ネコックスは、迷走しつつも初期から、発達障害、とくにASD／ADHDに関する記事を書くところからスタートしました。

最初の記事は「ADHDで画期的な薬」といわれたストラテラの実体験の話。

── そんなネコックス発祥のネタでもあった「ストラテラ」が事実上、入手困難で気軽に入手できない薬になりました。

運用方針の変更に伴いNoteプレミアムを終了しました。以後は一次情報に基づくメモ的レポートを共有します。

これから入手できなくなる薬はめっちゃある！

さて、脱線しましたが「ストラテラが事実上、入手できないに近い状況」は氷山の一角という話に戻ります。これ、別に「裏情報」でも「国家機密」でもなく厚生労働省に堂々とリストまで丁寧に書いてあるんですよ。

出荷停止・薬価削除予定は機密情報ではなく開示されています。

厚生労働省：医療用医薬品供給状況　ってやつです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kouhatu-iyaku/04_00003.html

この中で問題になるのは下記です。

• C．出荷停止：市場に出荷していない状況

• D．薬価削除予定：「薬価基準収載品目削除願」を提出し、薬価削除に向け対応を行っている状況（既に薬価削除承認が得られている）

C・Dの薬は、地域や時期により在庫逼迫・供給停止によ処方が困難な場合があります（C/D該当品目は原則として新規流通が見込めません）。

全ての薬剤リストみたら多いのでC（出荷停止）・D（薬価削除（予定））だけ見てみよう！

このリストの使い方

• ご自身の処方薬が C（出荷停止）／D（薬価削除予定）に該当するか確認。

• 代替薬（同成分・同効薬・剤形違い）の可否を薬剤師・主治医にご相談。

• 地域・医療機関ごとの在庫差をご確認。

注意点

• 本記事の医療費データは令和3年度国民医療費を基準とした概算です。年度更新に伴い比率は変動します。

• 添付PDFは厚労省公開情報（確認日：2025/08/29）からCとDのみ抽出したものです。最新状況は必ず原典ページをご確認ください。

C（出荷停止）・D（薬価削除（予定））になっている薬の一部

1. 高脂血症用剤 シンバスタチン

2. 催眠鎮静剤、抗不安剤 トリアゾラム

3. 血管拡張剤 ニトレンジピン

4. 血圧降下剤 ニルバジピン

5. 血圧降下剤 シルニジピン

6. 抗パーキンソン剤 ビペリデン塩酸塩

7. 抗パーキンソン剤 プラミペキソール塩酸塩水和物

8. 不整脈用剤 フレカイニド酢酸塩

9. あへんアルカロイド系麻薬 モルヒネ硫酸塩水和物

10. 消化性潰瘍用剤 ランソプラゾール

11. 高脂血症用剤 ロスバスタチンカルシウム

12. Ｘ線造影剤 硫酸バリウム

13. 外皮用殺菌消毒剤 イソプロパノール

14. 外皮用殺菌消毒剤 エタノール

15. 外皮用殺菌消毒剤 オキシドール

16. 化膿性疾患用剤 クロラムフェニコール

17. 気管支拡張剤 ツロブテロール

18. 合成麻薬 フェンタニル

19. 局所麻酔剤 リドカイン

20. ワクチン類 インフルエンザＨＡワクチン

21. 肝臓疾患用剤 グリチルリチン・グリシン・システイン配合剤

22. 催眠鎮静剤、抗不安剤 ジアゼパム

23. 糖類剤 ブドウ糖

24. ワクチン類 乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン

25. 血液代用剤 ブドウ糖加酢酸リンゲル

26. 血液代用剤 酢酸維持液

出荷停止・薬価削除（予定）PDFリストのダウンロードはこちら。

PDFの注意事項：

• 作成者：ネコックス／抽出条件：C（出荷停止）・D（薬価削除（予定））のみ

• 基データ：厚生労働省「医療用医薬品供給状況」

• 確認日：2025/08/29／更新の可能性：あり（最新は原典参照）

• 利用上の注意：自己責任／医療判断は医療者へ