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地元のMCの先輩、KIRAさんのHAZAMAという曲に救われた話

ごきげんよう、カミツレ a.k.a およよです。
今回はある1曲のことについてだけ書きます。
私は本来、特定の1曲のことだけ書くのは他人の音源ではやめようと決めていました。
ですが余りにもこの音源に食らってしまって、
インスタでもストーリーズにこの曲を何度もあげてしまうようになりました。なので、一旦noteに文章という形で書いたほうが良いと感じたのでこのnoteを書きました。
よろしければお付き合いください。

KIRA a.k.a AOK - HAZAMA

百聞は一見にしかず。まずはこのMVを観てからこのnoteを読むことを推奨します。












KIRAさんはdonさんというMCと共に、TOEPIXの
メンバーとして活動している群馬県伊勢崎市のMC
です。また、かつて活動していたエニグマという
HIPHOPクルーの1人でもあります。
レゲエ Deejayのような歌うフロウも出来ることが
魅力のMCです。
そして、時に優しく時に厳しく色々アドバイスを
くれたり、現場行くとよくジュースを奢ってくれる私にとっては心から尊敬するお兄さんです。

HAZAMAが気に入ったなら、是非TOEPIXのライブへ足を運んで頂きたいです。

KIRAさんのSNSのアカウントはこちら



プロデュースはNAIKA MCさんのEP『今日のピン』(2024年リリース)も務めた、TONBERRYさんが
手掛けています。
群馬のHIPHOPシーンが誇る音職人であり、MIXや
マスタリングも多く手掛けています。
またYOHEI名義でDJとしても活躍しており、
ドラムンベース系の曲を得意としています。
凄くかっこいいので、群馬まで来て是非生で
DJプレイを体感してみて欲しいです!

TONBERRYさんのインスタのアカウントはこちら

KIRAさんとの出会い

KIRAさんを知ったのは、私と同じ7年間音楽活動
から離れていたとある音楽の先輩に貸して頂いた
、あるレア音源がきっかけだった。

「エニグマって知ってる?かっこよかったよー!」
と教えて頂いた。↓エニグマの音源はこちら

その時は「あーなんか群馬でこういうMCがいるんか」ぐらいで気にも止めなかった。
インスタのアカウントを探したけど見つけられなくてフォロー出来なかった。

地元のブレイキンの方のB-BOYの紹介でdonさんを
知り、donさんにDMで挨拶した。そこで「相方のKIRAもインスタやっているので良かったらお願いします」と言われて、ようやく発見することが
出来たはず。

KIRAさんを早速フォローして挨拶した。

「とある音源でKIRAさんのことを知りました。この音源のこと覚えていますか?」
「覚えているよー!」

と、気さくに話しかけて頂いたことをよく覚えている。

そこから6/1のGAGLEが高崎へ来た時の現場で初めて
オフラインで会って、「ネットサイファーで初めてのサイファー相手がブリってるラッパーで、これが
ストリートか…!と洗礼を受けました」
という話をした。KIRAさんはそんな話でも
笑ってくれた。
初対面の相手に話す内容では無いだろ、と今でも
思う。
他のラッパーの先輩がカメラを回してて、
「この映像がこのカメラ最後の映像になるかもしれない」と言われた。果たしてこんな内容が最後で
良いのだろうか。そんな映像を録画する羽目になった寿命間近のカメラのことを考えると、
涙が止まらない。

ライブが終わりバーカンへ行くと、KIRAさんが
いた。
バーカンから少し離れると「おいで!」って言われて抱き締めてもらえた。後に彼女がいることを
知ったけど、大丈夫だったかな…

その後ジュースを一杯おごって頂いて、ラッパーとして大切なことを教えて頂いた。
「その名前を名乗ったからには、暫くはラッパーとして活動し続けなければいけないよ」
「けど、ラップやりたくなくなったら、やめても
いい!」
「でも今1番君がやりたいことはラップなんだと
思う」
「時にはこうやって奢られることもあるし、逆に
自分が奢らないといけない時もある」
「大丈夫!君の未来は明るい!」
「君のやることはただ2つ。リリックを書く!REC
して音源を出す!以上!」

バーカンでそんなことを言われたことをよく覚えている。

理想 現実 狭間に押してもがいてる

その後、詳しくは書けないが、リアルストリートの洗礼を受けた時があった。内容はお察しください。
けど幸い、私は何も被害にあっていないし、誤解
されていないので安心してください。

その夜、半泣きで実家へ帰った。
「お母さん、私HIPHOPなんてやらずに、おとなしく合唱でも再開していれば良かったのかな?」と弱音を吐いてしまった。

そんな時にもHAZAMAを聴いた。
理想と現実の狭間で押してもがいている時だった。

その曲のリンクをインスタのストーリーズにあげたら、KIRAさん本人も反応してくれた。

DMで「理想と現実の狭間で揺れ動いたことがありました。文字には書きたくないので、良かったら通話で話聞いてもらえませんか」と相談した。KIRAさんは快く引き受けてくれた。

KIRAさんは「はいはいはいはいwwwあーカルチャーショック受けちゃったのね!wwwww」と笑いながら明るく聞いてくれたので寧ろ助かった。

「私、HIPHOPなんかやらずに、大人しく合唱でも続けていれば良かったのでしょうか?」と泣きそうになりながら言ってしまった。
「それはもったいねーな。折角女の子がこれだけ
群馬でラップしたいって言ってるのに」と返された。そしてこうアドバイスされた。

「これからは自分にとっては行きたくないな、危ないな、と思うことについて巻き込まれないように
するアンテナを張りなさい」
「君は女の子としての立場を利用したくないかもしれないけど、そういう時は誘われても自分の
立場を利用して断る理由にしていいと思う」
「もし遭遇してしまったら、相手のほうが悪い、
悪いんだよ!けど10-0では無いよな…」

そして最後の方にこう言われた。
「とにかく他人が何をやってるとかどうだとか、
邪念は払う!どんなラップのフロウにするとか、
ひたすらリリックを書くとか、RECする。とにかくラップのことだけに集中しなさい!」

振り返ると、この他人のことが気になってしまって、音楽が出来なくなる。これは10代の頃の私に
起きた現象と同じだった。

HIPHOPと出会うまで何があったか

偶然にも、私もKIRAさんも、そして私をラッパー/
トラックメイカーの兄貴分に紹介してくれたとある 音楽の先輩も、7年間音楽活動から離れていた。

詳しくは今制作している音源のリリックにするので、あまり多くは語らないでおこうと思った…けど。我慢出来なかった。本来は何十小節かでコンパクトにまとめないといけないのだけど。

私は14歳から17歳まで、ボカロやアニソン界隈に
いて音楽のプロを目指していた。
周りがメジャーデビューしてたり、TVで観る誰もが知るあのアーティストと一生に仕事したことがある人達に囲まれているような環境だった。
しかし色々業界の裏事情を知ったり、同じ畑にいて当時付き合っていた彼氏からデートDVを受けたことが理由でプロになる為のやる気が無くなってしまい、気が付いたらうつ病とPTSDになってしまった。

元彼も音楽業界の汚い大人たちも復讐したい一心で、ピアノとコーラスを続けていた。しかし21歳の時にうつ病が悪化してしまったことがきっかけで
やめてしまう。

「自分で作らずに、他人の作った曲だけ聴いて
いれば良いんじゃない?」
「ピアノや声楽なんてやったって何にもならない」
「お前がクリエイターになることは無理」
「これ以上嘘を言うようなら潰しますんで」

全部当時付き合っていた彼氏に言われた言葉。
悔しかった。本当に悔しかった。憎くて憎くて仕方が無かった。これ書いている時も思い出して半泣きになってしまった。
ピアノや声楽出来ない奴に言われて。クラシック
音楽やることがどれだけ大変か知らないくせに。
元々は汚い大人たちに負けたくなくて、実力で這い上がりたくて始めた。社会人になってもピアノ続けて、2年ローン組んでROLANDの電子ピアノも
買った。

でも、ある日弾けなくなった。
弾いていて音は聞こえるのに、上手く聞き
取れない。
心身とピアノを弾く感覚が引き裂かれてしまった
ような、空虚な中にいるような。上手く表現
出来ないけど、とにかく弾けなくなった。

仕事を2ヶ月でクビになって、その後通い始めた
障害者向けの作業所で色々辛い想いをしてからだと思う。
学校行ったらいじめられた。音楽業界もダメだった。一般社会にも馴染めなかった。家族にもうつ病で休んでいることを責められ続けた。福祉施設で
障害者虐待を受けた。全てに絶望した。
そこから人生で1番、自殺未遂を繰り返す頻度が多くなってしまった。

(そこからケンドリック・ラマーのHUMBLEを聴いたことで自殺未遂をやめられるのですが、詳しくは別のnoteに書いたので興味があれば読んでみて
ください。記事の最後にリンク貼っておきます)

止まればそこで終わり

話を戻そう。私はこのままでは音楽業界を飛んだ時と同じ過ちを繰り返してしまう。だから何とかしないといけないと先輩の一言で気付くことができた。

10代の頃、ボカロやアニソン界隈にいた周りの大人にもKIRAさんのような良い先輩がいれば、もしかしたら私はボカロやアニソンの畑で音楽を続けることが出来たかもしれない。
けど他責は良くない。全て自分次第なのだから。
またHIPHOPというカルチャーが、郡馬という土地が、人を豊かに育て、温かく受け入れてくれる文化だからKIRAさんのような先輩と出会えたのかも
しれない。

それから何度も、ラップやめようと思う度に
「止まればそこで終わり」というフレーズが頭に
浮かぶようになった。

この音源のお陰で、一度本気で飛ぼうと思ってHIPHOPから繋がったLINEのアカウント3人全員を
ブロックした後も、本当にこのまま終わっていいのか?と立ち止まり、数日後には戻る決意が出来た。
その後、その3人と心配してくれた他の人達に謝罪
した。

この記事を書いていた時は喘息が再発してしまっていた。ラップしたくても出来ないことが悔しくて
たまらない。だから今はリリックを書いたり、
ひたすらインプットの時間にかけるしかない。

もう、止まりたくない。終わりたくない。
音楽やることはリスクが高い、たくさん傷付くからといって、やりたい気持ちにまた蓋を閉めて
このまま棺桶の中へ入るのは嫌だ。

人生は理想通りにはいかない。
音楽だけでなくても現実に押して藻掻くことは
多い。でも前へ進むしかない。

After Word

KIRAさん自身も7年前、音楽活動が原因でボロボロになってしまってバックれた過去があるようです。
私は詳しく話を聞いて、バックれだとは思いませんでしたが。本人がバックれたと主張している以上、私もバックれたという表現を使います。

そういう話を聞く度に、音楽活動には必ず魔物が
潜んでいて、クリエイターやプレイヤーを蝕んでいくものだよなと思います。それは時にプレッシャーだったり、それから逃げる為の様々な誘惑だったり。

出来る無理はして、出来ない無理はしないよう、
その魔物に負けないようにやっていくしかない
ですね。

また、KIRAさんがボロボロになってしまった時期に作っていた音源をストーリーズであげたり、私が
話すと嬉しそうに話してくれる様子を見て
「私もボカロで色々あったけど、作って良かった」と思えるようになりました。
本当に色々救われました。

気付いたら4,500文字オーバーしてしまいました。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。

ケンドリック・ラマー聴いて自殺未遂やめられた話はこちら

KIRAさんへ

いつも本当に色々相談へ乗って頂いて
ありがとうございます。そして一時期は多くDMを
送ってしまい申し訳無かったです。
何かこの記事の内容の中に書かれると不都合な内容があれば編集しますので、お手数ですがインスタのDMにてお知らせください。後、今度またお酒でも
奢らせてください。

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コメント

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ストレートエッジを実践しているラッパーです。自由気ままに大好きな音楽について書いています
地元のMCの先輩、KIRAさんのHAZAMAという曲に救われた話|カミツレ a.k.a.およよ
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