2007年01月30日 11:10
「発掘!あるある大事典Ⅱ」のねつ造問題について
みなさん、こんにちは。ひさしぶりになってすみません。伊勢です。
今、どのニュースやワイドショーをみても「発掘!あるある大事典Ⅱ」のねつ造問題が取り上げられない日はありませんね。
僕は「あるある大事典」のようなジャンルの番組は好きではないので、いつもその時間は「行列のできる法律裁判所」を見ていました。
従って「あるある大事典」そのものについて詳しいことはいえないのですが、こと今回のねつ造に関してはかなり問題の根は深いように思えます。
それらの報道をみていると、どうやらねつ造は例の「納豆ダイエット」だけではなかったようですね。
問題はレタスやみそ汁などにも波及しているようです。
皆さんが既に口をそろえて仰っていることですが、レタスもみそ汁も身体に悪い食品ではないことは再度確認しておきたいと思います。
今回の納豆もそうですが、レタスや味噌を作っている生産者たちが気の毒でなりません。レタスやみそ汁に罪はないのと同様、彼らも何一つ不正は行っていません。にもかかわらず、被害を被ってしまうでしょう。
僕も一人暮らしでなかったら、レタスも味噌も好きな食品なので、自ら買って生産者の皆さんを応援したいところなのですが……。
今回のねつ造の「主犯格」といえる関西テレビにはもちろん、テレビ局などの報道諸機関には自らの報道が世評に大きい影響力を持つのだという自覚、そしてその自覚に基づいた慎重な報道姿勢を、改めて求めたいところです。
さて、僕がふと今回の騒動を見ていて思ったのは「今までどうして、ねつ造が明るみに出なかったのか」ということ。
「あるある大事典Ⅰ」の時代から数えれば、「あるある大事典」の放送回数は実に520回を数えます。
それだけ人気だったということもあるのでしょうが、今回の騒動の中で「実はレタスも……」「実はみそ汁も……」「実は納豆は2回目のねつ造で……」とどんどん不正が明らかになってきています。
520回の放送の中でどれほどのねつ造が行われたのかはこれからの調査を待たねばならないでしょうが、どこかでもっと早くそのことに気づかなかったものか、とそう思うのです。
ワイドショーなどを見ていると「あれは昔からおかしいと思っていた」などと言う研究者や評論家が出てくることがあります。
それはそれで先見の明があったのかな、と思う一方で「おかしいと思っていたのだったら、その時に言ってください!」と考えてしまいます。
もちろん、有名なテレビ番組を相手に「あれはおかしい」と正面切って言うのは勇気がいるし、厳しいと思います。
ただ、正面切って言わなくても、疑問に思った人が誰か知り合いに話すなどして噂のようにして広がっていけばもっと早くにねつ造を食い止められたのではないか、とそう感じてしまうのです。
少なくとも僕は、今回のことがあるまで「あるある大事典の情報はどうやら嘘らしい」という噂は一度も耳にしたことがありません。
今回の問題が明るみに出たのは、「週刊新潮」が「納豆ダイエットってすごいらしいからもっと調べてみよう」という動機で始めた取材からだそうです。
取材を進めていくうちにあがった疑問を関西テレビにぶつけたところ、追いつめられた関西テレビが謝罪会見を行ったというのが事の真相らしい。
もし、「週刊新潮」の記者が「納豆ダイエット」に興味を持たなかったら、これからも「あるある大事典Ⅱ」の不正は続き、被害者はもっと増えただろうと思うと空恐ろしくなりますね……。
テレビなどの情報を鵜呑みにせず、多少なりとも疑ってかかること。そしておかしいと思った箇所は黙っていないで話のネタとしてでも、知人と話してみること。
このことの重要性を感じさせられた、今回のねつ造事件だったように思います。
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コメント一覧
数年前TBSのサンデーモーニングで石原都知事の発言を改竄して都知事に訴えられるさわぎがあった(和解したが)
「日韓併合を正当化するつもりはない」
この発言を
「日韓併合を正当化するつもりだ」のテロップをつけて
「つもり」のところで映像カット(笑
↑明らかに革新的にやってるが編集ミスとごまかした
そのエピソードは、確か何かの漫画でも取り上げられていましたね~。
まったく、メディアには騙されないように注意しながら情報を受け取らなければなりませんね。