神奈中バス、11路線を27年3月までに廃止 相模原市緑区、住民に衝撃
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相模原市緑区の中山間地域(津久井、相模湖、藤野の旧3町域)が公共交通の再編に揺れている。神奈川中央交通(平塚市)は同地域の乗り換え地点「三ケ木」より西側で運行するバス13路線のうち11路線を2027年3月までに廃止する予定で、住民らに衝撃が広がる。相模原市は現行の乗り合いタクシーの運行エリアを拡大して“地域の足”を確保していくことを目指し、今年10月から実証運行を始める。 【表と地図で見る】廃止予定のバス路線の表と相模原市緑区の地図 ◆30年までに25%の要員不足 市によると、昨年6月に同社からバス路線の統廃合などに関する協議の申し入れがあった。市は中山間地域を中心に採算面が厳しいバス路線に年間約1億5千万円(昨年度)を補助して維持に努めてきたが、同社が今回挙げた理由は「運転士不足」。 同社によると、現状も必要数に足りておらず、このままでは30年度に約25%の要員不足になると試算しているという。 同社は「大型二種免許保有者の減少と高齢化により採用が難しくなっている」とし、長時間労働を防ぐ規制強化により運転士が不足する「2024年問題」も一因と説明する。
神奈川新聞社
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