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1食で4000回噛むと人は文明を維持できない、きっと、たぶん

どうも、シャカ夫です。

噛む」という行為は、食事において嚥下の次に重要な行為です。

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「もぐもぐ」はとても大事

食物を細かくして消化を助けるのはもちろん、噛むことによって脳が活性化されたり、ダイエットにつながったりするという言説も存在します。

しかし、調理法の発達や生活環境の変化により、現代では人々の咀嚼回数が激減しているのも事実。

なんでも、弥生時代の人々は1回の食事で4000回も噛んでいたそうですが、現代人の咀嚼回数は1食で600回ほどしかないそうです。

かくいう私も、ドリンクで流し込むような食べ方ばかりしている気がします……。健康にはよくないですね。

そこで、私は考えました。

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当然の発想でしょう。
まだ自然と共に生きていた弥生人の強靱な心身を、現代人ながらに獲得することができるって寸法です。

そう、たった4000回噛むだけで。

というわけで、さっそくこちらへ噛みにお邪魔しました!

マロリーポークステーキ 大手町ホトリア店」様です!!!
私激オシのステーキ店ですね。

弥生時代の食事といえば、米に肉に少しの採集野菜。
野性味と農耕が両立したこの食事を現代で贅沢に再現するなら、マロリーポークステーキさんが最適のはず!

弥生人もイノシシの肉は食べていたはずでしょうしね。
豚と大して変わりません。

さっそく、700 gクラスの「マッターホルン」サイズを注文。
4000回も噛む予定なので、食べ応えも重要です。

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▲トリュフバターも乗せて飽きがこないように

セットのご飯やスープも到着し、さっそく4000回咀嚼チャレンジのスタートですっ!

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▲気合い十分
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▲しっかりカウンターも用意

自分のスタンダードな咀嚼数を把握するためにも、一口目は普段通り食べてみましょう。

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「カチャカチャ……」
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「ハグッ……」
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「うますぎる……!」

ほどよい柔らかさとしっかりした肉味、全てを包み込む肉汁のうま味が口腔内を幸せにします。
いつものようにモグモグと噛み、赤ワインを絡ませながらゆっくりと飲み込みました。

さて、気になる一口目の「噛んだ回数」は……?

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「……えっ?」

たったの86回???

このペースでいくと、1000回以内で完食してしまう……。

自分の普段の咀嚼数が想像以上に少なかったことに愕然としながら、今度はしっかり噛むことを意識して食べ進めることにします。

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「チョビッ……」

ひと切れを何回にも分けて噛んでいくことで、咀嚼回数を稼ぎます。

噛めば噛むほど脂と肉汁が溶け出し、また新しい顔をのぞかせてくれるポークステーキ。

ゆっくり食べ進めること数かけら……

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「さぁ、これぐらい食べたら咀嚼数はどうだろう?」
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「おっ……!」

この時点で1000回を越えました!
すでにノルマの4分の1。この食べ方で正解なようです。

これぐらいしっかり噛まないと1000回稼げないのか、とも思いますが……。

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▲1000回の達成感よりも、先の不安が上回る

そして、ここからしばらくして、当初最も危惧していたアクシデントが発生します。

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アゴの疲れです。

一切れの噛む回数が10倍近くに増加すると、アゴへの負担も相応に上昇します。
アゴを開閉しているのはもちろん筋肉。つまり稼働にも限界があるのです。

私の咬筋と側頭筋は急な負荷に悲鳴を上げ、鈍い痛みを湛え始めました。

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「まだ半分もいっていないのに……」

噛む回数が上がって満腹中枢が刺激されるのも大問題です。
当初食い応えを担保していた700 gもの肉量は足かせとりなり、食欲をそそっていた肉汁は途端に毒へと転じます。

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▲ずっと美味しいのが逆に辛い

それでも何とかアゴをたたいて奮い立たせながら、一心不乱にかみ続けて40分強……

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気づいたら折り返し地点を大きく越えていました

ステーキはなお味も食べ応えも十分。
しかし、料理と向き合っている感覚はとうの昔に私の頭から消えていました。もう、そういうタイプの筋トレです。レップ4000とかの。

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こんなんで健康になっても仕方ないじゃん……
そんな弱音を飲み込みながら、ゆっくりモグモグとステーキを食べ進めます。

この苦難を乗り越えた先に、弥生人の健康と幸せがあると信じて。

そして……

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ステーキを完食!!!

この直前あたりからアゴがランナーズハイに入ったため、私の目にも力が戻ってきています。

よし、これで私も弥生人並の健康度を手に入れられます。
初回だからもたついてしまいましたが、慣れればこんな食事もじきに……

…………あれ?

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ステーキがなくなったのに、まだ3500回しか噛んでいない???

ということは……

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「………………。」
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ここまできたらやってやりましょう!!!!

ライスをフォークですくい、過剰なほど咀嚼して完全に形がなくなったら飲み込む……!
この作業を、一口を限りなく小さくしながら高速で繰り返します。

コメは肉に比べて圧倒的に柔らかいため、その分咀嚼速度も急上昇。
デンプンが分解されて生じる麦芽糖のほのかな甘さもいい味変になり、豚肉に焼かれた私の脳をリフレッシュしてくれます。

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この残りであと174回?

余裕余裕!!!

開き直ってターボがかかりはじめた私のアゴは止まりません。
今ならコメ粒1つを100回噛むことだって可能でしょう。

そしてついに……

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3999回……!

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……4000回!!!

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「……やったぁ」

弥生人の咀嚼数、1食4000回を達成することができました!!!

中盤はアゴが疲れましたが、それも終盤は慣れによって何とかなりましたね。
まぁ、単に疲労がたまりすぎて感覚がなくなっていただけかも知れませんが……。

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▲1食終えただけで、ゴールしたマラソンランナーの面持ち

弥生時代の人たちってこんなに苦労して食事をしていたんですね、現代では間違いなく真似できませんよ~。

え、「アゴの筋肉は鍛えられるから、この食事を繰り返せば何とかなるんじゃないか」って?

いやいや、アゴの問題ではないんですよ。

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1食に2時間25分かかってるんです。コース料理でもねぇのに。

これを毎食やるとなると、1日に7時間以上が食事に費やされることになります。
現代で実践するとまともな生活は送れないでしょう。だいたい仕事と同じぐらいの時間飯食ってるんですから。

ひたすら噛みまくるような食べ方が許されたのは弥生時代まで。
これが現代で流行したら、とたんにあらゆる経済活動に影響が出始め、文明は後退し、人類は歯とアゴの奴隷となるでしょう。たぶん。

やはり、人類の咀嚼回数はこれからも少なくなっていくのでしょうね。
しかし、それも自然なこと。進化のひとつの形ともいえるかも知れません。まぁ、普通に退化かも。

そう思えてくるほど、4000回は多すぎたのです。

自分もやってみたいという方が万が一いらっしゃいましたら、お金と時間とアゴの余裕を十分につくってからお試し下さいね。

それでは。

(終)

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コメント

2
源賴國──不老人間
源賴國──不老人間

おはようございます、初めましてv(*´∀`*)ノ
文明以前、という気もしなくはないのですが(´∀`; )ノ

今般、歯科医師などを中心に推奨される数値は一口当たり30回──しかしこれでも少ないでしょうね。飽くまで僕の場合ですが一口50〜100回は咀嚼します。そうすることで、記事中にも示唆されてはおりましたが、比較少量の食事内容で満腹中枢も比較最適な状態を確保し得ます。また脳への刺激も活性化し、むしろ良いこと尽くめ。

咀嚼回数は長らく漸減傾向を示しておりますが、進化は疎か、身体及び脳機能面の脆弱化を招いてきました。また同質単一のメニューによる栄養状態の歪な状態さえ⋯⋯。

動物・植物性たんぱく→野菜類→炭水化物という順番による「食べ分け」(三角食べなど含む)と一口当たり50回前後は咀嚼する食事の在り方というのが、生産人口減少局面にある今日、フードロス問題をも回避する最も文明的営為を維持し得るでしょう、僕の主観に過ぎませんが(*´w`*)ノ

島田豊実
島田豊実

噛むと噛めるは違うんです。そんなことをnoteに書いています。

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1食で4000回噛むと人は文明を維持できない、きっと、たぶん|シャカ夫
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