中国で「昭和天皇侮辱」SNS氾濫、政府が外交ルートで申し入れ 「一線を越えた」指摘も

首相官邸
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林芳正官房長官は26日の記者会見で、昭和天皇を侮辱するショート動画が中国の交流サイト(SNS)に氾濫している事案について、外交ルートを通じて適当な措置をとるよう中国側に申し入れたと明かした。「本件動画は不適切であり、日中関係にもたらす悪影響も考慮し、速やかに適当な措置をとるよう求めた」と述べた。

中国では、9月3日の抗日戦争勝利80年記念行事を前に反日キャンペーンが展開されており、7月には旧日本軍による南京占領を題材にした映画が公開された。反日感情をもとにした中国のSNS投稿は無数にあるが、昭和天皇を侮辱する投稿に対しては「一線を越えた」(中国問題の専門家で日本維新の会、石平参院議員)との指摘も出ている。反日感情が高まり、中国在留邦人の安全が脅かされる懸念もある。

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