大阪大学三浦研究室・朝日新聞社共同調査(阪大朝日調査)は,2025年7月3日に告示,同20日に投開票された参院選に際して実施された11回にわたる有権者調査です.
2025年7月の参院選は,今後の日本の政治と社会のかたちを左右する重大な転換点です.与党が過半数を維持できなければ,現政権の求心力は大きく低下し,政権交代や連立再編が現実味を帯びます.一方,右派勢力が議席を伸ばせば,移民政策や教育,家族制度などに対する政治の姿勢が大きく右傾化する可能性があります.また,物価高や子育て支援,年金・医療制度といった暮らしに直結する政策も,どの党が主導権を握るかで方向性が変わります.その意味で,政権の命運だけでなく,日本社会の価値観や制度の枠組みそのものが問われる選挙です.そのために,この選挙に対する有権者の意識の変化を記録することを目的としてパネル調査を実施しました.まさにこうした時期だからこそ,このような調査が重要な意味を持つと考えたからです.
本調査は,Web調査会社やアンケートモニターの登録者の方々を対象にして協力を依頼し,データを収集しています.その際,性別・年代・居住地域等についてはなるべく現在の人口統計に近づけるように配慮はしましたが,一般的な社会調査で行われる「無作為抽出」を行っていませんので,「母集団(すなわち日本の有権者)を代表しうる標本」を確保できているわけではありません.一方で,この調査の最大の特徴は,2025年2月から5月にかけて募集した方々に,6月から7月18日(投票日の前々日)にかけて,継続してご協力いただいていることです.つまり,一般的な社会調査のデータが,社会全体の似姿を再現し,その変動を観察するのに優れたデータであるのに対し,この調査は,個人の考え方の変化を観察するのに優れたデータだと言えます.繰り返し調査にご協力くださった皆様に心から御礼申し上げます.
本サイトは,本調査のデータを,実施主体である私たちだけではなく,多くの方々に役立てていただくために,広く公開し,主として学術研究に用いていただくことを目的として開設しました.どなたでも無料でダウンロードしていただけますが,ご利用になる場合は以下の条件にご同意いただいたものとみなします.
利用は無償です.
利用目的にかかわらず,利用前に,利用者名・所属,利用目的,利用予定媒体・形式を連絡先までメールでお知らせください.
報道・商業利用・その他の非学術目的の場合,内容によっては,利用をお断りする場合があります.
利用時には,「大阪大学三浦研究室・朝日新聞社 共同調査」とこのサイトのURLを出典として明記してください.
データの内容を改変した上での再配布はご遠慮ください.
個人が特定される情報は含まれておらず,そのような利用も発生しません.
パネルサンプルプロバイダPureSpectrumを介していくつかのサプライヤー(Web調査会社やアンケートサイト)の登録者から回答を得ています.サプライヤー情報はデータの supplier 列に記載されています.
回答者IDはデータの PSID に記載されています.これを使って各調査回の回答を紐付けることができます.
各調査回にPureSpectrumで(つまり私たちの調査票に回答者が流入する前に)性別・年齢・居住地の郵便番号を聞いています.より確実に本人を同定したい場合は,これらの異同を確認することも可能です.朝日新聞社所収記事の分析では,この照合は行っていません.
各調査回に関する詳細は以下のスプレッドシートをご覧下さい.
以下からそれぞれの調査回の
ローデータ(2025*SurveyDatFull.csv, UTF-8)
変数リスト(2025*VarList.csv, UTF-8)
調査票(2025*QualtricsSurvey.pdf)
が格納されているGoogle Driveにアクセスできます.すべてのファイル(33個)を圧縮した The UOsaka-Asahi Survey.zip もあります.
※Qualtricsの調査票フォーマット(*.qsf)はリクエストベースで提供可能です.
本調査は,大阪大学大学院人間科学研究科 行動学系研究倫理委員会の承認(承認番号:HB024-159)を受けて実施されています.調査は,研究倫理および個人情報保護に十分配慮した上で設計・運用されています.
また,本調査は大阪大学三浦研究室と朝日新聞社による共同実施であり,主に朝日新聞社の資金提供を受けて行われ,加えて,三浦が研究代表者を務める科研費(課題番号:23K22347)の補助も受けています.調査の設計および分析には,両実施主体が関与しています.