涙が止まらない...仰天ニュース① キンバリー
アメリカのミズーリ・イースタン刑務所。凶悪犯が多く収監されている。
殺人罪で終身刑となっていたマイクはある記事に目がとまった。
それは、白血病と闘う6歳の少女の記事だった。
その少女の名前はキンバリー。
懸命な治療を行っていたが、助かる保証などない状態だという。
しかも治療には保険がきかず、これ以上は金銭的に続けられないという記事だった。
この記事をみてマイクは、彼女のために募金活動ができないかと考えた。
でもこれは言ってみれば冷やかし…退屈だし看守が驚く顔が見たいという気持ちから始まった行動だった。
どうせ反対される…だが看守に掛け合ってみると、その悪ふざけが受け入れられてしまった!
こうして思わぬ形で始まった募金活動だったが、囚人の中には終身刑のものもいる。
少女への興味を示すものなどいなかった。
マイク本人も本気でやるつもりはなかった募金活動。
そのため、今度は「彼女に会いたい」と看守に掛け合った。
こんな茶番さっさと終わらせたいと、無理難題のつもりで考えた要求だった。
だが…なんとその要求も通ってしまう!
こうして白血病と闘う少女、キンバリーが刑務所に来ることになった!
マイクはちょっと怖がらせたら泣き出して懲りるだろう…と考えていた。
そんな彼らの前に現れたのは…細い腕に痛々しい注射の痕。
髪の毛も眉毛も抜け落ちた、青白い顔の少女だった。
明るい表情であいさつをするキンバリーだったが、突然トイレへ駆け込んだ。
薬の影響で定期的に吐き気が襲ってくるのだという。マイクたちは少女の現実を目の当たりにした。
それでも「生きていられるだけでも奇跡だからこれくらい平気」だと語ったキンバリー。
思いもしなかった少女の言葉に、凶悪犯たちは心を深く動かされた。
そして、キンバリーとの交流が静かに始まった。
一人の少女が囚人たちの希望に
病気が治ったら自分と同じ病気の子を助けたいと言うキンバリー。
面会は1時間の予定が2時間3時間に。キンバリーは楽しそうだった。
そして、この出会いが囚人たちを変えていく!
なんと、募金に列ができる様になったのだ。
そして半年後、キンバリーは再び刑務所へ。
目標を抱くことのなかった囚人が一人の少女を思う事で希望にあふれていた。
だが…悪性の腫瘍が卵巣に転移。
すぐに手術が必要な状態だった。だが多額の費用がかかる!
それを知ったマイクは、ある行動に出る!
数日後…刑務所にたくさんの寄付が届いた!
実は、『白血病の少女を助けるために寄付をお願いします。連絡先はイースタン刑務所ミズーリ・イースタン刑務所』という内容の手紙を囚人たちがみんなで書き、それを風船につけて飛ばしたのだ!
その数なんと2000個!
こうして届いた寄付に刑務所内で集めたお金を加え、プレゼントと励ましのメッセージを添えて、キンバリーのもとへ送った。
こうして、手術が受けられるようになったキンバリー!
とはいえ、少女が受ける大手術。不安でないはずがなかった!
そして、入院する日を迎えた。車で病院へ向かうキンバリー。
刑務所の前を横切ると、そこには『大好きだよ、キンバリー』と書かれた横断幕が!
それは不安な気持ちを抱えた少女を応援する囚人たちからのメッセージだった!
そして…手術は成功!他に転移も見られなかった。
その後、元気になったキンバリーは1年に1回、刑務所を訪問するようになった。
力強く成長していく姿がすべての囚人たちの希望になった。
互いに生きる力を与え合う神様がくれた宝物のような存在、それはアメリカ中の話題となった。
それから15年…ミズーリ大学コロンビア校。
教壇に立つこの男性は…なんと囚人のマイク!
実は…模範囚として異例の評価を受け刑期15年で仮釈放を許され、その後なんと大学教授になった!
多くの囚人に希望と勇気を与えたキンバリー。
そして、多くの人の人生を変えた!