人気YouTuber「さすがに酷すぎる」チャンネル“まるごと”盗用に困惑 「悪質な著作権侵害」実は“ファン”にもできる対策が?
チャンネル登録者数10万人を超える、人気YouTuberのウェブマニア氏が先月、自身のX上で深刻な被害を訴えた。動画の内容だけでなく、タイトルやサムネイルまで完全にコピーされた無断転載動画が大量に投稿されているというのだ。 【動画】「マニアックすぎる『暇つぶしサイト』」など有益な情報を提供しているウェブマニア氏 さらに転載者は、YouTube側による検知を逃れるためか、本来の動画を無関係な動画の上に重ねるという巧妙な手口まで使用している。こうした悪質な転載行為に対し、クリエイターは何ができるのか。専門家への取材を通じて対策法を探った。
「さすがに酷すぎると強く感じた」
動画制作について、「企画から編集まで、すべて自分一人で行っています。1本あたり少なくとも30時間ほど費やしています」と語るウェブマニア氏。 10分程度の動画であっても、「少しでも分かりやすく、少しでも興味を持ってもらえるように、試行錯誤を重ねながら『作品を作る』という気持ちで取り組んでいる」という。 そんな労力をかけた作品が、“丸ごと盗用”された際の心境について、同氏は「無断転載はこれまでも何度か経験しているため、最初に気づいたときの正直な気持ちは『またか』でした」と振り返る。 しかし今回は状況が異なっていた。 「これまでは、動画の一部分だけが使われる程度でしたが、今回は動画を丸ごと、さらにタイトルやサムネイルまでもが、完全にコピーされ、投稿されていました。 しかも一つの動画だけでなく、チャンネル内のほぼすべての動画が転載されていたので、『これはさすがに酷(ひど)すぎる』と強く感じました」 特に懸念されるのが、転載した側からの“逆通報”により本家の動画収益が停止される可能性で、ウェブマニア氏のXには、リプライで同様の指摘がなされていた。 この点について同氏は「一時的に『誤BANされるのでは』という不安はありました」としながらも、「真面目に自分で動画を制作しているという自負があるため、万が一の場合も、YouTubeに直接確認すれば大丈夫だろうと考えていました」と冷静に受け止めている。
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