第4章:コメの価格──“市場”ではなく“舞台”だった
「なぜ“食卓の主役”が、静かに値上がりしたのか?」
2023年──
ある異変が、誰も気づかぬうちに進行していた。
コメ価格の高騰。
1年前の相場は60kgあたり9,000円台だったものが、
わずか1年で、2万円を超える水準に跳ね上がった。
この高騰は異常だ。
なぜなら──
日本は今、人口減少と消費縮小の真っ只中にある。
しかも、コメの消費量は、年々減少している。
需要は減り、供給者も減り、
消費者も減っているのに──
なぜ価格が倍増する?
答えは簡単だ。
これは「市場原理」ではなく、
“舞台演出”だったからだ
価格が急騰しても、テレビではほとんど報じられない。
政治家のコメントは、こうだ。
「農家の高齢化により生産量が減少している」
「円安の影響で資材価格が上昇している」
だが、それは表の理由にすぎない。
裏側で進んでいたのは──
農協改革=コメ制度の自由化=価格操作の自由化だ。
すでに政府は、
「主食用米の生産調整(減反)」の制度を廃止している。
これはつまり──
“国が守っていた価格安定装置”を外したということだ。
演出は整った。
あとは、「誰が演出しているか」だ。
奇妙なことに、スーパーではコメが高くなった一方、
外食産業では、値上げされていない。
牛丼チェーンでは、おかわり無料が継続中だ。
この二重構造は何か?
つまり、大手外食企業だけが、
特殊ルートや政府支援で、安くコメを入手している可能性がある。
個人消費者には高く、
法人には安く──
この「価格の分断」は、国民の静かな疲弊を促進する。
そして誰も、コメの値段について語らない。
なぜなら、演出は見えない場所で行われるからだ。
この世界の“当たり前”が、もし、どこかおかしいと感じたなら──「黙示録ノ回路」で、その違和感の正体を、静かに見つめなおしてみてほしい。



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