大阪・関西万博で「石川の日」多くの人でにぎわう

大阪・関西万博の会場では、27日から、去年元日の能登半島地震と9月の豪雨災害からの復興の取り組みを知ってもらうイベントが始まり、多くの人でにぎわいました。

石川県は、地域の文化を発信するとともに、地震と豪雨からの復興の取り組みを広く知ってもらおうと、万博会場に、27日から5日間限定で「石川の日」と銘打った特設ブースの出展を始めました。

オープニングセレモニーでは、石川県の子どもたちによるダンスが披露されたあと、石川県の馳知事が「地震と豪雨で国内外から支援をいただき感謝します。石川県に来ていただけるようおもてなししたい」とあいさつしました。

会場では、イタリアで開かれたジェラートの大会で優勝した能登地方出身のジェラート職人、柴野大造さんの出張販売も行われ、訪れた人たちは長い列をつくり甘くて冷たいジェラートを味わっていました。

また、地震や豪雨により去年の開催が中止となった能登地方の祭りも披露され、地元の人と観客が一緒に「えびす様」の人形を載せた燈籠山と呼ばれる巨大な山車を引いて楽しんでいました。

珠洲市の祭りの代表者の大丸高広さんは「高さ16メートルの迫力ある燈籠山を見ていただき、今後、能登半島の最先端の珠洲まで多くの人に来てもらえたらうれしい」と話していました。

【万博限定の特別コースも】
大阪・関西万博で始まった「石川の日」では、石川の食文化の魅力を伝える特設ブースも設けられています。

このなかでは、地震で被災し営業できなくなった輪島市や七尾市の店舗などの3人の料理人がコラボした万博限定の特別コースも提供されます。

コースには、珠洲焼の器で提供される能登でとれた「のどぐろ」の焼き物や輪島塗のお椀でふるまわれる郷土料理の「鴨の治部煮」などのメニューが入っています。

また、イタリアで開かれたジェラートの大会で優勝した能登町出身のジェラート職人、柴野大造さんによる出張販売も行われました。

柴野さんのブースでは万博のために作られた加賀ほうじ茶に能登の塩をアレンジしたジェラートや能登産のすももにローズマリーをアレンジしたジェラートなどが提供され訪れた人たちは厳しい暑さのなか長い列をつくり甘くて冷たいジェラートを味わっていました。

柴野さんは「能登を気にかけてくれるお客さんが本当に多く、勇気づけられました。できたてのジェラートを食べに、ぜひ能登の店舗にも足を運んでほしい」と話していました。

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