有料老人ホームで虐待 職員は認めず→入所者が緊急避難 デイサービスで介護報酬水増しも 運営する「白鳳会」のデイサービス指定取り消し 刑事告訴も視野 福岡
福岡県飯塚市の有料老人ホームで、職員が入所者を虐待していたことがわかりました。福岡県は、この施設の運営会社に対して改善命令を出しました。
改善命令を受けたのは、介護サービスを提供する、福岡県の飯塚市の白鳳会です。
福岡県と飯塚市によりますと、白鳳会が運営する住宅型有料老人ホームでは、職員1人が入所者を殴ったほか、病気でも病院を受診させずに放置するなどの虐待行為を行ったことが、去年7月以降4回にわたり、確認されました。
この職員は虐待を認めていないということで、飯塚市は、緊急対応が必要だと判断して入所者14人を一時避難させていて、残る5人も別の施設に入所する意向を示しているということです。
さらに白鳳会が運営するデイサービスでは介護報酬を水増しするなどしておよそ160万円を不正に請求していたことなども明らかになっています。
県は白鳳会に対し虐待防止の対策を求めるなど改善命令を出したうえ、デイサービスの指定の取消処分を行いました。
飯塚市は、不正請求について刑事告訴も視野に今後、警察と協議を進めるとしています。