第1章:JAバンク──“見えない国庫”の正体
「国が守ってくれる」という幻想の中に、
国が資本に売り渡された静かな現場があった。
それが、JAバンクだ。
戦後、日本は「農村の力」で支えられていた。
米を中心とした食料の自給率と、地方のコミュニティ。
その経済的な血流を支えてきたのが──農協(JA)だった。
だがその“表の顔”の裏には、もう一つの装置がある。
JAバンク──それは農家の貯金を預かる「見えない国庫」。
全国の農協の信用部門が一体化し、
総資産は200兆円を超える日本最大級の金融機関。
しかも、その金のほとんどが「米国債」に流れていた。
銀行ではない。
企業でもない。
農家のための組織──のはずが、
その内部では、米国の債券市場を支える“影の投資家”として、
静かに、国の富をアメリカに預けていた。
知らないのは、国民だけだった。
この世界の“当たり前”が、もし、どこかおかしいと感じたなら──
「黙示録ノ回路」で、その違和感の正体を、静かに見つめなおしてみてほしい。



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