内容に登場する実在の人物を「発達障害者」と表記していますが、その人物以外の特性や人格等を否定する意図はありません。
発達障害者:20代後半〜30代前半くらい(平社員)、入社6年目、男
地方の中小企業の事務員で、部署は別だが働くフロアは同じ。耐えかねて怒鳴ってしまった。大きな声を出すのに慣れてないので、怒鳴りの範疇に入るかも不明だけど、怒りと悪意を伝える意図で叱った。今思えば小さいことで馬鹿みたいに騒ぎ立てて、大人気なくて情けなかった。自分にも不得手や欠陥はあるけど、でもなんかもう無理だ〜になってしまった。
企業における事務職(総務、経理、人事、庶務、法務…など)の人員は、従業員数の1割ほどが目安らしい。多分に漏れず当社の事務員もその程度の人数だ。
前述の通り増田と発達障害者は同じフロアで働いている。お手洗いや給湯室や休憩室などは共同で使用している。発達障害者は開けたドアを閉めない。電気を消さない。蛇口を閉めない。
こんな細かいことをいちいち大げさに取り上げるのも恥ずかしいけど、こんな細かいことが10個も20個も、増田が入社してから4年間、毎日続いている。
増田が入社した当初は発達障害者の部署にもう一人先輩社員がいた。入社15年ほどで、いつも身綺麗にして穏やかで、仕事は正確で人望が厚く、真面目なのにちょっと天然っぽいところが可愛くて、みんなその先輩のことが好きだった。
先輩は発達障害者を叱るときだけヒステリックになった。普段の先輩からは想像がつかないほど激しい口調で、発達障害者のどこが足りてないか、どう改善すべきかを諭していた。
先輩へ最後に渡した寄書きに、発達障害者は「○○さんのようになりたいです」と汚い字で書いていた。
先月、発達障害者がいつも通り、全社員の中で一番最後に出社してきた。発達障害者は挨拶もしない。事務所のドアをバタンと開け、開けたまま、自分のデスクに座ろうとする。
ややブラックな当社はなんとなく始業時間よりやや早めに来て共用部分を掃除し、時間になったら業務を始める、というルーティンになっていて、発達障害者以外の全員はすでにデスクに座っていて、始業時間までの間を各々自由に過ごしていた。
発達障害者は開けたドアを閉めない。注意された回数は10回や20回ではない。開けっぱなしのドアをわざわざ閉めに行った回数だって数えきれない。も〜無理!と思った。
増田にしては大きな声で発達障害者を呼び止めた。ドア閉めてくださいね。これ何回も何回も言ってますけど忘れましたか?○○さん(退職した先輩)にも同じこと言われてましたよね。直すのって無理ですか?無理ならもう注意するの諦めるんですけどどうですか?ということを言った気がする。人を叱ったり大きな声を出すのになれていなくて、頭に血が上って、どういうことを言ったのか正確に覚えてない。もっとひどいこと言ったかも。それかこんなに強気には言えなかったかも。
発達障害者は、「はあ」みたいなことを言ったと思う。普段から声が小さくて何言ってるか聞こえないし、それか無視したのかもしれない。これも覚えてない。
その日の休憩中、発達障害者の所属長に謝った。他部署の、年上の、自分より社歴が長い方に対する態度じゃなかったです。ということを言うと、所属長は「俺もあいつのこと腹立って仕方ないんだ」と言っていた。
このことが起こる前の週、所属長は体調を崩して仕事を休みがちだった。その間に発達障害者が大きなミスをして社内外へひどい迷惑をかけていたらしい。ムカついてるのが増田だけじゃなくてよかった、と思った。
発達障害者さえいなければいいと思う。発達障害者のいない職場は、こんなにいい職場はないというくらい居心地がいい。デスクに隠していたお菓子を交換し合ったり、休日の過ごし方で盛り上がったり、人間関係は良好だと思う。
それを差し引いても発達障害者のいる職場はキツい。正直、仕事に居心地や人間関係の良さは必須ではないと思うし、自分の仕事をして定時で上がれて過不足ない給与をもらえたら満足だ。でも、発達障害者のことが本当に嫌いだ。こいつさえ辞めてくれたらと思う。なんとかならないもんかな。あ〜〜