精神科病棟 裏マニュアル&用語辞典
■出国系用語
出国禁止
措置入院、医療保護入院、応急入院などにより閉鎖病棟に隔離され、原則として退院できない状態のこと。
密出国計画
病棟の出入口、面会、外来診察を利用した脱走計画の総称。
「看護師の動線を見ている」などと噂されると危険人物認定。
消防設備士/建築士
火災時の「パニックオープン」構造を熟知し、扉の開放を狙う計画性患者の呼称。赤い狐が該当する。
出入国管理局
実質的に「退院可否」を左右する医局のこと。判決に近い。
出国スタンプ
主治医による「退院許可」のこと。もらえない者は永住権扱い。
■滞在期間・身分関連
漬物
長期にわたる出国禁止状態の患者。概ね3ヶ月以上から認定。
発酵が進むと、発言内容が「哲学的」または「宇宙的」になってくる。
ドライ
自傷・他害歴はないが、家族と折り合わず退院できない者。民法的保護入院の悲劇。
旅人
たまに現れては数日で出国していく超短期入院者。入れ替わりが激しく、「幻」とも呼ばれる。
ノマド
措置解除後に行き場がなく、複数の精神科病院を転々とする者。
■危険人物・知識系
能書き
退院請求、保健所連絡、弁護士会経由の相談などを熟知している患者。病院にとっては「敵性勢力」。
条文ガチ勢
「精神保健福祉法第33条の2により…」と主張する。たいていスマホ没収済みなのに記憶だけで戦う。
看護師間で「出たよ、法廷ファイター」と囁かれる。
ジャーナリスト
病棟内の不備を逐一メモし、外部に告発する構えの患者。対応を間違えるとネット記事化。
スーツマン
弁護士や支援団体の人が来たときの暗号。
「今日はスーツマン来るから注意してね〜」と看護師間で共有される。
■日常会話・行動パターン系
バリデーション
「自分は入院に値しない」という主張を何度も繰り返すが、主治医がうなずいたことは一度もない状態。
カンファの壁
主治医が「また来週話しましょう」と言った回数=退院が遠のく指数。5回を超えると「カンファの壁」に突入。
クスリの神様
薬の名前をフルネーム(ジェネリック含)で言える患者。副作用も逐一報告。病棟薬剤師より詳しい場合あり。
コール魔神
ナースコールを1時間に5回以上押す患者。鳴らし続けると「一時無効化」という奥義を食らう。
デイルームの主
誰よりも先にテレビ前を陣取り、誰よりも遅くまで座っている。入院歴半年以上の称号。
■その他の隠語
連行
診察室への呼び出し。
「〇〇さん、診察ですー」は表向き、「〇〇さん、連行お願いしまーす」が裏用語。
異世界転生
急な薬調整で意識がぼんやりしてきた状態。
「〇〇さん、今日は異世界行ってるなー」が合図。
聖杯戦争
デイルームのチャンネル争い。競争率が高く、職員が仲裁に入る場合も。