塗木 麻美 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
IT企業に就職し7、8年して多少の余裕が出てきたとき、ふと新聞記事で一般企業出身の弁護士が紹介されていたのを見て、自分の知識や経験を他ジャンルで生かしてみたいと考え、ちょうど発足したばかりの法科大学院を受験することにしました。
弁護士になろうというよりは、広く法曹を目指したのがきっかけです。
今までの経験と現在の仕事内容
弁護士になって丸2年しかたっていないので、多くはありませんが、債務整理事件や過払い訴訟、個人破産を始め、企業間の金銭的請求や労使者間の紛争、離婚、相続などの家事事件など幅広く関わらせていただいています。また、交通事故に関する示談交渉や損害賠償訴訟も多く扱っています。
弁護士としての信条・ポリシー
依頼者の利益を守ることと、事件全体を見通してできるだけ早期に妥当な解決を図ることのバランスを意識したいと思っています。ただ、事件の落とし所を考えるあまり、依頼者が不利な状況にならないように気をつけることが課題だと思っています。
関心のある分野
企業のリスク管理のための予防法務、契約法務に関心があります。また、知的財産関係の案件も少しずつでも扱っていきたいと思っています。
弁護士になってから苦労していること
依頼者の希望を受けて仕事をするのですが、相手方にも言い分があります。そのことを依頼者に話しますとなかなかスムーズに行かず苦労しています。
難しいところですが、やはり弁護士は「依頼者の利益を守る」のが仕事であることを忘れないようにしています。
休日の過ごし方
本を読んだり、夫とサイクリングに行くなどしています。
複数の案件を抱え、それを並行してやりますので「終わった」という感覚があまりないため、週末に切り替えるようにしています。
弁護士を目指す上で必要不可欠なもの
法律だけに限らず、新しい知識を吸収しようとすることだと思います。これは弁護士になる前も、そしてなってからも大切なことです。
ロースクールや司法試験時の思い出
私は他学部出身で、ロースクールに入学してからは、法律は初めて学ぶ分野でしたし、特に民法は分量も多く、理解するのが大変でした。また、それまでの生活では法律をほとんど意識していなかったので、論点をなかなか掴めませんでした。
そんな中、先生方がとても熱心に指導してくださったことは印象深いです。
ロースクール卒業後の最初の年は試験に合格することができず、司法試験で要求されているレベルが、自分が考えていたより遥かに高いことを悟りました。
受験時代、モチベーションが下がったとき
自分で決めたことでしたので、あまりモチベーションが下がったりすることはありませんでした。ですが、サボっていると夫が叱ってくれました。