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医学・生物学の研究者からビジネスへ 異色のリーダーが考えるデータマネジメントの価値とは


略歴
五十嵐 康伸/ DX推進本部 データマネジメント部 部長

筑波大学 物理学専攻にて学士(理学)、奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科にて博士(理学)を取得。東北大学の助手、奈良先端科学技術大学院大学の特任助教、オリンパスソフトウェアテクノロジー株式会社の部長付兼チーフエンジニアなどを経て、2021年11月当社入社。名古屋工業大学 客員准教授(兼務)
日本統計学会 統計教育賞、総務大臣賞を受賞
書籍「プロ直伝 伝わるデータ・ビジュアル術」(技術評論社)を監修


異色の経歴 大学の研究者からビジネスへ

− 当社に入社するまでの経歴を教えてください。

38歳まで機械学習や数理モデリングを使って医学・生物学を研究していました。東北大学では神経細胞を観察する顕微鏡を開発し、オリンパスではがん細胞を診断する内視鏡を開発していました。その後、データ分析の技術を武器に、自分にとっては未知の業界だった人材業やエンタティメント業に挑戦してきました。


経営理念「人は変われる。」への共感

− 異色の経歴ですね。その五十嵐さんが当社に入社された動機は何だったのでしょうか。

経営理念に共感でき、事業内容にコミットしやすいと感じたことです。特に「人は変われる。」という経営理念はすごく良いと共感しました。RIZAPのサービスを通じて「人は変われる。」を体験できた人は、学校での学びを通じて自分を変えられる、仕事や選挙を通じて社会を変えられると思ってもらえるのではないか、つまりRIZAPグループで仕事すると「健康・ヘルスヘア」のみならず、それらを超えた社会的価値をも作り出せるのではないかと直感しました。
また、以前に学んだ医学・生物学の知識が「ヘルスケア」という分野に活かせること、画像処理・画像認識の経験が「ヘルスケアのDX」というサービス開発に活かせることがイメージでき、自分と事業の親和性が高いとも感じました。


自分の信じるデータマネジメントの価値

− とは言え、所属するDX推進本部は立ち上げステージでしたよね。

はい、入社時点でデータマネジメント部は私以外に誰もいませんでした(笑)。ただ、前職でも組織立ち上げを経験しているので、そこに違和感はありませんでした。むしろゼロから組織を構築できることにやりがいを感じました。「データマネジメント部」という名称も私が考えました。自分の担当する部署が目指すべき方向性と会社内での役割を明確化しました。私が考えるデータマネジメント部の提供価値は次のようになります。
戦略と戦略の両レベルにおいて、判断の確実性を高め、判断の速度を上げ、納得感と共感を高める地図と羅針盤をデータに基づいて作成・提供し、事業の連続的・非連続的成長を狙う
こう定義するとデータマネジメントの機能は事業の改善であり、事業のキャッシュフローが大きい会社のほうが効果が大きくなると分かります。そして現在のRIZAPは、入社して価値発揮しやすい企業Phaseだと思っています。

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課題が明確だからポジティブシンキングで進む

− 入社前の考えと入社後の現実の間にギャップはありませんでしたか。

ギャップはありませんでした。入社後に分かったRIZAPの事業課題は、入社前に想像していたものよりも多くありましたが、その分やるべき仕事が明確になったとも言えます。私にとってはできていない課題をひとつひとつ解決していけば良い楽な状況ですですし、会社としては伸び代が大きくポジティブな状況だと言えます。
データマネジメントを通じた改革は社内に抵抗者がいたら大変です。しかし、RIZAPは社長が全力で改革を応援してくれています。そのため、私はデータに関して、会社のあるべき姿を主体的に描いて、それを実現するための仕事作り・組織作り・仕組み作りに全力投球できています。


多彩な0-1(ゼロイチ)サービス開発

− 今は具体的にどんな仕事に取り組んでいますか

現在10件ほどのプロジェクトを担当しています。既存事業に対しては、複数のサービスの裏にあるデータベースの統合、マーケットの理解を深化させるための顧客のセグメンテーション、広告費の予算を最適化するための効果測定、経営判断を支援するデータモニタリング環境の構築などです。
新規事業に対しては、KPI設計、ダッシュボード設計、カメラ等の計測機器の性能・費用選定、動画認識アルゴリズムの実現可能性検証などです。
当社のグループ会社はポディメイク事業、小売り事業、生活サービスと多彩な事業を展開しています。DX推進本部はホールディングカンパニーの立場から、多数のグループ会社の様々な事業に対して0-1(ゼロイチ)で関われることが面白い点だと私は思っています。


学ぶ姿勢とプロフェッショナルチーム

− データマネジメント部をどのような組織にしていきたいですか。

「結果にコミットするために学ぶ組織」にしていきたいです。自分がこれまでに行ったことがある技術だけで仕事できたら楽ですが、現在は新しい技術が物凄い早さで産まれてきています。そのため、目的に応じて必要な技術を最速で学ぶ姿勢が大切です。この学びを通じて自分に対しても社会に対しても「ひとは変われる。」を実現したい方に入社いただいて、一緒に組織を創っていきたいです。


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