フリーフォントを使用しているテレビ番組
テレビ番組には欠かせないテロップ。そこには様々なフォントが使われています。
そんなフォントの多くはフォントワークスやモリサワなどのフォント会社と契約または購入したものです。
ただ、時々フリーフォントが使われている場合があります。
高額で契約しているフォントが沢山あるにも関わらず、あえてそれらをダウンロードして使用しているのは高額フォントに負けない魅力や価値があるからだと僕は考えます。
というわけで、テレビ番組で放送されたフリーフォントをまとめてみます。
長いのでまとめだけでも見ていってください。
注) フォント間違いがある可能性も大いにあります。大目に見てください。
目次
THE TIME,
番組サイト https://www.tbs.co.jp/thetime_tbs/
「このパフォーマンスに込めた思いは?」と サイドテロップ のフォントが
「LINE Seed JP」です。
まさかの全国ネットの報道番組でフリーフォント。
(以前からDOVAのフリーBGMは使われていましたがまさかフォントまで・・・)
私は「?」の字形でようやく気づきましたが、それ以前にわかっていた方も多く、驚きました。すごいです。絶対フォント感欲しいなあ。
「テロップ協力 LINEヤフー」のクレジット。
「SIL Open Font License」だからクレジットの必要はないはずなのですが。
後日、放送でフリーフォントを使用している旨に触れていました。
🐣🐣🐣
— TBS『THE TIME, 』 (@THETIME_TBS) April 8, 2025
比べてみよう!フォントが変わった!!#thetime_tbs#thetime切り抜き#アズミ #安住紳一郎 pic.twitter.com/bwdcX0JmMm
Yahooニュースのアーカイブのリンクも貼っておきます。
ダウンタウンDX
番組サイト https://www.ytv.co.jp/dtdx/
「トータル3回ボールを投げ 得点が高いチームの勝利」のフォントが
「コーポレート・ロゴ」です。
「明日使える」のフォントが「きんいろサンセリフ」です。
(作者サイトは閉鎖しましたが、アーカイブサイトからダウンロードできます)
それSnow Manにやらせて下さい
番組サイト https://www.tbs.co.jp/sore_snowman/
「10日(金)それスノ2時間SP」と、右上の「及川光博参戦!部屋着コーデ対決 東京それスノコレクション開幕」のフォントが「けいふぉんと!」です。
エンドロールにも「けいふぉんと!」が使われています。Youtubeでもよく見かけるフォントですね。テレビ番組で使われているのは珍しいです。
マツコ&有吉 かりそめ天国
番組サイト https://www.tv-asahi.co.jp/matsuari/
イラストの部分でフリーフォントが使われています。
「街全てをビュッフェだと捉えてる?」のフォントが「KFひま字」です。
「洗剤の横かい!!」のフォントが「けいふぉんと!」です。
「やってやろうじゃないのよ」、「"重戦車" マツコ・デラックス」のフォントが「玉ねぎ楷書 激」です。
「かりそめ大学の〜」、「やっぱりモノが違うぜ・・・」のフォントが「コーポレート・ロゴ(ラウンド)」です。 コーポレート・ロゴの丸ゴシック版です。
週刊ナイナイミュージック
番組サイト https://www.fujitv.co.jp/weekly_99music/
「横尾さんの撮れ高が30秒ほど欲しいです」のフォントが「Yusei Magic」(たぬき油性マジック)です。
「お題 笹の葉を食べるパンダ」のフォントが「コーポレート・ロゴ」です。
くりぃむナンタラ
番組サイト https://www.tv-asahi.co.jp/nantara/
「なしでも全然」のフォントが「モッチーポップ (Mochiy Pop)」です。
「こっちの方がおもしろい」のフォントが「Dela Gothic One」です。
「裏もおもしろい」のフォントが「自家製 Rounded M+」です。
GoogleFontsでは「M PLUS Rounded」名義です。
「怖かったー」のフォントが「Potta One」です。
チャンハウス
番組サイト https://www.fujitv.co.jp/chanhouse/
上部の「人に言いたくなる雑学14連発」、「チーム出川vsチーム岡田 どっちの雑学がゲストに響く?」のフォントが「黒薔薇ゴシック」です。
ドリフに大挑戦
番組サイト https://www.fujitv.co.jp/dorifu_daichosen/
右上の「SnowManが語る!収録㊙ウラ話」のフォントが「たぬゴ」です。
先ほど紹介した「Yusei Magic」のリニューアル版です。
ザワつく!金曜日(大晦日)
番組サイト https://www.tv-asahi.co.jp/zawatsukufriday/
左上の「水谷&寺脇参戦」のフォントが「851ゴチカクット」です。
(縦長に加工しています。)
「新企画 100万円を当てるな選手権」のフォントも縦長に加工した
「851ゴチカクット」ですね。
所さん お届けモノです!
番組サイト https://www.mbs.jp/otodokemono/
「利尻島で島民に聞き込み調査!」、右上の「正月SPこの島にしかない」の
フォントが「こはるいろサンレイ」です。
(作者サイトは閉鎖しましたが、アーカイブサイトからダウンロードできます)
かまいたちの知らんけど
番組サイト https://www.mbs.jp/shirankedo/
「濱家がダウトを選べば山内の勝利」、右上の「3ゲーム目 ユニクロにまつわる本当の雑学を選べ ダウトはあと1/2」のフォントが「じゆうちょうフォント」です。
いくらかわかる金?
番組サイト https://www.tbs.co.jp/wakarukane_tbs/
「世界ふしぎ発見!」の後番組です。
「どの景品を狙うのか?」のフォントが「Dela Gothic One」です。
(縦長に加工しています。)(リンクは割愛)
個人的に、なぜこのフォントを使っているのか気になります。
というのもフォントを縦に引き伸ばしているので濁点などが不自然ですし、そもそも類似フォントに「ラグランパンチ」(有料)がありますからね。
(というか番組内でも使用されてます。)
なぜこのフォントにこだわるのでしょうか。
私のバカせまい史
番組サイト https://www.fujitv.co.jp/bakasemaishi/
左上の「誰も調べたことのないバカ歴史を研究」のフォントが
「鉄瓶ゴシック」です。
「座布団より金が欲しい 林家木久扇の金儲け史」のフォントが
「キルゴかなNA」です。
(作者サイトは閉鎖しましたが、代理配布サイトからダウンロードできます。)
ラブ!!Jリーグ
番組サイト https://www.tv-asahi.co.jp/chant-j/
「どういう食感?」「ポップオーバーっす」のフォントが「けいふぉんと!」です。コメントフォローのテロップはすべて「けいふぉんと!」。珍しいです。
「極上ステーキ〜延長戦」のフォントが「バナナスリップ」です。
「ピヒャ〜」のフォントが「めもわーる−まる」です。
「フィジモン」のフォントが「キルゴかなNB」です。
「渾身のギャグ」のフォントが「ラノベPOP」です。
「外せぇ〜」のフォントが「851チカラヨワク」です。
「何やってんすか!」のフォントが「851チカラヅヨクかなA」です。
「Jリーグ〜理由は?」のフォントが「やさしさゴシックボールド」です。
「「気候アクション」のメッセンジャー」のフォントが「クラフト明朝」です。カスレを塗りつぶして使っているようです。
「子どもが〜イベント」のフォントが「りいクッキー」です。
私の知っている中では最も多くフリーフォントを使っている番組です。
千鳥のクセスゴ!
番組サイト https://www.fujitv.co.jp/kusesugo/
先日レギュラー放送が終了してしまいました。
「勝手にプロデュース」のフォントが「あかずきんポップ」です。
芸能界ウケたから残して映像GP
番組サイト https://www.fujitv.co.jp/b_hp/uketagp/
土曜プレミアムで放送された特番です。
「芸人自薦の〜残していく」のフォントが「金畫字(キンカクジ)」です。
何かオモシロいコトないの?
番組サイト https://www.fujitv.co.jp/nanka_omo/
「イケメン彼氏が〜パスタ」「1月〜11時」のフォントが「M PLUS 1p」です。
リンクは上がGoogleFonts、下がOSDN版(063-OTF.tar.xzをDL)です。
知識の扉よ開け!ドア×ドア クエスト
サイドテロップ(パティ~突撃!)のフォントが「M PLUS 2cまたは2p」です。
OSDN版の方からダウンロード可能です。
バナナサンド
番組サイト https://www.tbs.co.jp/banana-sand/
『VS映画「グラメゾン・パリ」』のフォントが「きんいろサンセリフ」です。
右上の「火ドラ金ドラ日曜劇場 NEXT吉岡里帆が昭和名曲で再挑戦」のうち、
「火ドラ金ドラ日曜場NEXTがで」の部分のフォントが「オとマのペ(Otomanopee)」です。このフォントに収録されていない漢字は「DF POP1体」(有料)で補われています。
「グニョグニョ」のフォントが「昔々ふぉんと」です。
スクール革命!
番組サイト https://www.ntv.co.jp/s-kakumei/
「マツケンサンバdeピッタリ」のフォントが「モッチーポップ (Mochiy Pop)」です。
「成功なるか」「ついにファイナル!?」のフォントが「コーポレート・ロゴ」です。(リンクは割愛)
この番組では「バナナスリップ」や「チェックポイントフォント」なども使われています。
小峠地蔵旅
番組サイト https://www.tv-tokyo.co.jp/kotougejizoutabi/
「なぜか通った謎の企画。」と上部の「小峠が〜番組」のフォントが「国鉄っぽいフォント」です。
世界頂グルメ
番組サイト https://www.ntv.co.jp/sekaiitadakigourmet/
左上の「ハライチ 澤部 佑」のフォントが解星デコール(Kaisei Decol)です。
上部のサイドテロップのフォントが「コーポレート・ロゴ」です。
特番で「世界未開グルメ」という名前で放送して、「未開呼ばわりは失礼だ」と炎上しましたが、個人的にはそんな騒ぐことではないように思いました。
韻を踏んでいて面白いタイトルだと思ったんですがねえ…。
見取り図じゃん
番組サイト https://douga.tv-asahi.co.jp/program/32421-32420
中央の「軽音部の〜勧誘」のフォントが「バナナスリップ」です。
「盛山晋太郎」「見取り図」「菊池風磨」「timelesz」のフォントが「キルゴ」です。
手書き風のフォントが「無心」です。
「1年後の自分へ!!」のフォントが「851マカポップ」です。
右上「ワケあり人気企画〜ご注意・・・」のフォントが「廻想体」です。
ドッキリGP
番組サイト https://www.fujitv.co.jp/dokkirigp/
「土曜スペシャル〜ジャングル危機一髪!」のフォントが異世ゴです。
嘘解きレトリック
番組サイト https://www.fujitv.co.jp/usotoki/
「嘘解きレトリック」のフォントが横長加工した「叛逆明朝」です。
カバン持ちさせてください!
番組サイト https://www.tbs.co.jp/kabanmochi_tbs/
TBSで深夜に放送されている番組です。
「イケおじファッションはどっち?」のフォントが 先ほども紹介した
「コーポレートロゴ」です。(リンクは割愛)
「ポッコリ中西越えなるか?」のフォントが「バナナスリップ」です。
乃木坂工事中
番組サイト https://tv-aichi.co.jp/nogi-kou/
「昨年の感謝を込めて」のフォントが「あおさぎ」です。
そこ曲がったら櫻坂?
番組サイト https://www.tv-tokyo.co.jp/keyaki/
「これなら私も負けへんで!」のフォントが「ビルの谷間と高架下」です。
(漢字が多い有料版を使用しているようですが、「私」、「負」の文字は無料版でも使え、作者様のXをフォローすれば商用も可能なので掲載しました。)
「根拠のない自信バトル」のフォントは同作者の「うさぎとまんげつのサンセリフ」です。かなは無料でダウンロードできます。(商用可)
日向坂で会いましょう
番組サイト https://www.tv-tokyo.co.jp/hinatazaka/
「控室をキーステーションにお送り。」のフォントが「せのびゴシック」です。
日向坂ミュージックパレード
番組サイト https://www.ntv.co.jp/hinapare/
番組ロゴでは「キルゴ」が使われています。
「3時のヒロイン 福田麻貴」のフォントが「ZEN丸ゴシック」です。
「今日もランキング見ていきましょう」のフォントが「M PLUS Rounded」です。
「超・限定的ランキング 一覧」の画面のフォントが「M PLUS 1p」です。
「(昨年)10月に〜なったので」のフォントが「M PLUS Rounded」です。
個人的にですが、アイドル番組はフリーフォントを多く使用してるイメージがあります。
番外編! Google Fontsなら無料の有料フォント
多くの番組では「フォントワークス LETS」を契約しています。
そこで使用できるフォントのごく一部がGoogleによって無料で公開されています。趣旨からずれているので別枠での掲載になりますが、
ここでは無料でも使えるフォントを使用しているテレビ番組をご紹介します。
酒のツマミになる話
番組サイト https://www.fujitv.co.jp/SAKE_NO_TSUMAMI/
両端の「来年〜嘘をつく」、「大人びた〜難しい」のフォントが「Train One」です。
出川哲朗の充電させてもらえませんか?
番組サイト https://www.tv-tokyo.co.jp/degawacharging/
「還暦 感激の横浜アリーナへ!」のフォントが「RocknRoll One」です。
世界の果てまでイッテQ!
番組サイト https://www.ntv.co.jp/q/
「当時オリンピックで〜選ばれた」のフォントが「Klee One」です。
また、イッテQをはじめ多くの番組で「コミックレゲエ」が使われていますが、コミックレゲエのベースとなった「レゲエ」は「Reggae One」という名称で公開されており、無料でも利用が可能です。
「何じゃない いいかげんにしろよ」のフォントが「コミックレゲエ」です。
まとめ
紹介したフォントを箇条書きでまとめました。
クリックすると配布サイトへ飛べます。
・LINE Seed JP
・コーポレート・ロゴ
・コーポレート・ロゴ(ラウンド)
・けいふぉんと
・KFひま字
・玉ねぎ楷書「激」
・Yusei Magic
・モッチーポップ
・Dela Gothic
・M PLUS Rounded/自家製 Rounded M+
・Potta One
・黒薔薇ゴシック
・たぬゴ
・851ゴチカクット
・じゆうちょうフォント
・鉄瓶ゴシック
・バナナスリップ
・めもわーる
・851チカラヨワク
・851チカラヅヨク
・ラノベPOP
・やさしさゴシックボールド
・クラフト明朝
・りいクッキー
・あかずきんポップ
・金畫字
・M PLUS 1p/ODSN版 M+ FONTS
・オとマのペ
・昔々ふぉんと
・国鉄っぽいフォント
・Kaisei Decol
・無心
・851マカポップ
・廻想体
・異世ゴ
・叛逆明朝
・あおさぎ
・ビルの谷間と高架下
・うさぎとまんげつのサンセリフ
・せのびゴシック
・Zen Maru Gothic
・Train One
・RocknRoll One
・Klee One
・Reggae One
紹介したフォント(作者サイト閉鎖)
・きんいろサンセリフ (アーカイブサイトあり)
・こはるいろサンレイ (アーカイブサイトあり)
・キルゴ (代理配布サイトあり)
おわりに
ここまで33番組を例に46個のフリーフォントを紹介してきましたが、意外と沢山の番組でフリーフォントが使われていましたね。
「コーポレート・ロゴ」や「851ゴチカクット」は他のテレビ番組でもよく目にします。
また、ここでは取り上げませんでしたが、「チェックポイントフォント」もしばしば使用されています。
たまにはテレビ番組のフォントに注目してみるのも良いのではないでしょうか。
「こんな番組でもフリーフォントが使われてたよ」という情報大歓迎です。その他質問、指摘などコメント欄に書いていってくれると嬉しいです。
はてなブックマークにも追加されたようなのでそっちにもコメント残していただけると嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
※当記事内で引用した著作物は著作者、権利所有者に帰属します。
テレビ関係者の皆様に感謝申し上げます。
あわよくばフリーフォントをもっと使ってください (笑)
コメント
6コメントありがとうございます。自家製RoundedM+の方も追加させていただきます。
ダウンロード先はなるべく統一したほうがわかりやすいのではないかということ、テレビではAdobeFontsからフォントを使用していると考え、AdobeFontsとフォント名が一致していることなどからGoogleFontsのリンクを貼らせていただいたという理由もあるので、変更ではないことをご容赦いただければと思います。
また、OSDN版M+FONTSに関しては私自身があまり詳しくないというのと、ダウンロードのしやすさの点から今回は見送らせていただきます。ご意向に添えず申し訳ありません。
ご対応ありがとうございました! Adobe Fonts基準であること承知いたしました。Roundedのほうはこちらのご対応で大丈夫です。
M+ FONTSはGoogle Fontsに2種類あります
- M PLUS 1p → OSDN版 … 従来からあるM+ FONTS
- M PLUS 1/2/code → GitHub版 … Googleの支援で作り直されデザインが大きく変更
OSDN版は、元々公式サイトやダウンロード先がOSDNというサービスに依存してたところ、OSDNが潰れてしまい、入手方法が複雑になってしまっていました。私が提示したDL元はOSDNのミラーサイトで、現在はここが唯一残った原版の入手先のようです。
原版の方はスタイルが6種類ありますが、Google Fontsでは「1p」1種類のみ配布です。実はドア×ドア クエストは2cまたは2pというGoogleからは入手できないスタイルで、同じフォントは原版でしか手に入りません。
何かオモシロいコトないの?、日向坂ミュージックパレードは
M PLUS 1 は異なっており、M PLUS 1pが正しい(同じデザイン)です
https://fonts.google.com/specimen/M+PLUS+1p
こんな感じで複雑怪奇なのですが、リンク先を1→1pに変えていただくだけでも、より正確なご紹介になるかと思います。
OSDN版M+もRounded M+も、原版はスタイルが7種類あり(Google版は1種類のみ)、かつライセンスも原版のほうが自由度が高くなっていますので、もし機会がありましたら、コメント欄のリンクから、原版も手にしてくださると嬉しいです!
お読みいただきありがとうございました。引き続き記事を楽しませていただきますので今後ともよろしくお願いいたします。
Mplusってこれほど種類が多かったのですね。
これをきっかけにOSDN版と比較してみようと思いました。
とても分かりやすく丁寧に教えていただき、本当にありがとうございます。