東京国際クルーズターミナル(東京都江東区)に寄港している英海軍の最新鋭空母「プリンス・オブ・ウェールズ」が31日、一般公開され、事前抽選で当選した約90人が見学した。
同空母は英空母打撃群の中核を担う。12日に米海軍横須賀基地(横須賀市)に寄港し、28日に初めて東京湾に入港。艦橋構造物が二つに分かれた「ツイン・アイランド」が特徴で、ステルス戦闘機F35Bやヘリコプターを搭載している。
在日英国大使館によると、一般公開の抽選には約4万人の応募があったという。参加者は航空管制を行う後部艦橋や、飛行甲板などを回った。前部艦橋の操舵室では司令官席に参加者が座っての記念撮影や、甲板にずらりと並んだF35Bなどを写真に収めていた。
父と参加した大学生(20)=川崎市中原区=は「人生で初めて乗り、驚きばかりだった。ここで働く人々の姿が想像できた」と声を弾ませた。案内役を務めた男性乗組員は「日本の人々の反応を見ることで新たな発見があるように感じられ、楽しい時間だった」と話していた。
同空母は、横須賀に寄港中の英海軍駆逐艦「ドーントレス」とノルウェー海軍フリゲート艦「ロアール・アムンセン」とともに9月2日に離日する予定。(矢部 真太)