昨年末、79年発売の松原みき“真夜中のドア〜stay with me”がSpotifyのグローバルバイラルチャートで18日連続世界1位を記録したことで、今なおネット上にはその現象の要因を追う記事が溢れ、テレビで取り上げられるまでに至っている。

そんな中、“真夜中のドア”の作曲および編曲者である林哲司のコンピレーション・アルバム『林 哲司 melody collection』がタワーレコード企画によってレコード会社3社から各2枚組、計100曲を超える大ボリュームで順次発売される。作品集となると2001年に発売された『林哲司ソングブック ~Hits & Rare Tracks~』(すでに廃盤)以来ちょうど20年ぶりとなるが、今回特筆すべきは〈グルーヴ〉を基準に選曲されている点で、今では入手困難になってしまっている楽曲から、シティ・ポップ界隈でじわじわと注目を集めている楽曲まで、往年のファンをも唸らせる〈意外な〉収録曲群となっている。

現在のシティ・ポップ・ムーブメントについて、各メディアから取材やコメントを求められることが増えたであろう林哲司に、あらためてシティ・ポップについて、そして今回のコンピレーション盤についてじっくりと話を訊いた。

 

シティ・ポップとシティ・ポップス――林哲司が考えるリバイバルの背景

――今、巷で騒がれているシティ・ポップですが、この状況をどう見ていますか?

「まずはシティ・ポップっていう名称自体ですけど、〈ス〉が付くか付かないかで意味合いが違うんですよね」

――当時のレコード帯などで見かけるのは〈シティ・ポップス〉の方ですよね。

「そう。70年代後半から80年代にかけてあったのは〈シティ・ポップス〉で、その後J-Popっていう言葉が出てきたことで〈ポップ〉っていう言い方が定着しましたけど、70年代当時はポピュラー・ミュージックのことを一般的に〈ポップス〉と言っていたので、その〈ス〉があるかないかだけで時代性まで表している気がします。

とはいえ、当時はAORとかソフト&メロウ、アーバン・ミュージック、あるいはシティ=都会ではなくリゾート・ミュージックとかの方が使われていましたけどね。2000年ごろはソフト・ロックって言われていましたし。まぁ、いまだに何をもってシティ・ポップとするのか、いい意味でも悪い意味でも曖昧じゃないですか」

――林さんが近年のシティ・ポップ・ブームを最初に認知したのっていつ頃なんでしょう?

「SONG FILE LIVEのメンバーから“真夜中のドア”のYouTube再生数がすごいことになってるっていうのを聞いて〈なんで?〉って思ったのが最初かなと思います。3〜4年前ですね」

『林 哲司 melody collection 1977-2015』(ポニーキャニオン盤)収録曲 松原みき“真夜中のドア〜stay with me”

――なるほど。そしてその後の2020年秋から冬にかけてストリーミングですごい再生回数を叩き出すわけですが、まず率直なところでどう思われたのでしょうか?

「その時もまずは〈なんで?〉です。でもそれから、性分というか、プロデュースもやってる身としてはその理由を分析したくなるわけですが、ライターの人が書いたネット・ニュース記事とかをいくつか読んでもなんかしっくりこないなっていうのがあってね。ひとつひとつの評論は当たってはいるんだけど、それだけではない複雑な構図が僕の中で見えてくるようになったところはあります」

――その部分、お聞かせいただけますか?

「41年前の歌謡曲全盛の時代にこの曲を支持してくれた人たちがまずいて、その後、僕が受けるインタビューでは必ずと言っていいほど最初のヒット曲としてこの曲について訊かれるわけです。そういう意味では、その土壌はベースとしてずっとあったのかなと。

そこにキッカケの元素としてDJたちが焼き直したり引用したりっていうことが入り込んで、インターネットの発達がYouTubeに繋がり、ストリーミングという音楽の聴き方の変化を経て、Rainychのカバーでダメ押ししたというふうに今は考えています。もちろんRainych以降に初めてこの曲を知った人たちって絶対数としてたくさんいるんでしょうけど」

『林 哲司 melody collection 1979-2020』(ソニー盤)収録曲Rainych“真夜中のドア〜stay with me”

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ユーミンが呉田軽穂をメインに活動していたら好敵手だったかもしれないね

――今シティ・ポップ視点で評価されている人たちって自作自演のいわゆるニューミュージック系アーティストが多くて、その当人にしかスポットが当たらない中で、作家としてスポットが当たる林さんのパターンは唯一なのかなとも思います。

「例えばユーミンをはじめとして何か新しい音楽をやりたいっていうアーティストがいた中で、たまたま僕は職業作家としての道を選んだということではあると思いますけどね。そういう意味でいうと、ユーミンが呉田軽穂という作家の方をメインに活動していたらけっこう好敵手になったのかもしれないなって今は思いますね」

――あとシティ・ポップとして取り上げられる曲って、〈当時は見向きもされなかった曲〉という側面が少なからずあって、若者を中心にしたブームというより、当時その曲の存在を知るに至らなかったリアルタイム世代が盛り上がっているという一面もあるんですよね。

「それが不思議ですよね」

――そう考えると“真夜中のドア”ってやっぱり異質で、当時もヒットした曲なんですよね。だから“真夜中のドア”に限ってはリバイバルと言ってもいいのかな、他はリバイバルじゃなく新発掘だよなって思ったりもして。

「DJの世界のことはよくわからないですけど、この曲をかけてくれていたDJにはリアルタイム世代の人もきっといますよね。そしてあらゆる年齢層がいるクラブでこの曲を耳にして、いわば年長者が盛り上がっているのを若い世代が目の当たりにすることで、〈なんだこの曲は〉みたいなことが起こって、世代を超えるような現象が起こるのかな。

YouTubeについてもアルゴリズムの先にNight TempoやRainychみたいなインフルエンサーがいれば、もう最初がなんだったんだかわからないくらいに分析の範疇を超えちゃうと思いますし」

Night Tempoの2021年作『松原みき – Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』収録曲“真夜中のドア~stay with me (Night Tempo Showa Groove Mix)”

 

サウンドが海外から評価されたのは音楽家としてこの上ない喜び

――あと個人的に思うのが、当時は歌とメロディーが評価対象だった反面、今回のブームはバックの演奏への評価という側面もあるような気がしていて。

「今の日本のJ-Popやアニメも海外で一定の評価を受けているとは思うんですけど、ことシティ・ポップということで言うと、当時僕らがお手本にしていた、世界的に影響を与えたアメリカの音楽にいかずに、なぜ過去の日本の音楽なのか。そこはやはりしっくりこないところではあります(笑)」

――引き算してみると、そこに〈日本的な何か〉があるんでしょうね。

「“真夜中のドア”のレコーディングでアシスタント・エンジニアだった益本(憲之)さんが、その後LAに活動の場を移されたんですが、彼によれば〈アメリカ人と日本人が作るメロディーは近い部分もあるんだけど、ちょっとしたメロディー運びが日本人の方が繊細で、そっちを好むアメリカ人は確かにいる。結局のところ日本人って器用なんだよね〉って80年代の時点で言ってましたからね。かつて電化製品にしてもアメリカやイギリスに追いつけ追い越せで技術を真似していた時代を経て、日本はその後追い越しちゃうじゃないですか。なので、技術を転がして進化させて、新しいものを生み出すことに長けた民族だっていうことと通じる部分はあるのかもしれないですね。

あとは80年代後半以降、ラップ・ミュージックがストリートから出てきて世界の音楽を席巻していきますよね。そこでメロディーがおざなりにされて、音楽がパーツになっていくんですよ。いろんな要素がひとつに編成された〈楽曲〉としてではなく、パーツを組み合わせた集合体というか。その流れってすぐに廃れるかなって僕は思ってたんですけど、今もってその流れは続いている。だからそのアンチテーゼとして、(アメリカから見た)海外の音楽が入る余地があった。そこにシティ・ポップがうまくハマるのかもしれないなと。

海外の人が日本語で歌われている音楽を聴くのって、僕らが英語の曲を聴く感覚とイコールなわけだから、言葉や詞の響きも含めてトータルのサウンドとしてとらえているはずで、さっき話に出た〈演奏を聴いている〉ということとニアリーイコールで直結するんだと思いますね。なのでサウンド全体で評価されて、しかもそれが海外からの評価ということならば、音楽家としてはこの上ない喜びですよ。〈理解してもらえた〉っていうね。そういう意味では80年代当時以上に、作品そのものにスポットが当たっている気がします」

――Rainychが菊池桃子の“BLIND CURVE”というアルバム曲をカバーしていることも、その証左なのかもしれないですね。

「要因は複合的で縦糸と横糸が絡まってる状態。その中でたまたまシンボライズされた曲が“真夜中のドア”だっただけで、もしかしたら他の曲でも良かったのかもしれないしね。僕の経験上、ヒットする構造ってある一定のところを超えるともう理屈じゃないんですよ。隣の人が聴いてるから自分も聴かなきゃっていう状態までいくともう油紙に火がついた状況になってるってことなので」

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黒人音楽と白人音楽の交差から生まれたシティ・ポップ

――シティ・ポップは〈都会的でおしゃれなサウンド〉というように言われますけど、音楽的に考えると16ビートでアクセントがあるリズム・パターンと、テンション・コードのギター・カッティングがその象徴だと思うんですね。そこで“真夜中のドア”は林さんがアレンジを書いた段階ですでにそれらがスコアリングされていたということも、ここでちゃんと触れておきたいと思っています。

「16ビートの流れっていうのは自分の中で自然に出てきたものでもあるし、ひとつの時代の流れでもあったんです。74〜75年頃ですかね、当時はビートルズをはじめとしたブリティッシュ・インヴェイジョンへのアメリカからの対抗としていろんな音楽が出てきた時期で、例えばビート感で影響を受けたというとロバータ・フラックが歌った“Killing Me Softly With His Song”(73年、邦題〈やさしく歌って〉)ですよね。あれは当時みんな影響されたと思うんだけど、バラードっぽいのに倍テン(本来のBPMの倍の速さ=倍テンポのこと)でリズムをとってるんですよ。その中でビートの強さをアタックとして出すところが通常だとスネアなんだけど、そこをベードラ(バス・ドラム)とスネアで刻んでいる。そういうそれまでなかったようなビート感みたいなものが、スティーヴィー・ワンダーなんかも含めてソウル(・ミュージック)の中にけっこう出てきて、そういった気持ちのいいビート感を日本の曲の中に入れたいっていう思いが、ビートルズの影響を受けたあとにロックの影響を受けた人たちを進化させた面はあると思います。

ロバータ・フラックの73年作『Killing Me Softly』収録曲“Killing Me Softly With His Song”

コードでいうと、ビートルズは比較的シンプルですけど、アメリカの音楽はそこにさらにジャズの影響から和音が複雑になって、気持ちのいい新しい響きを生むようになった。それが僕の曲で言うなら“Rainy Saturday & Coffee Break”(77年)になると思うんだけど、そういう人たちが僕だけじゃなく他にもたくさんいて、そこが今のシティ・ポップのいちばんのルーツなのかなって思いますね」

――当時そういう新しさのような感覚を共有していたのは(作曲家の)佐藤健さんになるんですかね?

「そう、近くだと健ちゃんだろうね。あとは松任谷正隆さんとか南佳孝さん、佐藤博さんとかになるのかな。

それで、80年代に入るとかなりわかりやすいんだけど、80年代はソウルが極めて白人の音楽に近づいてきて、一方白人の音楽は極めてソウルに近づいていった時期で、ソウル側だとトム・ベルとかギャンブル&ハフ、遡るとモータウンでベリー・ゴーディが集めた人たちが白人のポップ感とソウルを融合させたものがそこにベースとしてあった。一方、白人だとデニス・ランバート&ブライアン・ポッターなんかを経由して、デイヴィッド・フォスターやジェイ・グレイドンのようなプロデューサーが出てきた。

僕らはそれを追いかけたんですよね。まさにそれは白人音楽と黒人のソウル・ミュージックが渾然一体となったものだったんです」

 

グルーヴにのるメロディーメイカー林哲司の個性

――では今回のコンピ盤についてお訊きしていこうと思います。今回、シティ・ポップ・ブームに合わせる形で林さんの作品集が都合ディスク6枚分、合計102曲で発売されることになりました。しかも〈グルーヴ〉という切り口で選曲したということなのですが、完成まではどのような経緯だったのでしょうか?

『林 哲司 melody collection』トレイラー

「最初、収録候補曲としてリストをもらって、普通に上から見ていくじゃないですか。そしたら“ライト・フット”(上田正樹、83年)、“Just a Joke”(国分友里恵、83年)と目に飛び込んできて、〈あれ? なに?〉ってなりました(笑)。僕がいわゆるベスト盤のようなものを勝手にイメージしていたんでしょうね。ベスト盤ならとりあえず1曲目はヒット・チューンがくると思うじゃないですか。

『林 哲司 melody collection 1979-2020』(ソニー盤)収録曲 国分友里恵“Just a Joke”

とはいえ僕も2年ほど前にツイッターを始めて、自分がいいと思っている曲と、聴いてくれるファンのかたたちがいいと思う曲とは必ずしも一致しないということがだんだんわかってきて、〈え、これ?〉っていう曲が意外とファンが多かったりするんですよね。最近思ったのだと“ガラスの観覧車”(87年)とかね。メロディー的にはもっといい自作曲あるよって思っちゃうんですけど、やっぱり映画(『ハチ公物語』)と一緒になって好きでいてくれたり、自分のカラーというより、アニメ主題歌として書いた『美味しんぼ』の“Dang Dang 気になる”(中村由真、89年)にしても、リスナーのかたは当時の思い出とともにずっと愛着を持ってくれてたりするわけで、それは僕にもわからないですからね。それが音楽の良さでもあるわけで。だから僕が自分の思いだけで曲を選ぶんじゃなく、誰かに選んでもらう面白さってきっとあるだろうから、今回は委ねようと。

『林 哲司 melody collection 1983-1994』(バップ盤)収録曲 中村由真“Dang Dang 気になる”

でもその同じ打ち合わせの時に〈タイトルどうしましょうか?〉って訊かれて、自分の特徴はやっぱりメロディーだから〈melody collection〉って答えたら、〈今回グルーヴで選んでるんですよ……〉とそこで初めて言われて、その場が変な空気になりました(笑)。でもまぁよく考えてみたら、そのグルーヴの上にのってるメロディーにも自分の個性が出てるよなと思って、〈melody collection〉でもおかしくないだろうという思いに至りました」

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シブがき隊や松田聖子、そして康珍化との黄金タッグへ――ソニー盤のオススメ曲

――では各盤で林さんが特に聴いてほしいと思うオススメ曲をいただいて良いですか?

「じゃあソニー盤から。まずはRainychの“BLIND CURVE”(2020年、菊池桃子のカバー)ですね。最初、RainychというYouTuberがこの曲を選んだことに驚いたんですけど、あらためて曲を聴き直してみたらすごく良くて。

VARIOUS ARTISTS 『林 哲司 melody collection 1979-2020(タワーレコード限定)』 Sony Music Direct(2021)

『林 哲司 melody collection 1979-2020』(ソニー盤)収録曲Rainych“BLIND CURVE”。菊池桃子のカバー

あと鷺巣(詩郎)くんもノってやってくれたシブがき隊の“KILL”(85年)も印象に残ってる曲ですね。当時の男性アイドルの曲でこういうテイストはなかなか珍しかったんじゃないかなと思います。吉野千代乃さんにあげた“Driving In The Rain”(92年)は、僕が歌ってる方だと“Loving in the rain”(92年)に変わるいわゆる異名同曲で、ソニー盤に両方入ってます。

『林 哲司 melody collection 1979-2020』(ソニー盤)収録曲 林哲司“Loving in the rain”。吉野千代乃のセルフ・カバー

あと今回は“真っ赤なロードスター”(84年)が入りましたけど、松田聖子さんに書いた一連のアルバム収録曲は自分でもけっこう好きなんですよ。

『林 哲司 melody collection 1979-2020』(ソニー盤)収録曲 松田聖子“真っ赤なロードスター”

そして浅野ゆう子さんの“半分愛して”。これは自分にとっても時代の幕開け的な作品で、しかも詞が康(珍化)さんなんですよね」

――林さんと康さんの初タッグ曲で、80年作品。近年メロウ・グルーヴとして高く評価されている曲です。

「その後のコンビの足掛かりになっていく作品ですね」

 

ディスコからフレンチ・ポップスまで、多彩なポニーキャニオン盤

「キャニオン盤は“真夜中のドア”を筆頭にですけど、僕のサウンドを支えてくれたギタリストのひとり、松原正樹さんのリーダー・アルバムに提供した“SHINING STAR”(83年)や、あとイースタン・ギャングの“Charlotte”(79年)もなぜかここ数年で海外からの楽曲使用の連絡が多い曲です(笑)。マイケル・コースのファッション・ショーとかアメリカのドラマで使われたりしているみたいで。

VARIOUS ARTISTS 『林 哲司 melody collection 1977-2015』 ポニーキャニオン(2021)

『林 哲司 melody collection 1977-2015』(ボニーキャニオン盤)収録曲 松原正樹“SHINING STAR”

『林 哲司 melody collection 1977-2015』(ボニーキャニオン盤)収録曲イースタン・ギャング“Charlotte”

坪倉唯子さんの曲はソニー盤とキャニオン盤に1曲ずつ入ってますけど、これ実は忘れちゃってたんですが、歌もすごくいいし、鳥山(雄司)さんのアレンジが冴えてますね。

岩崎良美さんはアルバム1枚プロデュースさせてもらって(84年作『Wardrobe』、康珍化との共同プロデュース)、“くちびるからサスペンス”がよく知られていますけど、その影に隠れちゃった“WHAT’S LOVE”あたりは、さっき話したソウルと白人のポップスの融合をちゃんと継承しているのが見えるんじゃないかと思います。

『林 哲司 melody collection 1977-2015』(ボニーキャニオン盤)収録曲 岩崎良美“What's Love?”

一方で、サーカスの“Petit Dejeuner -日曜日の朝食-”(81年)を聴いてもらえれば、僕が単にシティ・ポップで括られる作家ではなく、フレンチ・ポップスが入った作家だということがわかってもらえるんじゃないかと思いますね。

あとは松居和さんがロス録音でカルロス・リオスとやった“幻の水平線 -The Direction You Take-”(82年)。これ、特に曲タイトルにクレジットされてないんですが、ボーカルが映画『愛と青春の旅だち』の主題歌(“Up Where We Belong”)をジョー・コッカーとデュエットしているジェニファー・ウォーンズなんです。なので実はすごい曲です(笑)。

それと大宮京子&オレンジの“ミラージュ”(80年)は個人的に大好きな曲ですね。今回は入ってないですけど“イン・ザ・レイン”(80年)という曲も松本隆さんの作詞で、併せて聴いてもらいたいです。“Rainy Saturday & Coffee Break”の大橋純子版(77年)もオススメかな」

『林 哲司 melody collection 1977-2015』(ボニーキャニオン盤)収録曲 大橋純子&美乃家セントラル・ステイション“Rainy Saturday & Coffee Break”
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バップは日本のモータウンでありA&Mだった

――ありがとうございます。では発売は少し先ですが、バップ盤もお願いします。

「バップ盤はもうご存知、杉山清貴&オメガトライブ、そして菊池桃子が中心ということになるんですけど、全体を見渡してもアーティストが所属していたトライアングル・プロダクションのものが多いんですよね。なのでトライアングルの代表でプロデューサーだった藤田浩一さんと僕が手がけたもの……それってモータウンにおけるベリー・ゴーディとスモーキー・ロビンソン、A&Mレコードにおけるジェリー・モスとハーブ・アルパートと同じで、実際のところ藤田さんがレコード会社を作っててもおかしくないくらいだったんだけど、それをバップの中でやらせてもらったというか。藤田さんはどんどんアーティストを発掘してきて、それで僕が曲を書くっていうね。モータウンのヒッツヴィル(録音スタジオが併設された事務所本部の建物)が、バップにとっての日音スタジオであり、サウンドイン(スタジオ)だったんだなって思います」

VARIOUS ARTISTS 『林 哲司 melody collection 1983-1994』 バップ(2021)

――林さんは現在キャリア48年、このタイミングでCD 6枚分の作品集がリリースされたわけですが、50周年のときはどうしましょうか(笑)。

「今も音楽活動はしているので、そちらもちゃんと出していきたいですね(笑)」

――今回、〈グルーヴ〉を切り口にコンピ盤が作られたことでバラードが置いてかれちゃった印象もあるので、それはそれでまとめてほしいなと思いました。林さんはバラードの名手でもあるので。

「そっか、それはできるかもですね」

 


RELEASE INFORMATION

VARIOUS ARTISTS 『林 哲司 melody collection 1979-2020(タワーレコード限定)』 Sony Music Direct(2021)

リリース日:2021年7月14日(水)
品番:MHC7-13
仕様:CD 2枚組/初回限定三方背BOX仕様
価格:3,520円(税込)
エッセイ&楽曲解説:林 哲司
タワレコ特典:林哲司 スペシャル・リーフレット(先着)
2021年最新リマスタリング仕様

TRACKLIST
Disc 1
1. 上田正樹 “ライト・フット”(作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司)
2. 国分友里恵 “Just a Joke”(作詞:有川正沙子 作曲・編曲:林哲司/山下正)
3. Rainych “BLIND CURVE”(作詞:秋元康 作曲:林哲司 編曲:原田夏樹”(evening cinema))
4. シブがき隊 “KILL”(作詞:売野雅勇 作曲:林哲司 編曲:鷺巣詩郎)
5. 郷ひろみ “入江にて”(作詞:竜真知子 作曲:林哲司 編曲:萩田光雄)
6. 竹内まりや “September”(作詞:松本隆 作曲・編曲:林哲司)
7. 松原みき “IN THE ROOM”(作詞:竹花いち子 作曲:林哲司 編曲:鷺巣詩郎)
8. 寺尾聰 “The Stolen Memories”(作詞:釈珠実 作曲:林哲司 編曲:今剛)
9. 林哲司 “Silly Girl”(作詞:竜真知子 作曲・編曲:林哲司)
10. 坪倉唯子 “一瞬夜伽伴侶(つかのまよとぎびと) -GIVE ME TABOO-”(作詞:青木久美子 作曲:林哲司 編曲:鳥山雄司)
11. 河合奈保子 “デビュー ~Fly Me To Love~”(作詞:売野雅勇 作曲:林哲司 編曲:鷺巣詩郎)
12. 林哲司&C.C.ガールズ “世界で一番せつない夜に”(作詞:田久保真見 作曲・編曲:林哲司)
13. 林哲司 “哀しみのmemory”(作詞:朝水彼方 作曲:林哲司 編曲:林哲司/中村圭三)
14. 吉野千代乃 “Driving In The Rain”(作詞:田辺智沙 作曲:林哲司 編曲:林哲司/中村圭三)
15. SHOODY “TOKYO MELODY”(作詞:G.Starr 作曲・編曲:林哲司)
16. 上田正樹 “悲しい色やね”(作詞:康珍化 作曲:林哲司 編曲:星勝)
17. 稲垣潤一 “思い出のビーチクラブ”(作詞:売野雅勇 作曲:林哲司 編曲:船山基紀)

Disc 2
1. 中森明菜 “北ウイング”(作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司)
2. 杏里 “悲しみがとまらない”(作詞:康珍化 作曲:林哲司 編曲:角松敏生/林哲司)
3. 和田加奈子 “HEARTでふりむいて”(作詞:和田加奈子 作曲:林哲司 編曲:鳥山雄司)
4. 国分友里恵 “恋の横顔”(作詞:小林和子 作曲・編曲:林哲司)
5. 松田聖子 “真っ赤なロードスター”(作詞:松本隆 作曲:林哲司 編曲:船山基紀)
6. 郷ひろみ “FEEL LIKE GOIN’ HOME -夢が住む街へ-”(作詞:竜真知子 作曲:林哲司 編曲:萩田光雄)
7. 林哲司 “Loving in the rain”(作詞:朝水彼方/林哲司 作曲:林哲司 編曲:林哲司/中村圭三)
8. 西城秀樹 “真夏の逃亡者”(作詞:有川正沙子 作曲・編曲:林哲司)
9. Rainych “真夜中のドア~stay with me”(作詞:三浦徳子 作曲:林哲司 編曲:原田夏樹(evening cinema))
10. イルカ”(IRUKA)“雨のディスタンス”(作詞:来生えつこ 作曲・編曲:林哲司)
11. 須藤薫 “雨の中の噴水”(作詞:田口俊 作曲・編曲:林哲司)
12. 石川秀美 “そよ風のエアメール”(作詞:SHOW 作曲:林哲司 編曲:入江純)
13. 児島未散 “BEST FRIEND”(作詞:松本隆 作曲:林哲司 編曲:新川博)
14. 浅野ゆう子 “半分愛して(LOVE ME BY HALF)”(作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司)
15. 中島愛 “真夜中のドア”(作詞:三浦徳子 作曲:林哲司 編曲:tofubeats)
16. 薬師丸ひろ子 “千年の孤独”(作詞:売野雅勇 作曲:林哲司 編曲:鷺巣詩郎)
17. 原田知世 “天国にいちばん近い島”(作詞:康珍化 作曲:林哲司 編曲:萩田光雄)

 

VARIOUS ARTISTS 『林 哲司 melody collection 1977-2015』 ポニーキャニオン(2021)

リリース日:2021年7月21日(水)
品番:PCCA-06054
仕様:CD 2枚組/三方背BOX仕様
価格:3,740円(税込)
エッセイ&楽曲解説:林 哲司
タワレコ特典:林哲司 スペシャル・リーフレット(先着)
2021年最新リマスタリング仕様

TRACKLIST
Disc 1
1. 松原みき “真夜中のドア~stay with me”(作詞:三浦徳子 作曲・編曲:林哲司)
2. 松原正樹 “SHINING STAR”(作詞:Mike Dunn 作曲:林哲司 編曲:松原正樹)
3. 稲垣潤一 “Memory Flickers”(作詞:売野雅勇 作曲・編曲:林哲司)
4. 田原俊彦 “Hardにやさしく”(作詞:阿久悠 作曲:林哲司 編曲:鷺巣詩郎)
5. EASTERN GANG “Charlotte”(作詞:Peter Shuey 作曲・編曲:林哲司)
6. 市川陽子 “サヨナラSEPTEMBER”(作詞:康珍化 作曲:林哲司 編曲:西脇辰弥)
7. 松原みき “Jazzy Night(album version)”(作詞:三浦徳子 作曲・編曲:林哲司)
8. 坪倉唯子 “熱帯夜 ―DANCIN’ IN THE MIDDLE OF NIGHT―”(作詞:来生えつこ 作曲:林哲司 編曲:鳥山雄司)
9. Joey Mccoy & Friends “SUMMER SUSPICION”(作詞:康珍化 作曲:林哲司 編曲:MYUS SYSTEM)
10. 林哲司 “再会 -After Five Years-”(作詞:竜真知子 作曲・編曲:林哲司)
11. 和田アキ子 “やさしく泣かせて”(作詞:川村真澄 作曲:林哲司 編曲:新川博)
12. 岩崎良美 “くちびるからサスペンス”(作詞:康珍化 作曲・編曲: 林哲司)
13. 山本達彦 “IMITATION TALE”(作詞:杉山政美 作曲:林哲司 編曲:佐藤準)
14. 岩崎良美 “WHAT’S LOVE”(作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司)
15. 伊東ゆかり “再会レストラン”(作詞:竜真知子 作・編曲:林哲司)
16. 和久井映見 “抱きしめたいのはあなただけ”(作詞:戸沢暢美 作曲:林哲司 編曲:鳥山雄司)
17. 松原みき “真夜中のドア~stay with me(Original club mix Mixed by D.O.I.)”(作詞:三浦徳子 作曲・編曲:林哲司)

Disc 2
1. 唐沢美帆 “真夜中のドア~stay with me”(作詞:三浦徳子 作曲:林哲司 編曲:渡辺貴浩)
2. Joey Mccoy & Friends “ふたりの夏物語 -NEVER ENDING SUMMER-”(作詞:康珍化 作曲:林哲司 編曲:MYUS SYSTEM)
3. 光GENJI “GIRL!GIRL!GIRL!”(作詞:原真弓 作曲:林哲司 編曲:和泉一弥)
4. 堀ちえみ “TATTOO”(作詞:高柳恋 作曲:林哲司 編曲:奥慶一)
5. 林哲司 “Dwight Waldron / Perfect World, Perfect Girls(Songwriter’s Version)”(作詞:Dwight Waldron 作曲・編曲:林哲司)
6. 松原みき “愛はエネルギー”(作詞:三浦徳子 作曲・編曲:林哲司)
7. 芦部真梨子 “PRIVATE FRIDAY”(作詞: 大津あきら 作曲: 林哲司 編曲: 志熊研三)
8. サーカス “Petit Dejeuner -日曜日の朝食-”(作詞:山上路夫 作曲・編曲:林哲司)
9. 岩崎良美 “ヨコハマHeadlight”(作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司)
10. 松原みき “スターダスト・レイン”(作詞:売野雅勇 作曲・編曲:林哲司)
11. 松居和 feat. カルロス・リオス “幻の水平線 -The Direction You Take-”(作詞:松居和 作曲:林哲司 編曲:林哲司/Bill Mayers)
12. 岩崎良美 “Congratulation”(作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司)
13. ポプラ “異次元ストーリー”(TVアニメ「夢戦士ウイングマン」より)”(作詩:竜真知子 作曲:林哲司 編曲:奥慶一)
14. 堀ちえみ “稲妻パラダイス”(作詞:康珍化 作曲:林哲司 編曲:萩田光雄)
15. 大宮京子&オレンジ “ミラージュ”(作詞:松本隆 作曲・編曲:林哲司)
16. 原田知世 “愛情物語”(作詞:康珍化 作曲:林哲司 編曲:萩田光雄)
17. 大橋純子&美乃家セントラル・ステイション “Rainy Saturday & Coffee Break”(作詞:竜真知子 作曲・編曲:林哲司)

 

VARIOUS ARTISTS 『林 哲司 melody collection 1983-1994』 バップ(2021)

リリース日:2021年8月18日(水)
品番:VPCP-86376
仕様:CD 2枚組/三方背BOX仕様
価格:3,520円(税込)
エッセイ&楽曲解説:林 哲司
タワレコ特典:林哲司 スペシャル・リーフレット(先着)
2021年最新リマスタリング仕様

TRACKLIST
Disc 1
1. 杉山清貴&オメガトライブ “RIVER’S ISLAND”(作詞:秋元康/作曲・編曲:林哲司)
2. 杉山清貴&オメガトライブ “TRANSIT IN SUMMER(作詞:秋元康/作曲・編曲:林哲司)
3. 菊池桃子 “OCEAN SIDE”(作詞:青木久美子/作曲:林哲司/編曲:林哲司、兼崎順一)
4. 菊池桃子 “Yokohama City of Lights”(作詞:売野雅勇/作曲:林哲司/編曲:鷺巣詩郎)
5. 平井菜水 “白い傘”(作詞:沢ちひろ/作曲:林哲司/編曲:林哲司、恩田直幸)
6. カルロス・トシキ&オメガトライブ “ブラインド・プロフィール”(作詞:秋元康/作曲:林哲司/編曲:新川博)
7. ジャッキー・リン&パラビオン“Strangers Dream”(作詞:売野雅勇/作曲:林哲司/編曲:新川博)
8. 菊池桃子 “BLIND CURVE”(作詞:秋元康/作曲・編曲:林哲司)
9. 杉山清貴&オメガトライブ “Riverside Hotel”(作詞:康珍化/作曲・編曲:林哲司)
10. 菊池桃子 “Mystical Composer”(作詞:佐藤純子/作曲・編曲:林哲司)
11. 杉山清貴&オメガトライブ “MIDNIGHT DOWN TOWN”(作詞:秋元康/作曲・編曲:林哲司)
12. 中村由真 “Dang Dang 気になる”(作詞:売野雅勇/作曲:林哲司/編曲:船山基紀)
13. 杉山清貴&オメガトライブ “SUMMER SUSPICION”(作詞:康珍化/作曲・編曲:林哲司)
14. 杉山清貴&オメガトライブ “ガラスのPALM TREE”(作詞:康珍化/作曲・編曲:林哲司)
15. 林哲司 “サマー・サスピション”(作詞:康珍化/作曲・編曲:林哲司)
16. 杉山清貴&オメガトライブ “君のハートはマリンブルー”(作詞:康珍化/作曲・編曲:林哲司)
17. 林哲司 “悲しみがいっぱい”(作詞:康珍化/作曲・編曲:林哲司)

Disc 2
1. 菊池桃子 “Adventure”(作詞:有川正沙子/作曲・編曲:林哲司)
2. カルロス・トシキ&オメガトライブ “Body Works”(作詞:売野雅勇/作曲:林哲司/編曲:新川博/ホーンアレンジ:Jerry Hey)
3. 杉山清貴&オメガトライブ “Never Ending Summer II”(作詞:秋元康/作曲・編曲:林哲司)
4. 菊池桃子 “Nile in Blue”(作詞:売野雅勇/作曲:林哲司/編曲:鷺巣詩郎)
5. 池田政典 “SHADOW DANCER”(作詞:売野雅勇/作曲:林哲司/編曲:船山基紀)
6. 菊池桃子 “ガラスの草原”(作詞:売野雅勇/作曲:林哲司/編曲:新川博)
7. 児島未散 “悲しくなんて”(作詞:吉元由美/作曲:林哲司/編曲:山川恵津子)
8. 菊池桃子 “Sundial”(作詞:売野雅勇/作曲:林哲司/編曲:鷺巣詩郎)
9. 児島未散 “key of dreams”(作詞:吉元由美/作曲:林哲司/編曲:山川恵津子)
10. 杉山清貴&オメガトライブ “DEAR BREEZE”(作詞:秋元康/作曲・編曲:林哲司)
11. 中村由真 “LINE”(作詞:売野雅勇/作曲:林哲司/編曲:船山基紀)
12. 杉山清貴&オメガトライブ “ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER”(作詞:康珍化/作曲・編曲:林哲司)
14. 林哲司 “君のハートはマリンブルー”(作詞:康珍化/作曲・編曲:林哲司)
15. 松本伊代 “信じかたを教えて”(作詞:川村真澄/作曲:林哲司/編曲:船山基紀)
16. 林哲司 “ガラスの観覧車”(作詞:売野雅勇/作曲・編曲:林哲司)
13. 杉山清貴 “無言のDIALOGUE”(作詞:青木久美子/作曲・編曲:林哲司)
17. 林哲司 “思い出のビーチクラブ”(作詞:売野雅勇/作曲・編曲:林哲司)

 

LIVE INFORMATION
林哲司 SONG FILE with 稲垣潤一&国分友里恵
-City Pop in Summer-

2021年8月21日(土)ビルボードライブ横浜
■1st Stage
開場/開演:14:30/15:30
■2nd Stage
開場/開演:17:30/18:30
Service Area/Casual Area : 8,200円/7,700円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=12783&shop=4

2021年8月27日(金)ビルボードライブ大阪
■1st Stage
開場/開演:14:30/15:30
■2nd Stage
開場/開演:17:30/18:30
Service Area/Casual Area:8,200円/7,700円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=12782&shop=2

林哲司 SONG FILE with 稲垣潤一&国分友里恵 ONLINE SHOW
LIVE LOVERS from Billboard Live supported by CASIO

2021年8月27日(金)ビルボードライブ大阪
配信スタート:18:30
オンライン視聴料:2,800円
チケット購入URL:https://eplus.jp/hayashitetsuji-sf-st/
チケット販売期間:2021年7月2日18:00~2021年8月30日(月)21:00
視聴可能期間:2021年8月27日(金)18:30~2021年8月30日(月)23:59
https://livelovers.jp/list/onlineshow/2796/

 


PROFILE: 林 哲司
72年、チリ音楽祭をきっかけに、翌73年にシンガー・ソングライターとしてデビュー。以後作曲家としての活動を中心に作品を発表。洋楽的なポップス・センスをベースにしたメロディーやサウンドは、いち早く海外で高い評価を得て、UKポップ・ロック・グループ、ジグソーに提供した“If I Have To Go Away”が全米チャート、UKチャートをはじめ欧米でヒット。その後、舞台を日本に移し、80年代の音楽シーンに数々のヒット曲を送り込む。竹内まりや“SEPTEMBER”、松原みき“真夜中のドア〜stay with me”、上田正樹“悲しい色やね”、杏里“悲しみがとまらない”、中森明菜“北ウイング”、杉山清貴&オメガトライブ“ふたりの夏物語 -NEVER ENDING SUMMER-”など全シングル、菊池桃子“卒業 -GRADUATION-”など全シングル、稲垣潤一“思い出のビーチクラブ”など、1,500曲余りの発表作品は、今日のJ-Popの指向となった。また、「ハチ公物語」「遠き落日」「釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!」などの映画音楽、「人生は上々だ」「ブランド」などのTVドラマ音楽、Jリーグ・清水エスパルス公式応援歌、国民体育大会“NEW!!わかふじ国体”、社会人野球の歌“我街(われら)の誇り”など、テーマ音楽、イベント音楽の分野においても多数の作品を提供。近年は、玉井詩織(ももいろクローバーZ)“涙目のアリス”、KinKi Kids“哀愁のブエノスアイレス”、西田あい“My Story”などの楽曲提供、TVアニメ「少年ハリウッド」音楽、そして、外国人シンガーを迎えた自身のアルバム『Touch the Sun』を発表。クラシック作品や邦楽曲などにも取り組み、その作曲活動も多岐にわたっている。また、自身もメンバーでありプロデューサーでもあるバンド〈THE BAND 8 EIGHT〉の活動や、これまでの活動を振り返り、ヒット曲をはじめ発表作品を披露する〈SONG FILE LIVE〉など、積極的なライブ活動も行っている。