数十人のマレーシア人を看護大学のインターン実習生に偽装して入国させた後、国内の療養病院に不法就職させた韓国人ブローカーが逮捕された。
ソウル出入国·外国人庁移民特殊調査隊は先月24日、ブローカーA氏(55)を出入国管理法違反の疑いで拘束送致したと28日、明らかにした。 共犯のB氏(28)は在宅起訴の状態で検察に引き渡された。
また、彼らと共に外国人看病人を不法雇用した療養病院院長など3人も在宅起訴された。
ブローカーらは、マレーシア人49人を看護大学の実習生に見せかけ、「療養病院の見学や韓国文化体験」を名目に査証免除(B-1)の資格で入国させた。
以後、不法就職を斡旋し、昨年8月から今年5月まで蔚山·釜山所在の療養病院で一日12時間ずつ2交代で看病の仕事をするようにした。
彼らは療養病院から支給されるマレーシア人の給与が180万~200万ウォンであるにもかかわらず、外国人に90万ウォンだけを支給する二重契約を結び、事実上賃金の半分を手数料として受け取った。
マレーシア人1人当り月90万~110万ウォンを手数料として差し引き、計6300万ウォン余りを受け取っていたと調査された。
病院や出入国機関などに該当事実を隠ぺいするため、契約内容を外部に漏らした場合、不利益を受けるという秘密漏洩禁止条項を入れるなど、緻密な計画も立てていたことが確認された。
移民特殊調査隊はブローカーを通じて入国したマレーシア人49人を全員出国措置した。
ソウル出入国·外国人庁関係者は「組織的に大規模な外国人を療養病院に不法就職を斡旋した事例は初めてだ」とし、「外国人療養保護士制度の安定的な定着を支援し合法的な世話人材の雇用を誘導するために類似事例発生を綿密に点検する」と話した。