獅子風蓮のつぶやきブログ

創価を卒業し、組織にしばられず、いろいろ考えたりしたことや、読書感想などを書いています。

対談:亀井静香× 斉藤鉄夫 その1

d-マガジンで興味深い記事を読みました。

引用します。

 


週刊現代2025年9月1日号

お盆明け・特別対談
亀井静香(※)× 斉藤鉄夫(*)
(※)元自民党政調会長 (*)公明党代表

自民党はもうダメだ。さっさと別れちまえ!」

永田町最後のドンが参院選で惨敗した公明党に喝!

参院選で、結党以来最低となる8議席に沈んだ公明党
「このままではいかん。なぜ負けたか俺が教えてやるよ!」
亀井氏が声を張り上げた。


亀井 斉藤先生は我が母校、広島の修道高校の後輩なんだ。俺より15年下になるのかな。大秀才と言われておった。

斉藤 大秀才だったら私も亀井先生のように東京大学に行ってますよ(苦笑)。私は英語や国語が苦手で、理系の大学(東京工業大学)に行きました。

亀井 いやいや俺なんか、学校始まって以来の落第生。なにしろ高校1年生の3学期に退学になった。
通学定期を買うのに必要な通学証明書をそれまで無料で出していたのに、今後はカネを取ると学校が言い出した。俺は「冗談じゃねえ」と怒って、ガリ版の抗議ビラを自分で刷って、校門で一人で配った。そうしたら理事会で「赤い学生は辞めさせなくてはいけない」と問題になり、自分から出ていった。

斉藤 いくら正義感があってもそんなことはなかなかできない。私なんか先生に怒られるかなと思ったらとても行動に移せないけど、亀井先生はやってしまうわけですから。

亀井 当たり前じゃないか。

斉藤 それはすごいことです。

亀井 修道高校は中退だから、斉藤先生と初めてお会いしたのは随分先のこと、政治家になってからだ。
斉藤先生は'93年の総選挙で旧広島1区で初当選された。当時は自民党が下野し、公明党は細川連立政権の一員として与党になったばかりだった。俺は細川政権を潰すために、公明党叩きをやった。予算委員会で「公明党とその支持母体である創価学会の関係は、政教分離原則に違反している」と批判したわけだ。
そんなある日、「面会したい」とやってきたのが、当時まだ新人議員だった斉藤先生だ。

斉藤 高校の大先輩でもある亀井先生の懐に飛び込んでいったんです。憲法二十条の政教分離原則の本当の意味を御理解いただこうと意を決して。怒られるかと思ったら、「おぉ、よう来た!」と迎え入れてくださった。必ずご理解いただけるだろうと思って伺ったら、ご理解いただけました(笑)。


自民党という「悪女」と手を切りなさい

亀井 俺が間違っていたんだよ。外国を見ても、クリスチャンを支持母体にした政党なんていくらでもあるんだ。日本でも、神道や仏教の信者から支援を受けている議員はいくらでもおる。あのときのことは、今は反省しています。
でも'99年に自自公連立政権が誕生すると、俺たちは一緒に政権を担うことになった。

斉藤 色々な集会で亀井先生が私の応援に入ってくださいました。そこでこれまでの経緯もあるから、「仏敵の亀井静香でございます」なんてご挨拶いただいて盛り上げ、押し上げていただきました。
でも悲しいことにそれも長く続かない。'05年の郵政解散で亀井先生が自民党を離れられて、再び与党と野党に引き裂かれてしまいました。我々は亀井先生を追いかけているのに、どんどん逃げていってしまうんですよ(笑)。

亀井 でも関係は続いているんだよ。そんな斉藤先生も今や公明党の代表だからね。

斉藤 政治家として鍛えていただき、成長できたのは先生のおかげだと思っています。

亀井 でも今回の参院選は厳しい結果になってしまったな。それはなぜか。自民党とくっついておるからだ。自民党はもう駄目だ。大企業や自分たちの利益しか考えておらん。あんなのは沈む太陽だ。あんたのところは昇る太陽なんだから、自民党という悪女とは早く手を切りなさい。

斉藤 でも自公連立が政治を安定させて、この激動の世界を日本が生き抜いていく大きな力になっていると思います。すぐに別れろと言われても、なかなかこれは難しい。

亀井 全然難しくないよ。自民党が生意気なことを言ってきても、「ああ結構だ。なら選挙は手伝いません」と言えばいい。選択権はあんたたちのほうにあるんだから。どの党からもモテる可能性があるの。でも今のように自民党のお妾さんみたいなことをやっていたら、誰も相手にしなくなる。いろんな党と接触して、あなたたちの政策をきちんと支持するかどうかをリトマス試験紙にかけるんだよ。それでどこと組むか決めればいい。簡単な話じゃないか。


参政党なんて屈みたいなもんだ

斉藤 確かに今回の選挙では我々含め、自民党立憲民主党など既成政党から票が離れ、参政党や国民民主党といった新興政党が躍進しました。

亀井 参政党なんてのは、一過性の現象だよ。

斉藤 でも全国に地方議員を着実に増やして地盤固めもしており、侮れません。

亀井 屈みたいなもんだ。俺が党を作っても、あれくらいの人数なら揃えられる。

斉藤 とはいえ、国民の漠然とした不安、たとえば物価高や外国人に対しての不安が、新興政党への期待に結びついているのは確かだと思います。

亀井 権力を握っているところがちゃんとしないと、支持を失うのは当然だ。国民は奴隷じゃないんだから。

斉藤 これからは若い世代の皆様からの政策要望も受けていこうということで、SNS対策を一生懸命やっています。

亀井 SMN? 見たことねえなあ。

斉藤 今の若い人は新聞やテレビは見ない。ニュースもスマートフォンで見ているんです。国民民主党玉木雄一郎代表や参政党の神谷宗幣代表はそこをうまくやった。

亀井 あいつらは軽薄だから。

斉藤 もちろん有権者の方々とは実際に会ってお話をするのが基本だと思いますけど。

亀井 基本というか、それがすべてだよ。一人一人の手の温もりを忘れた政党は、もう国民のための政党じゃなくなるんだ。それでいくら支持率が上がったところで、あっという間に吹っ飛ぶよ。 

斉藤 大事な点ですね。

亀井 大衆は愚にして賢なんだよ。我慢して、ひたすら働いている人たちを大事にしなくちゃいかん。あんまりちゃらちゃらして、上澄みを掬っているだけではいかんぞ。根っこがあれば、あなた方は支持される。確たる宗教的背骨があるというのは強みなんだ。ヨーロッパをみてごらんなさい。台頭しているのはどこも宗教政党だよ。

斉藤 亀井先生がおっしゃるように政治に宗教的信念は必要だと思います。すべての人には尊極の命があって、敬わなければいけないという、そういう信念は政治にとって大事だと思います。

亀井 斉藤先生は沈む太陽にはなるな。昇りなさい! あなたが総理になればいい!

斉藤 いやいや、激励ととらえ、胸に留めておきます。

亀井 先ほど石破(茂)に会ったら、斉藤先生は本当に立派な方だと言っておった。

斉藤 ありがとうございます。

亀井 俺は石破には「とにかく引くな。前へ前へと出ていけ。そうしたら必ず勝てる」と言ってやった。

斉藤 石破総理を励ましたんですね。そりゃあすごい。

亀井 だって見渡してみろと。他に誰がやるんだよ。石破の後に党内でやれそうな奴がいるかと言ったらいねぇだろ。

斉藤 自民党内の争いには、我々はあまり口出ししないというのが原則です。しかし、公明党首班指名で「石破茂」と書いた責任がある。だから、石破総理が続けられる以上、総理を支えようと。

(つづく)

 


解説

亀井 ……当時は自民党が下野し、公明党は細川連立政権の一員として与党になったばかりだった。俺は細川政権を潰すために、公明党叩きをやった。予算委員会で「公明党とその支持母体である創価学会の関係は、政教分離原則に違反している」と批判したわけだ。
そんなある日、「面会したい」とやってきたのが、当時まだ新人議員だった斉藤先生だ。

斉藤 高校の大先輩でもある亀井先生の懐に飛び込んでいったんです。憲法二十条の政教分離原則の本当の意味を御理解いただこうと意を決して。怒られるかと思ったら、「おぉ、よう来た!」と迎え入れてくださった。必ずご理解いただけるだろうと思って伺ったら、ご理解いただけました(笑)。

 

なるほど、当時、創価学会公明党にとって敵であった亀井氏の懐に深く入って、意を尽くして話をしたことで、斎藤氏は亀井氏の信頼を得たのですね。

かつての強面の創価学会公明党批判者である亀井氏が斎藤氏が代表をつとめる公明党を応援するなど、考えられない対談です。

 

 

亀井 俺が間違っていたんだよ。外国を見ても、クリスチャンを支持母体にした政党なんていくらでもあるんだ。日本でも、神道や仏教の信者から支援を受けている議員はいくらでもおる。あのときのことは、今は反省しています。

 

あの亀井氏が、こんなにはっきり反省を明言するとは思いませんでした。

これは斎藤氏の功績でしょう。

 

獅子風蓮