芸人とユーチューバー、どちらがすごいのか。今それが問われる理由 #エキスパートトピ

中西正男芸能記者
提供:イメージマート

ピン芸人のお見送り芸人しんいちさんが21日更新のテレビ朝日公式YouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」に出演。「全然知らんユーチューバーとかインフルエンサーと絡む仕事が苦痛で」「ちゃんとオレはまだユーチューバーを下に見ている」と強い口調で話しました。これまでもピン芸人・中山功太さんがユーチューバーをいじるようなネタを披露したり、芸人とユーチューバーという対立軸は存在しましたが、そこにユーチューバーのラファエルさんが提言するなど、最近両者の違いが特に注目されてもいます。今その議論が出る理由とは。

ココがポイント

お見送り芸人しんいち、いまだにユーチューバーを見下していると告白「めっちゃ嫌い!調子乗るなよ?」
出典:スポニチアネックス 2025/8/21(木)

ラファエル、ユーチューバー見下す芸人をバッサリ!「とどめを刺していいですか?
出典:スポニチアネックス 2025/8/25(月)

「YouTuberと芸人の比較に賛否」「活躍の場の違いを指摘する声」 -YouTuberと芸人の立ち位置や評価を巡る議論
出典:Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE 2025/8/26(火)

エキスパートの補足・見解

空手と柔道、どちらが強いのか。

比較はナンセンスかもしれないが、議論はあらゆる形でされてきました。一つの結論として言われるのが「空手か柔道ではない。誰がやるかだ」。

大谷翔平選手がラグビーをやっていても大成したでしょうし、室伏広治さんが総合格闘技をやっていればUFC王者になっていたかもしれません。

では、良い人材の流入は何と関連しているのか。競技人口とトップの高さです。

日本でラグビーと野球を比べれば、圧倒的に野球の競技人口が多い。トップ選手の年俸も野球が高い。浮動票のような人材はメジャースポーツに流れがちです。すそ野の広いピラミッドを勝ち抜いたトップの高さは自ずと高くなります。

20年ほど前までは有名人になる方法はテレビ一択でした。賞レースで結果を出し、キャラクターを作り、実力を認められ、やっとテレビの席に座れる。よく目にする芸人さんは自ずとエンタメのトップアスリートばかりです。

時代が変わり、今はテレビ以外の手段が出てきました。最たるものがYouTube。今はまだ芸人界に優秀な人材が集まっていた時代の流れが強い。ただ、この先どうなるかは分からない。まさに過渡期に差し掛かったからこその議論が今起こっています。

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芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」特別賞など受賞。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?。この連載と連動したYouTubeチャンネル「芸能記者・中西正男の正味の話」を展開中。原稿の裏話やよりリアルに説明する動画を日々アップ。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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