イギリスの大学保管のアイヌ民族の遺骨 釧路の団体に返還

100年以上前に日本からイギリスに持ち出され、現地の大学が保管していたアイヌ民族の遺骨1体が、30日釧路市の団体に返還されました。

返還されたのは、釧路地方から持ち出され、1913年から100年以上、イギリス北部スコットランドのエディンバラ大学が保管していたアイヌ民族の女性の遺骨1体です。

遺骨はことし4月に日本側に返還されていて、30日は内閣官房の担当者が釧路市を訪れて釧路アイヌ協会の会長に遺骨の入った箱を手渡しました。

このあと団体の関係者などが遺骨を市内の墓地に安置すると、先祖を供養する伝統の儀式、「イチャルパ」を行いました。

アイヌ民族の遺骨は19世紀後半から20世紀前半にかけて研究目的などで国外に持ち出され近年、日本政府が返還の請求を続けていて、今回、返還された遺骨は胆振の白老町にある「ウポポイ」の慰霊施設に保管されていました。

内閣官房では申請があれば遺骨を各地域のアイヌの団体に返還することにしていて、国外に持ち出された遺骨が地域の団体に返されるのは今回が初めてだということです。

釧路アイヌ協会の桃井芳子会長は「大学に寄贈されて100年以上たっていると聞いた時は心が痛みました。遺骨にとっては悲しい旅だったと思います。戻ってきたことをとてもうれしく思います」と話していました。

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