柏崎刈羽原発7号機 核燃料取出しへ 東京電力が正式発表
新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所について、東京電力は再稼働に向けた準備として7号機の原子炉に入れていた核燃料を取り出すと正式に発表しました。
テロ対策施設をことし10月の期限までに完成できず、早期に再稼働できなくなるためで東京電力は当面、6号機の再稼働を目指すことになります。
柏崎刈羽原発をめぐり、東京電力は原子力規制委員会の審査に合格した6号機と7号機のうち、7号機を優先し、去年4月に原子炉に核燃料を入れ、再稼働に向けた準備を進めてきました。
ただ、7号機はことし10月までに設置が義務づけられているテロ対策施設が完成しておらず、この期限までに地元の同意を得るのが難しくなっています。
こうした中、柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は、28日の記者会見で7号機は早期に再稼働できない見通しだとして、原子炉に入れていた872体の核燃料を取り出す作業をことし10月21日から始めると正式に発表しました。
作業は2週間程度かかる見通しで、取り出した核燃料はより安全に管理するため、燃料プールに移して保管するということです。
7号機はテロ対策施設が完成するまで4年程度、運転できなくなる見込みです。
稲垣所長は「7号機の早期の再稼働ができないことは非常に残念だ。テロ対策施設の完成に向け、最大限、努力していく」と述べました。
東京電力は当面、テロ対策施設の設置期限まで4年程度の余裕があり、ことし6月に原子炉に核燃料を入れた6号機の再稼働を目指すことにしています。
また、柏崎刈羽原発の再稼働をめぐっては地元の同意が焦点になっていて、新潟県の花角知事は県民の意見を把握する取り組みを行った上で、来月以降に再稼働の是非に関する判断を示すとしています。
【花角知事の記者会見】
東京電力が柏崎刈羽原子力発電所の7号機の原子炉に入れていた核燃料を取り出すと発表したことについて、花角知事は28日の記者会見で、「特に所感はないが、事業者の合理的な判断なのだろう」と述べました。
また、東京電力が当面、6号機の再稼働を目指すとしていることについて、「常々、6号機と7号機の問題について、私は議論の本筋ではないと申し上げてきた。いずれにしても、県民が原発とこれからどのように向き合っていくのかという問題だと捉えているので、それが6号機だろうが7号機だろうがあまり大きな違いはないと思う」と述べました。