第5章|空気という神と、支配者たちの演出構造
── 改憲、“国民が望んだように見える”嘘の空気
「改憲が必要だ」
そんな“空気”を、あなたは感じたことがあるだろうか。
だが、それを本当に自分の意思で求めていたか?
誰かに頼まれたわけでもなく、説明されたわけでもなく、
ただ“そういうものだ”と受け取っただけではなかったか。
ここではっきりさせよう。
日本という国の本当の支配装置は、**「空気」**だ。
空気──それは、日本人にとっての“神”だった
西洋のような「法による支配」ではなく、
日本は、**「空気による統治」**が行われている国家だ。
たとえば、2020年のコロナ禍。
国には強制力を持つ法律が存在しなかったにもかかわらず、
人々は“空気”によって行動を制限し、家に閉じこもった。
自粛警察が登場し、マスクをしていない人が非難された。
三密の空気、接触禁止の空気、外出を避ける空気──
この“空気”は、法よりも強く、日本人を黙らせ、縛りつけた。
空気の発生装置──それは「お上」だった。
では、この空気を“誰が作ったか”。
マスコミ?
政治家?
SNS?
──違う。最大の演出家は「行政」だ。
たとえば「三密の回避」や「マスクの全戸配布」は、すべて行政主導だった。
誰かが命令したわけではなく、「お上が言ってるなら従おう」という“空気”が蔓延した。
つまり、政治よりも、行政が空気をつくり、国民を動かしている。
これが、「お上OS」という装置の正体だ。
「改憲」の空気も、同じ構造でつくられた
現在、自民党・維新・参政党による憲法改正の動きが加速している。
だが、その裏には、国民の切実な声など存在しない。
戦争が近いわけでもない。
実際に改憲で救われる具体的な利害関係者も見えない。
それなのに、
「何となく、そろそろ変えるべきじゃないか…」
という空気が、じわじわと社会を包み始めている。
“誰かが望んだ結論”に向かって、空気だけが先に用意されている。
そして、その空気を吸った国民が、自分の意思として「Yes」と頷く。
空気で“突き上げたように見せる”支配の構造
同じ演出は、すでに過去にも行われていた。
東京オリンピック:国民の熱望という空気が先行したが、実際は誰も心から望んでいなかった。
大阪都構想:府民投票まで行われたが、「大阪を都にしたい」というリアルな願いは存在しなかった。
大阪万博(2025):莫大な税金を投入し、「国際的に重要」という空気が先行するが、内実は空虚。
これらに共通するのは、
**「最初から結論が決まっていた」**ということだ。
「国民が望んだ」という演出のために、空気を先に作り、
その空気を吸わせ、国民に「Yes」と言わせる。
つまり、「突き上げ」ではなく、「誘導」だ。
問うべきこと
改憲の空気は、誰が作ったのか?
本当に、自分が望んだことか?
それとも、誰かが望んだ「ストーリー」に、自分の感情が上書きされたのか?
もし、空気さえも支配されていたのなら──
あなたの「Yes」は、誰のためのものだろうか?



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