子どもの命を守る救急対応 保護者が学ぶ講習会 兵庫 明石

乳幼児のまわりで起こりやすい事故や緊急時の対応などについて体験しながら学ぶ講習会が8月31日に兵庫県明石市で開かれました。

この講習会は、明石市が開いたもので、乳幼児の保護者、およそ30人が参加しました。

講習会では消防士が「乳幼児の身近な事故ではボタン電池やあめ、グミなどを誤って飲み込む事案に注意が必要だ」と話したうえで、その理由について「子どもの口は直径4センチくらいだが、のどはそれより細いため口の中に入るものはなんでも窒息の原因になる可能性がある」と説明しました。

さらに、おもちゃなどに使われるボタン電池は飲み込むと放電で食道や胃などを損傷するおそれがあるため、特に注意が必要だと述べました。

そのあと参加者たちは人形を使って緊急時の対応方法を体験し乳幼児が誤飲した時、背中の真ん中を強めにたたいて吐き出させる方法を学びました。

顔が小さい乳児への人工呼吸では口だけでなく、口と鼻を覆って空気を入れることや、乳児の胸骨圧迫を行う際は2本の指を使って、胸の真ん中を一定のリズムでしっかり押すことなどを練習しました。

参加した30代の夫婦は「予想もしないことが起きるとよく聞くので、心配です。実際に体験もできてすごく勉強になりました」と話していました。

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