田久保市長の疑惑の“卒業証書” 百条委員会は事実上の“偽造”を認定 「正規の卒業証書が授与された事実はない」「4年次に卒業できる見込みがなかった」 報告書の中で克明に記載 刑事告発が正式に決まる
伊東市・田久保眞紀 市長の学歴詐称問題をめぐり、事務手続きなどについて調査していた市議会の百条委員会が報告書をまとめ、井戸清司 委員長が9月1日の本会議で報告しました。この中で百条委員会は疑惑の“卒業証書”について事実上の“偽造”を認定しています。 まさかの東洋大側の責任を主張 学歴詐称の田久保市長「確認するべき」 突っ張り続けるワケは“ささやき”弁護士の「偽物とは思わない」発言? 疑惑の“卒業証書”は公開もせず照会もせず検察に提出もせず 伊東市の田久保眞紀 市長は市が発行する広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記載しながら、実際には除籍だったことがわかっていて、市議会では地方自治法に基づき百条委員会を設置し、事務手続きなどについて調査しました。 田久保市長は疑惑が浮上した当初、卒業を示す証拠として“卒業証書”とされる資料を正副議長に見せ、7月2日に開いた会見では「大学を卒業していたと勘違いしていた」旨の主張をしていたほか、百条委員会による証人尋問で「6月28日に初めて除籍、卒業していないという事実を知った」と述べています。 これに対し、東洋大学側からは除籍日・理由及び除籍時の学年がわかる記録並びに成績期間証明書が提出され、さらに卒業証書の発行がされていないと回答されたことから、百条委員会は「田久保眞紀 氏(伊東市長)が、東洋大学を卒業しておらず、正規の卒業証書が授与された事実はないということが正式に判明した」と結論付けました。 また、東洋大学に追加で実施した文書照会の結果、成績証明書や履修要覧の卒業要件に関わるページの写しが提出され、これにより百条委員会は「田久保眞紀 氏(伊東市長)が、4年次に卒業できる見込みがなかったことが裏づけられることとなり、田久保眞紀 氏(伊東市長)が、卒業していたものと勘違いしていたとの主張は明らかに無理が生じる状況であることが確定するとともに、田久保眞紀 氏(伊東市長)は、6月28日以前から自身が除籍であったことを知っていたものと断定できることとなった」としていて、井戸委員長は「”卒業証書”とされる書類は偽造された可能性があると言っても過言ではない。東洋大学に多大な迷惑をかけていることを自覚すべき」と述べています。 市議会では9月1日、田久保市長が百条委員会への出頭を拒否したこと、疑惑の“卒業証書”の提出を拒否したこと、証人尋問において証言を拒否したこと、虚偽の証言をしたことの4件について刑事告発することを正式に決めました。
テレビ静岡
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