編集者になるまで知らなかった正しい日本語の使い方
こんにちは。フォレスト出版・編集部の美馬です。
突然ですが、「おざなりにする」と「なおざりにする」の違い、わかりますか?
じつは私、恥ずかしながらついこの間まで、この2つの違いを説明できなかったんです。同じ意味なのかなと思っていたくらいです。
この違いを教えてくれたのが、ゲラの校正をお願いしている校正者さんでした。校正者さんには、今まで考えたこともなかった日本語の正しい使い方をたくさん教わりました。と言うより、日々現在進行形で教わっています。
そこで今回は、編集者になって校正者さんから学んだ正しい日本語の使い方をいくつかご紹介していきたいと思います。
「おざなりにする」と「なおざりにする」
まずは、冒頭で取り上げた「おざなり」と「なおざり」についてです。私が誤って使っていた文章はこちら。
顔のトレーニングの際に、無意識にいつも使っている筋肉を動かしてしまう理由は、自分の「顔のクセ」を理解しないまま行なっていることにも、原因があるでしょう。これはとても大切なことなのですが、ほとんどの方がおざなりにしています。
本当はこの文脈では「おざなり」を「なおざり」とするべきだったようです。それもそのはず、「おざなり」はその場かぎりのまにあわせや、いい加減さを表す言葉で、「なおざり」は注意を向けず、いい加減に、おろそかにするという意味でした。
どちらも、いい加減さを表す言葉ではありますが、その場かぎりのことか、普段から注意を向けていないのか、そこに違いがあったようです。
NHK放送文化研究所でも、この違いについて取りあげられていました。
「気を遣う」と「気を使う」
つづいて、「気を遣う」と「気を使う」の「つかう」という漢字の違いについてです。
これも恥ずかしながら違いを考えたこともなかったですし、「気を遣う」が正しいとすら思っていました。でもじつは、ちゃんと文脈によって正しい使い分け方があったようです。
ここでも私が誤って使ってしまった文章を紹介します。
ここまでお伝えしたとおり、エネルギーが強い悪い思考(ネガティブな思考)、エネルギーは弱くても悪い思考の味方をしがちな曖昧な思考を上手に扱うことで、良い思考はどんどん優勢に働いていきます。
そのため、良い思考はほかの思考と比べてそれほど気を遣って扱う必要はありません。
かんたんに違いを表現すると、「気を遣う」は相手のために配慮すること、「気を使う」は自分のために配慮することのようです。たしかに、「遣」の漢字からそのニュアンスは伝わりますね。
そのため、今回の文章で言うと、自分の思考に対して気を”つかう”という意味ですから、気を”使う”が正しい表記だったいうことがわかります。
こちらのYahoo!ニュースでも、詳しく取りあげられていました。
「癒し」と「癒やし」
最後に送り仮名についてです。どちらでも意味は通じるし、どちらも正しいのでは? と思っていたのが「癒し」と「癒やし」です。
結論から言うと、日常で使う分にはどちらも間違いではないようですが、新聞や放送などのメディアでは統一されているとのことでした。どちらだと思いますか?
ここで校正者さんの赤字を見てみましょう。
もうおわかりですね。「癒やし」で統一されているようです。このゲラでは「癒やし」の赤字オンパレードでした(汗)
NHK放送文化研究所でもわかりやすく解説されています。
★記者ハンドブックを熟読する
そう言えば、以前編集者になりたての頃に、知り合いのライターさんから次の本を紹介されて即購入していました。
新聞漢字・仮名遣い(漢字表/表外漢字字体表・人名用漢字/現代仮名遣い
「ぢ」「じ」、「づ」「ず」の使い分け)送り仮名の付け方)や、用字用語集(誤りやすい語句・差別語・不快用語)などが解説されています。
まさに今の私に必要な1冊。本棚で眠っている本書を引っ張り出して熟読したいと思います。
***
校正者さんやライターさん、日々言葉にあたっている先輩方に教わることがたくさんの毎日です。この場をお借りしてお礼申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました。


コメント
1勉強になりました。ありがとうございます!