Satoshi Tanaka

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Satoshi Tanaka
@sato51643335
「誠実な生命科学研究のために」の管理人です。ここでの発言は所属機関や当該webサイトを代表するものではありません。研究倫理の講義や研究室での指導にご利用ください:「科学者の研究倫理〜化学・ライフサイエンスを中心に」(東京化学同人) tkd-pbl.com/book/b361263.h

Satoshi Tanaka’s posts

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研究不正と健全な研究活動の間にある疑わしい研究活動(QRP)に注目しています。榎木先生とご一緒しました。医学・生物学よりの話題が多めですが、様々なQRPの事例、背景、どうすれば避けることができるかについて、エキスパートのみなさまにご寄稿いただきました。
末松前文科相「…絶対にこれは教育費として使っていかなければいけない、そういうお金が大事だ。財務省の職員だって自分たちが教育を受けてなっているのだから、そのことを考えければいけない」:財務省が教育を軽視しているという認識が与党政治家にあることが分かる会見。 kyobun.co.jp/news/20220810_
行政としては一旦支援した流れがあるのでということだと思うのですが、化学者枠として招聘されているのであればかなり問題だと思います。このような起用を続けながら、同時に大学院や若手研究者支援の政策を進めるのは整合性に欠けると思います。
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村木風海|Kazumi Muraki
@Kazumi_Muraki
嬉しいお知らせです! 実は先日、文部科学省の核融合に関する有識者会議の委員に就任しました!!🎉😆
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社会は法律や規則だけで動いているわけではないのに、「問題は深刻であるが法的には問題ない」とか「これはぎりぎりを突いているので咎めるわけにはいかない」とか、そんなことを言っている間に、倫理観に欠ける人たちにどんどん侵蝕されていると思います。
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マライ・メントライン@職業はドイツ人
@marei_de_pon
最近の日本の退潮ぶりについて、思想の左右を問わず、近しい知人たちの見解が、 「真面目さや善意をムダに食いつぶすヤツらが、のうのうと美味い汁を吸う」システムが広く恒常化した結果だ、という点でけっこう見事に一致してしまう。聞いていてつらい。
「日本は財政事情が厳しく、科学技術予算は00年以降はほぼ横ばいだ。今後も大幅な増加は望めない中で革新的技術を生み出すには、米中と同じやり方では戦えない。選択と集中が必要だ。」この方針こそが衰退を招いていることが分からないのは、失敗を分析していないからです。
教員が確保出来ないのは待遇が悪いからだと思いますが、一円も出さずに出来る工夫があるというのが財務省の意見です。教員免許制度には価値がないと公然と主張しているところもなかなかすごいです。最初に掲げた主張に従ってチェリーピッキングを繰り返すような議論はカルト的だと思います。
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科学技術力の低下を発見されたようですが、日本では15年くらいかけて念入りに研究力が削がれてきたわけで、驚くことではないです。また、年功序列や封建的な人間関係などはノーベル賞受賞者が活躍していた時期の方が酷いわけで、思いつきの域を出ない分析だと思います。 news.yahoo.co.jp/articles/49b2b
財務省の意見では、研究力の低下は運営費交付金の削減をはじめとする「選択と集中」が原因なのではなく、大学のガバナンスや研究者の姿勢に原因があるということになっています。しかし、高いパフォーマンスを示していた時期の方がそれらの状況は悪かったように思います。
ファクターXを根拠なく信じていた府専門家会議のトップ、K値推し、イソジン、アンジェスワクチンと、いずれも大阪大学発であり、K値推しの人たちは学内でさらにプレゼンスを増しています。このあたりを検証しなければ、まだまだリスクは拡大するのでは。
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まだまだ知られていないことなのかもしれませんが、地方国立大学の場合、自分の研究のために予算を増やしてくれというより、むしろ大学院生に少しは研究らしいことをやらせて欲しいというレベルでお金がありません。指導教員が無能だからという批判も、そろそろ難しくなってきたのではと思います。
「大学教授が助手も使わず自ら請求書を書いたり、…少ない予算でどうにか頑張っているというのは、補給なく強大なアメリカ軍と戦った太平洋戦争のあの敗戦と被ります。研究費のない研究者って、弾丸も食料もなく戦う部隊長のようなもんじゃないですか。」
これはとても大事な指摘です。どこの研究機関も「選択と集中」のおかげで、特定テーマのプロジェクト予算ばかりになり、基盤的研究費が限られています。そのため、研究者の関心や社会的要請にこたえる研究を機動力をもって実施することができないのです。
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原口 一博
@kharaguchi
単純に論文数で評価は、できないだろうが感染拡大の時期を考えても少な過ぎる。  検体や情報が共有されていないのか?知的生産性が低いのか?世に論文として問わずして自らの正しさをどう証明するのか?蛸壷に専門家が入り込んでいて排他的なのか?臨床に追われていて論文にできないのか? x.com/KamiMasahiro/s…
自らの結論に合うように集計の定義を変更し、チェリーピッキングをするという、研究であれば疑義が上がるような資料がたくさんあり、歴史的にも興味深い資料になることと思います。データを取り扱う能力がないように見えますが、そうではなく組織の目標に忠実ということだと思います。
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Shinichi Nakagawa
@smoltblue
財務省いわく、33ページの図を見ると科学技術の予算すごく伸びてるんですけど、現場感覚では、使える予算はどんどん先細り。どこをどう計算したらこういう図になるのか。なぜ現場感覚と乖離があるのか。
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「文科省が懸念する」というところがおかしいですね。「財務省の指示に従った結果、文科省が招いた危機」くらいだと研究者のみなさまも納得しそうですが。
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Tat🍣 Matsuba🌴
@tatsushi_do_ob
朝からまともな意見を聞いてる
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プレプリントで発表しただけの独自研究で首相にも面談の機会を得ているようで、非常に危険なことだと思います。ルイセンコをあげるまでもなく、属人的な科学の採用は国家に大きなダメージを与えることがあります。
この20年くらい地方国立大学の環境の悪化はしばしばメディアにも取り上げられているのですが、深刻に受け止める人は少ないです。研究活動を通じて専門的な人材を育成するというモデルを劣化、縮小することで、既に社会に対する影響も目に見えるようになっているのでは。 news.yahoo.co.jp/articles/cf2f2
最近、科学研究に関する行政はやけにTop10%論文にこだわるなあと思っていましたが、震源地は財務省のようです。「論文の生産性」とか、さらなる研究環境の荒廃はまったなし(日経風)という感じです。投資効果云々を議論するのであれば出口志向のグラントの失敗を指摘した方が良いと思います。
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これからの研究者には戦略性が要求されるようになるのですが、何となく研究者になる人とか、気づいたら研究者をやっていたという層が減ることのマイナスは大きいかもしれません。独創的な研究というのは、戦略性からは遠いのでは。
ノーベル賞受賞者の例を見ても分かるように、新たな領域を切り拓くような革新的な研究には助走期間があり、研究者にも雌伏の時期があります。現在は若手の頃からキラキラしていないと研究の継続すら覚束なくなるわけですが、それで何か良いことがあるでしょうか。
「防衛装備庁は博士号を持つ職員に名刺へ記載するよう呼びかける。従来は『上司に疎まれる』と何も書かない人が大半だった。自分の能力を誇りを持って生かしてもらう『名刺からの意識改革』だという。文部科学省も近く同様の通知を出す。」:文科省でも通知が必要とは…
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RNAワクチンの例もそうですが、イノベーションの背景には堅実な基礎研究の蓄積があるわけで、お金を出せば上澄みの成果が得られると考えるのは適当ではないでしょう。鼻息の荒い対談ですが、不登校の少年革命家を想起させます。
線虫が話題になっていますが、国立大学においてもバイオ占い、遺伝子占いのような企画で稼いでいるベンチャーは存在しており、業績が良いことで表彰されていたりします。詰めの甘い技術でも調子の良いビジョンを語ればお金が集まることを認識した研究者はしばしば有害な存在です。