに細かい要素で構成され,1~4は全く切り離されている訳ではなく,例えて言えば複雑なジグソーパズルの様に混然一体となっている.ジグソーパズルとの相違は個々のパーツは再生を繰り返し進化,或いは旧くなったものは消失し新たなパーツに置き換えられるところである.即ち,文明は内部(文明を構成する人間)あるいは,外部(文明に属していない人間,自然環境)からの力により変化する.この変化の過程は複雑である.まず,誕生に至らない場合も多々あるし,下記の様なケースもある,
 ・(消滅したかに見えて)他の文明に受け継がれる
 ・発展しないまま停滞し続ける
 ・発展後,衰退,あるいは外敵により滅ぼされる

 日本を例にとると明治時代の前に,未熟な段階ではあるが1~3,5を達成,明治以降4を獲得し,漸く本格的な文明の門口に到達できた段階である.人間に例えればまだ,幼児期のだ段階であり不動の状態に達するにはさらに成熟が必要である.一度不動の状態に達すれば,消滅したかに見えても,他の文明に受け継がれる可能性がある.

『』※1は,わが人生の書: ルネサンス人間の数奇な生涯 (現代教養文庫 1310) 文庫 – 1989/10/1 G. カルダーノ,青木 靖三(翻訳) P.229より引用
 以上について補足しておこう.重要なことは,個別の思想,科学や技術の発明・発見だけでは文明にはならないことである.
例として,古代中国では羅針盤,火薬,文字の発明があったがこれだけでは文明にならない.即ち中国は4000年,或いは5000年の歴史があると言われながら,文明の創造が出来ていなことは,中国の歴史を多少なりとも調べれば,上記文明の条件を満たしていないことがわかる.
 一方,ニュートンの数々の数学・物理学の発見は,キリスト教の浸透,民主主義の原型もあり,イタリア,フランス,ドイツなどでの科学の発展も相俟って古代ギリシャ文明を受け継ぎ西洋文明を創造することができた.



 以上,5つを同時並行して一定以上発展させて初めて文明の門口に立つことができます.この点が既存の文明論との大きな違いです.どれ一つ欠いても(真の)文明が成立しないだろうことは,現状,これらに到達していない地域の惨状を見ればほぼ明らかなことと思います.また,その達成が非常に困難なことも察せられることと思います.
 ここで,多くの人が誤解していることは,政治制度,法律,国家の仕組み,科学技術,芸術,生活様式,宗教・哲学・思想,言語などは文明を構成するパーツであって,それらが個々にはいくら優れていても,上記の条件を満たしていない場合,全体として文明を構成することはできないことです.

 前述と重複するが,以上の観点から所謂「古代文明」を考察すると,これらの基準に合致するものはありません.特に2の中の政治制度,4の科学技術が未発達です.所謂古代「文明」に中であえて上記1~5の基準に近いものは,奴隷制度下のギリシャ文明に現代文明の萌芽が見られます.
 現代においてこれらを辛うじて,不完全ながらも満たしていて文明と呼べるのは日本と西洋だけです.地域的には,西洋文明は,西欧と北米,日本文明は,日本と台湾です.
 ここで注意すべきは,現代西欧・北米は古代ギリシャ~ローマ時代~19世紀西欧をその基礎としていること,現代日本は,古代日本~江戸時代を基礎としている点です.どちらも,不完全ながら1,3,4を育み,封建身分制度下ですが法制度が整備され,法治意識が育まれました.しかし,文明としてはどちらも非常に未熟な段階であり,現時点では確固として確立しておらず,非文明の侵攻により常に崩壊の危機にさらされています.
 日本の問題点は日本人は,日本文明を発展させる義務があるが,その認識が全くできていない点です.政治,教育,文化のあらゆる面で日本文明発展を念頭において進める必要がありますが,その点が全く蔑ろにされています.日本人自体が日本の使命,日本文明の本質を理解していないのは日本人の怠慢といえますが,誰も書いていないので今後,小生がすこし説明していきます.ただし,より適切な人物の解説を期待したいところではあります.

[非文明(人)(英語:barbarism)]の定義(条件)(『言葉をしゃべる動物』)
非文明人の別の言い方をすれば動物です,ですので動物の特徴=非文明人の特徴となります.以下に見る様に非文明人には、論理性、倫理性は皆無ですから正論を言っても全く通じません、動物に道徳を説くことができないことを見れば明らかでしょう。

1.本能のままに行動

 動物には悟性,理性,知性,感性がありません.人間にとって真に重要なもの,即ち,この世(=物質世界)を超えたところの聖なる世界の存在がわかりません.その行動は本能のままです.

 ・郷に入っても郷に従わない
 ・堪え性なし→食い物見て我慢できず食らいつく
 ・弱いもの襲う,強いの来たら逃げる
 ・欲望通らないと暴れる

2.精神性皆無
 ・真・善・美わからない
  →聖なるもの理解できない,即ち尊いもの汚す
  →「像」を拝むことが理解でいない,即ち,文明人は「像」そのものを拝んでいるのではなく,像の奥にある「聖」なるものに心を寄せているその精神性を理解できない
  →善・悪の判断つかず,道理通らず
 ・倫理観,道徳性なし
  →死者への畏敬なし,墓暴きなど意に介さない

3.動物との類似例
 .狡猾,残忍→ 蛇
 ・虚偽癖→ (妖)狐
 ・騙す,化かす → 狸
 ・獰猛,群れて悪さ → ハイエナ
動物への対処法一例
 基本方針:害獣に対する法令に則る
 ・人間に危害を加える動物は即捕獲,棲息地に返すか,動物園での保護,引き取るところが無ければ殺処分
 ・人間に危害を加える恐れのない場合,引き取り希望者がいれば譲渡

イスラムについて
なお,イスラム教は,「教」とあるが,キリスト教,仏教といった高等宗教では全く違う.その理由は,
1.心の在り方についての教義がない,型,形式だけ
 別の言い方をすると外面的「祈りの形式」だけで,精神性がないと言うこと
2.あの世の存在を認めていない(イデアの世界の存在が認識できていない),即ち,キャバクラの様な世界を天国と錯誤している
3.その「教義」単に動物を押さえつけるためだけの規則,動物が集まったとき動物間の秩序を保つ規則
[日本神道と仏教に関する注意]
なお,日本古来の所謂日本神道も作法重視で教えが少なく,極めて形式的であったが,聖徳太子がその点を認識して,仏教を布教することにより教えを補った.そして天皇家は日本神道の主催者かつ仏教の最大の守護者となり,ここに神仏習合が成立した.ただし,神仏習合は徹底されているとは言い難く,明治初めの最大の愚策,廃仏毀釈が行われた,政府がこの過ちに気が付くまで数年を要しその間に多くの仏教遺産を消失したことは悲劇である.

【イスラム教に関する補足】
 別途より詳しく説明したいが,今この場では少し補足しておきます,詳しくは最後に参考文献を挙げたので見て下さい.偏らないよう複数の文献を挙げてあります.
 イスラム「教」は現在,世界でいわゆる「信者」の数としては,イスラム圏の人口増もあり,既にキリスト教(各宗派の総計),ヒンズー教,仏教を上回っているようである.私も含めて,日本人は仏教,キリスト教については信者ではなくとも多少の知識は持っているであろう.

 過去に仏教の僧が僧兵として挙兵し乱暴狼藉を働いたり,または,仏教本来の教えに反した,堕落した僧侶もいたことは知っている.これは安土・桃山時代,キリスト教の布教が許された理由の一つでもある.しかし,その後,幾つかの理由(神社仏閣の破壊,キリシタン大名の教会への土地の寄進,奴隷貿易取り締まり要請に対する宣教師の非協力等)でキリシタン禁制とし,明治時代に入って再度布教を許したことも知っている.現在の大部分の日本人の行動規範,思想信条は,仏教,キリスト教に親和的である.
 では,翻ってイスラム(教)と日本(人)とは親和するのか.私が調べた範囲では,否定的である.その理由が,上記のイスラムについての特に1,2である.
ここでは,参考文献を挙げておく.
回教概論 (ちくま学芸文庫 オ 17-1) 文庫
イスラームとは何か〜その宗教・社会・文化 (講談社現代新書)
イスラーム文化−その根柢にあるもの (岩波文庫) 
イスラム教の論理 (新潮新書)
マホメット: ユダヤ人との抗争 (中公新書 254) 

この記事へのコメント

aki
2024年01月09日 23:31
この様な書込大変失礼致します。日本も当事国となる台湾有事を前に 日本の国防を妨げる国内の反日の危険性が共有される事を願い書込ませて頂きます。

今や報道は無法国の代弁者となり、日本の国益は悪に印象操作し妨害、反日帰化の多い野党や中韓の悪事は報じない自由で日本人の知る権利を阻む異常な状態です。

世論誘導が生んだ民主党政権、中韓を利す為の超円高誘導で日本企業や経済は衰退する中、技術を韓国に渡さぬJAXAを恫喝し予算削減、3万もの機密漏洩など数知れぬ韓国への利益誘導の為に働きました。

メディアに踊らされあの反日政権を生み、当時の売国法や“身を切る改革”に未だ後遺症を残している事、今も隣国上げや文化破壊等、

日本弱体と利益誘導に励む勢力に二度と国を売らぬ様、各党の方向性を見極め、改憲始め国の成長と強化が重要で、しかし必要なのは、
日本人として誇りを取り戻し、世界一長く続く自国を守る意識だと多くの方に伝わる事を願います。
本人
2024年01月11日 18:54
貴重なコメントありがとうございます。上記,小生も同様の認識,唯一日本&台湾の文明のみが,人類の希望の星となる可能性を秘めています.しかし,未だ「文明」は新芽程度で,今後反対勢力(=非文明(人)国)が総力を挙げて潰しに掛かります,いや,既にかかっています.今後,その対応策を書いて行きますが予断を許しません,極めて厳しい状況が続きます.日本人&台湾人は覚悟が必要です.
竜胆干城
2024年02月10日 12:03
コメントだけでなく、行動を開始しましょう。
本人
2024年02月20日 11:53
ご指摘の通りですが,まだ行動するための「規範」がありません,本来は21世紀に相応しい規範を「聖人」が用意してくれればよいのですが.ただし,もしかしたら小生が知らないだけで,どなたかが進めているのかもしれません,もし,それを見つけたらそちらを掲載します.