Kポップも学べる「現代韓国学部」 佐賀で25年春開学めざす
2025年4月の開学を目標に佐賀県武雄市に4年制大学を開設する計画を進めている学校法人旭学園(佐賀市)は、大学の名称を「武雄アジア大学」に決めたと発表した。Kポップといった韓国カルチャーを学ぶ現代韓国学部と、次世代教育学部(いずれも仮称)を設け、全国から学生が集まる個性的な大学を目指すという。
旭学園は佐賀市の佐賀女子短大などを運営する学校法人。同短大とは別に4年制大学の創設を目指している。名称は学外の識者を中心とした検討委員会での議論を踏まえて決定したという。
同短大の今村正治学長は「当初は候補のなかに武雄という文字を入れた名称はなかったが、他の大学と差別化できるのは地名ではないかとの声が出た。武雄の名を掲げ、地域とともにアジアや世界に開かれた大学をつくるという決意がこもっている」と説明した。
現代韓国学部(1学年の想定定員90人)は、音楽などが世界で評価を受けるようになった韓国をはじめ、日本やアジア諸国のエンターテインメントをビジネスの切り口から学んだり、比較文化の観点で研究したりすることで、次世代の国際交流を担う人材の育成を図る。
語学や留学を軸にした佐賀女子短大の韓国語文化コースに全国から学生が集まっていることに手応えを感じているといい、4年制によってさらに深い学びができることを特長として打ち出す考えという。
一方、次世代教育学部(同40人)は、小学校教員免許を取得できる学部としつつ、ICT教育や少人数学級など時代に合った教育手法を究めたり、フリースクールなど学校以外での教育方法を学んだりできる場にしていくという。
今村学長は、「医療が医師だけで行われないように、教師だけが教育ではない。いろんなスペシャリストのチームで教育を行えるよう、広範に学べるようにしたい」と語った。
今村学長は25年4月開学を念頭に、「文部科学省への設置認可の申請は10月末までと決まっている」と述べ、財政面での計画を固めたり教員リストを作成したりする作業を急ぐ考えを示した。
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