建設工事が進む武雄アジア大、12月末の完成を目指している=武雄市武雄町

武雄アジア大のパンフレットとチラシ

 学校法人旭学園(佐賀市)が武雄市で来春開学を目指す「武雄アジア大学」について、文部科学省の大学設置・学校法人審議会は29日、設置を認めるよう阿部俊子文科相に答申した。近く文科相が正式に設置を認可する。県西部では初の大学設置が事実上決まった。

 武雄アジア大は、「東アジア地域共創学部・東アジア地域共創学科」の1学部1学科で、男女共学の四年制大学。定員は1学年140人の560人を予定している。「観光・地域マネジメントコース」と「アジア・メディアコンテンツコース」の2コースを設ける。地域住民を対象にしたリカレント(学び直し)教育にも力を入れる。

 旭学園は昨年12月から、武雄市武雄町の白岩体育館跡地に校舎建設を進めている。2026年4月の開学を目指している。

 総事業費は約36億円で、武雄市は開学に向けた補助金12億9873万円を、佐賀県は6億4936万円をそれぞれ本年度の債務負担行為として、設置認可が下りることを条件に支援するとしていた。(澤登滋)