~先週の話~
いい感じに薄曇りの休日、風もなく整備日和です。重い腰を上げてステム周りの作業へと入りましょう。
ステムのガタつきを直さない限り、車体性能の正当な評価ができませんからね・・・。

ステムをやるにはフロントを完全に取り外さなければならないので、考えた結果こんな感じで作業することに。
リアはメンテスタンドで持ち上げて接地面積を稼ぎ、あとはオイルパンに板を挟んでパンタジャッキで上げます。
正直、結構デンジャラス。しかしこれしか方法が思いつかなかったので、倒さないよう慎重にやります。
とにかくステムを外すまでにはくっ付いている様々なものをどんどん取り外していきます。

ヘッドライトをごっそり抜いて配線も追い出しましょう。
ライトステーのステー(?)が結構錆びちゃってるので、この機会に取り外して塗装もしてしまいます。
ステムの下の部分も、なんだか汚い塗装がされている+錆びているのでこれもついでに塗っちゃいましょうね。
トップブリッジのボルトは27mmのレンチで外せました。結構固く締まってましたね。

ハンドルも取り外し。ブレーキはリザーバーからエアを噛まないように慎重にASSYで取り外してます。
車輪もフォークも全部抜いて・・・、もうここまででもだいぶ重労働です。暑い・・・。
だいたい外してようやくステムがお目見え。なんか盗難車みたいだな・・・。

いま安定が崩れて倒れたりなんかした日には、もうどうすることもできません(汗)
このまま放っておくこともできないので、なんとか今日中に作業を進めて早いところ着地させなければ・・・!
☆★☆
で、ステムなんですが。

なんとなく予想はしていたんですが、ステムナットがユルユルになってました。手で簡単に取れやがんの。
ステムの構造上、ちゃんと締まっている限りあんなにガタつくことはまず無いと踏んでましたが、的中。
こんなんじゃ安定するハズありません。逆に、よくこんなんで乗ってたな。俺も、前のオーナーも・・・。
正直、「ステムのガタつき」に関してはこのナットを締めこむだけで治ると思うのですが、一応続けます。


ナットを完全に取り外してステムを分離。球がコロコロ落ちてきちゃうのはご愛敬。
ベアリングのグリスは想像していたよりかは残っていました。全体的な状態としては・・・まぁ、良くは無いですが。
キレイにグリスをふき取って、レースの状態を見てみます。

上側はどちらのレースも比較的良好な状態。多少打痕は見られるものの、あまり気にしなくてもOKなレベル。
ま、今までちゃんと締めこまれてなかったってことは荷重がかかってなかったわけで。当然っちゃ当然ですね。
下側は結構キツめに打痕が入ってました。


路面から突き上げられるたびに、ガツンガツン当たってたんだろうなぁ・・・。
触って明らかに凹凸が分かるので、ステアリング操作にも影響しそうです。うーん、こりゃ交換案件かなぁ。
しかし今回はレースの着脱の手段が思いつかなかったため、見なかった振りをします(汗)
ぶっちゃけ、レース一式は購入してあるんですけどね・・・。確実に取り付けられるようになったらリベンジです。

てことで、今回はステムベアリングのみ交換して様子を見ることにしましょう。
ベアリング球はカワサキの純正品ではなく、モノタロウで購入した汎用の鋼球を使います。(1/4インチサイズ)
純正品が一個で55円なのに対して、汎用鋼球は10個で174円。予備にいっぱい買ってもお財布に優しいです。
折角なのでグリスも購入。ステム組付けで評判の良いSUPER ZOIL GREASEをチョイス。

ステム組付けのみならず、圧力のかかる大体のところに使えるらしいので今後も重宝しそうです。
いわゆる「梅ジャム」でもいいかな~と思ったんですが、コスパ的に微妙だったので手頃なこれにしました。
慎重に並べてセットします。

ステムのグリスもたっぷり派と、最低限でいいよ派の2大派閥になってるみたいなんですが、自分はたっぷりと。
どうせそうそう開けるところでも無いですし、常に動き回る場所ですからね。
ステムはラッカーでテキトーに塗装してから取り付け。
球がポロポロ落ちてイライラするかなーと思ったんですが、グリスの粘度が高いおかげですんなり出来ました。

ステムナットは外径47.6mmでしたので、45-52のフックレンチを使って締め付けていきます。
この辺は走らせつつ調整するつもりなので、動きがシブくならない程度に適当なトルクでキュッと。
ちなみにフックレンチは無かったので買ったんですけど、普通のホームセンターには売ってないんですね・・・。
仕事場から借りてくればよかったかなぁ・・・?結構店舗回って探しちゃいましたよ。
☆★☆
あとは順序を逆に組んでいくだけ。で、折角なのでホイールを新しいものに換えてみます。
ブレーキディスクがだいぶ痛んでいるので、本当は新品に交換してから組みたかったんですが、好奇心に負けた。

この片減りっぷりよ・・・。ここまで酷いディスクローターはあんまり見たことがありません。
(ナナハンのリアディスクローターがメタメタになっちゃってることについては見なかったことにする)
外すより戻す方が時間が掛かるもので、終わる頃には夕方になっちゃいました。

つ・・・疲れた。直射日光は無かったけど蒸し暑かったんで汗ダラダラです。
しかし、出来上がりには結構満足。黒ホイールは予想通りピシッと足回りが引き締まってかなりいい感じです。
それと、地味にステムまわりの再塗装が効いてますね。あの錆が目立たなくなるだけでもだいぶ印象変わります。
汗を乾かすためにも、軽くその辺を回ってテストしましょう。

結果から言うと、ステムのガタつきは無くなりました!やっぱりあのステムナットが悪さしてましたね。
ブレーキもしっかり掛けられるようになり、より安心感が増しました。というか、今までが相当ヤバかったな・・・。
しかし、ステムがしっかりしたら今度はディスクローターの歪みが顕著に分かるようになってしまった(汗)
次回はこの辺りを仕上げて、フロント回りを完成させますかね。
いい感じに薄曇りの休日、風もなく整備日和です。重い腰を上げてステム周りの作業へと入りましょう。
ステムのガタつきを直さない限り、車体性能の正当な評価ができませんからね・・・。
ステムをやるにはフロントを完全に取り外さなければならないので、考えた結果こんな感じで作業することに。
リアはメンテスタンドで持ち上げて接地面積を稼ぎ、あとはオイルパンに板を挟んでパンタジャッキで上げます。
正直、結構デンジャラス。しかしこれしか方法が思いつかなかったので、倒さないよう慎重にやります。
とにかくステムを外すまでにはくっ付いている様々なものをどんどん取り外していきます。
ヘッドライトをごっそり抜いて配線も追い出しましょう。
ライトステーのステー(?)が結構錆びちゃってるので、この機会に取り外して塗装もしてしまいます。
ステムの下の部分も、なんだか汚い塗装がされている+錆びているのでこれもついでに塗っちゃいましょうね。
トップブリッジのボルトは27mmのレンチで外せました。結構固く締まってましたね。
ハンドルも取り外し。ブレーキはリザーバーからエアを噛まないように慎重にASSYで取り外してます。
車輪もフォークも全部抜いて・・・、もうここまででもだいぶ重労働です。暑い・・・。
だいたい外してようやくステムがお目見え。なんか盗難車みたいだな・・・。
いま安定が崩れて倒れたりなんかした日には、もうどうすることもできません(汗)
このまま放っておくこともできないので、なんとか今日中に作業を進めて早いところ着地させなければ・・・!
☆★☆
で、ステムなんですが。
なんとなく予想はしていたんですが、ステムナットがユルユルになってました。手で簡単に取れやがんの。
ステムの構造上、ちゃんと締まっている限りあんなにガタつくことはまず無いと踏んでましたが、的中。
こんなんじゃ安定するハズありません。逆に、よくこんなんで乗ってたな。俺も、前のオーナーも・・・。
正直、「ステムのガタつき」に関してはこのナットを締めこむだけで治ると思うのですが、一応続けます。
ナットを完全に取り外してステムを分離。球がコロコロ落ちてきちゃうのはご愛敬。
ベアリングのグリスは想像していたよりかは残っていました。全体的な状態としては・・・まぁ、良くは無いですが。
キレイにグリスをふき取って、レースの状態を見てみます。
上側はどちらのレースも比較的良好な状態。多少打痕は見られるものの、あまり気にしなくてもOKなレベル。
ま、今までちゃんと締めこまれてなかったってことは荷重がかかってなかったわけで。当然っちゃ当然ですね。
下側は結構キツめに打痕が入ってました。
路面から突き上げられるたびに、ガツンガツン当たってたんだろうなぁ・・・。
触って明らかに凹凸が分かるので、ステアリング操作にも影響しそうです。うーん、こりゃ交換案件かなぁ。
しかし今回はレースの着脱の手段が思いつかなかったため、見なかった振りをします(汗)
ぶっちゃけ、レース一式は購入してあるんですけどね・・・。確実に取り付けられるようになったらリベンジです。
てことで、今回はステムベアリングのみ交換して様子を見ることにしましょう。
ベアリング球はカワサキの純正品ではなく、モノタロウで購入した汎用の鋼球を使います。(1/4インチサイズ)
純正品が一個で55円なのに対して、汎用鋼球は10個で174円。予備にいっぱい買ってもお財布に優しいです。
折角なのでグリスも購入。ステム組付けで評判の良いSUPER ZOIL GREASEをチョイス。
ステム組付けのみならず、圧力のかかる大体のところに使えるらしいので今後も重宝しそうです。
いわゆる「梅ジャム」でもいいかな~と思ったんですが、コスパ的に微妙だったので手頃なこれにしました。
慎重に並べてセットします。
ステムのグリスもたっぷり派と、最低限でいいよ派の2大派閥になってるみたいなんですが、自分はたっぷりと。
どうせそうそう開けるところでも無いですし、常に動き回る場所ですからね。
ステムはラッカーでテキトーに塗装してから取り付け。
球がポロポロ落ちてイライラするかなーと思ったんですが、グリスの粘度が高いおかげですんなり出来ました。
ステムナットは外径47.6mmでしたので、45-52のフックレンチを使って締め付けていきます。
この辺は走らせつつ調整するつもりなので、動きがシブくならない程度に適当なトルクでキュッと。
ちなみにフックレンチは無かったので買ったんですけど、普通のホームセンターには売ってないんですね・・・。
仕事場から借りてくればよかったかなぁ・・・?結構店舗回って探しちゃいましたよ。
☆★☆
あとは順序を逆に組んでいくだけ。で、折角なのでホイールを新しいものに換えてみます。
ブレーキディスクがだいぶ痛んでいるので、本当は新品に交換してから組みたかったんですが、好奇心に負けた。
この片減りっぷりよ・・・。ここまで酷いディスクローターはあんまり見たことがありません。
(ナナハンのリアディスクローターがメタメタになっちゃってることについては見なかったことにする)
外すより戻す方が時間が掛かるもので、終わる頃には夕方になっちゃいました。
つ・・・疲れた。直射日光は無かったけど蒸し暑かったんで汗ダラダラです。
しかし、出来上がりには結構満足。黒ホイールは予想通りピシッと足回りが引き締まってかなりいい感じです。
それと、地味にステムまわりの再塗装が効いてますね。あの錆が目立たなくなるだけでもだいぶ印象変わります。
汗を乾かすためにも、軽くその辺を回ってテストしましょう。
結果から言うと、ステムのガタつきは無くなりました!やっぱりあのステムナットが悪さしてましたね。
ブレーキもしっかり掛けられるようになり、より安心感が増しました。というか、今までが相当ヤバかったな・・・。
しかし、ステムがしっかりしたら今度はディスクローターの歪みが顕著に分かるようになってしまった(汗)
次回はこの辺りを仕上げて、フロント回りを完成させますかね。
今回の経費:
46098-016 キャツプ (297円)
ツバキ・ナカシマ 1/4インチ精密ボール ×4袋 (700円)
SUPER ZOIL GREASE (2,079円)
合計:3,076円
今までの総計:81,599円
コメント
コメント一覧 (4)
ステム周りのメンテナンスお疲れ様でした。
F周りの分解整備、最大の課題はやはり「どうやって前輪を浮かせるか」ですよね。
ステム整備には使えないものの、いつかフロントスタンド買おうと思っていたけれど、今となってはお店にお任せの比率が上がるばかり、となってしまいました。
ベアリングレースの着脱は世のサンメカの皆様みんなが難儀している様ですね…、抜き取りも一苦労、まっすぐに組み込むのはさらに一苦労と。
やはりバイクの構造につきまとう、軽量×部品点数×製造コストの三重苦の闇でしょうか。
前日お話ししたご褒美?で、チェストプロテクターを購入しましたが、昨日今日は案の定のゲリラ的土砂降りで、装着ライドとはいきませんでした。
事故はしないに越した事はないですが、最近こういった御守り替わりが増えてきたような?
年齢を重ねると臆病になります。
こんばんは。
ようやく重い腰を上げたステム周りの作業。記事ではサクッと書いていますが、まずステムまで到達するのに一苦労でした・・・。
ネイキッドでこれですから、フルカウルともなるとさらに厄介なことになりそうです・・・。大きい方ではやりたくないですね(素)
さて、ステムの具合ですが。うーん、想像よりかはレースの痛みは無かったのですが、やはり見つけてしまったからには気になる打痕・・・。
レース自体は購入済みで、実は作業もやろうかと意気込んでいたのですが圧倒的準備不足で「そっ閉じ」案件でした。
なんせフロントを浮かしているのがあのか弱い装備ですからね・・・。かといってあれ以外にステムを露出させることができるアイデアは無く・・・。
道具をしっかりと揃えて、イメトレもちゃんと行った暁には再度挑戦してみたいと思います。
レース自体の部品は安いものなんですけどね・・・。部品の値段と作業の手間は比例しないもんだなぁと痛感です。
チェストプロテクター購入、おめでとうございます(?)
HYODのD30プロテクターは自分も愛用していまして、ちょっと厚いのが難点ですが安心感は段違いですね。
オートバイ事故での部位別の死亡率の割合では頭部の次に胸部が多いとのことで、最近ではチェストプロテクターは必須!みたいな啓発ポスターをよく見かけます。
しかし、本来は乗るときは常に付けてなければ意味がないものなのですが、通勤やプチツーではオミットしてしまうこともしばしば・・・。
もうちょっと軽くて小さくて、かつ頑丈なプロテクターが出てきてくれないもんですかねぇ・・・。
こんばんは。
アドバイスありがとうございます。やはりとは思いましたが、Cervo様は経験者でしたか。
一瞬、挑戦してみようと長めのマイナスドライバーとハンマーで取り外しを試みようとしたものの、「(これ、外れたはいいけど圧入できなきゃ詰むぞ?)」と冷静になってしまい、今回は何も手を付けずに蓋を閉じました(笑)
鉄の棒はエンジンマウントボルトとか使う人が多いみたいですね。スカッシュのやつがどっかに転がってなかったかなぁ・・・。
圧入がやっぱり難点で、わざわざステム圧入のSSTを買うほどでもないですし、適当な平板とボルトナットで工具を造っちゃうのが一番楽かなぁ・・・?などと。
ガンガン叩こうにも、ご覧の通り固定が適当なのでこの辺りも改善していかないといけませんね。
いろいろ考え始めるとやっぱり難しいですが、確実にDIYスキルが身に付いていってる自覚があり楽しいです。
本当にバリオスは、いい勉強の先生だなぁと思うばかりですね。