【ゴースト・アンド・リリィ】ぼくが「長串望」を好きな理由【を読んでくれ】


長串先生のお話を読んでくれ。とにかく読んでくれ。
ガルパンが好きなら『乱れ髪』シリーズを読んでくれ。『恋と戦争』シリーズも読んでくれ。
RWBYが好きなら『シグナル・レッド』を読んでくれ。
メイドラゴンとけもフレとデレマスもある。まどマギも艦これもある。読んでくれ。
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ここまで前置きです。
本題。『ゴースト・アンド・リリィ』を読んでくれ。
異界転生譚 ゴースト・アンド・リリィ 
(小説家になろう内)

長串先生の描く女の子たちは、みんな、いつも、どこか、苦しそうだ。
『乱れ髪』の西住サイコパスみほ、角谷ギフテッド杏会長なんか最たる例だ。サイコパ住なんて自分の思うまま望むまま好きなように生きてるようだけど、ずーっとずっと世界とズレてる自分の位置を確認しながら生きてきた。じぶんはみんなとちがうから、じょうずに立ちまわらないといけないって、お姉ちゃんの真似しながらまわりのみんなの顔を見ながら、ようやく人畜無害そうなフツウのオンナノコの仮面を作っていた。角谷もそう。親に手放されたギフテッド。愛し方も愛され方も知らなかった、そんなふたり。うっかり出会って一緒にいて、一緒になって、手をつないでしまった。そうしたら、離れられなくなっちゃった。
ぼくが長串先生と出会ったのが『乱れ髪』だったからかもしれないんだけど、どうしても、長串先生のお話では、そういう、どうしようもないふたりが印象に残る。『シグナル・レッド』の赤と白、『シグナル・イエロー』の黒と黄、『綺羅星を掴む』幸子とままゆ。出っ張ったところと引っ込んだところが噛み合ってるんだかないんだか、嵌ってるんだかはみ出てるんだか、正しいかたちにおさまってるのかも不明だけど、ただひたすら絶妙な、ふたり。

そんな先生が書くんだから期待して開いてみればこれだった。
先生の描く女の子の苦しいところを詰め込んだらこうなるのか亡霊!!!

生きてるのに生きてない亡霊。生きてるけど生きてるだけの亡霊。ほんとうに生きてるのか自分でも曖昧なまま生きてた亡霊。
ぼくが思うに、長串ワールド(造語)における「生きてる度」(造語②)の基準は、メシをどれだけ美味く喰うかってとこに集約している。亡霊はろくに食べてなかった。体も心もすり減っていくなかで辛うじて生きてた。それなのに死んでいない、毎日朝を迎えて一日過ごして夜を迎えてまた朝を迎えてしまう亡霊。対して白百合はめっちゃ喰う。そんなに喰うシーン必要かってくらい喰う。喰ってなくても食材の話めっちゃしてくる。超・生きてる。うっかり亡霊も生き返るくらい。
苦しい苦しい亡霊が白百合に引っ張られる様子に共感するには、なにも苦しい苦しい現実は必要ない。ひとりでおうちで食べるごはんってなんだかちょっぴり味気ないとか、そんなちょっとした感覚を想像できればいい。と思う。
このどうしようもない亡霊と白百合に叫びたくなったのは最新話のせいです。(17/12/18現在)
もうねえぼくはねえ先生の描く苦しい女の子たちの、底辺を這うメンタルがぐわっと持ち上がって腹の底からこんちくしょう!って叫ぶ瞬間がほんとに好き。だから亡霊マジ好き。白百合はなんかもう、どんどんおいしいもの食べてください。こいつのターン完全に異界メシテロ譚だけどそんなとこが好き。

長串先生の描く女の子たちは、みんないつもどこか苦しそうだけど、でもずっと苦しいばっかりじゃない。どこかでぐわっと持ち上がって、もしくは引きずり上げられて、こんちくしょうって叫び出す。それがどうしても心地良い。立ち上がって叫んでみた結果が、誰からみてもハッピーなエンドじゃなくたって、その子にとってほんの少しでも呼吸のしやすい景色になっているから。いつも快適な寝不足をありがとうございます。続きも楽しみにしています。あとなんか長串先生のみほ杏サーチするとよく「闇」って単語が飛び交ってますけどぼくはそれについては懐疑的です。闇…闇かなぁ…しんどいし、ままならないけど、酷いかなぁ…


まあ、とりあえず、読んでくれ。