背任容疑で越原学園の副理事長逮捕 利得上乗せし契約か 名古屋地検
石垣明真
名古屋葵大学などを運営する学校法人越原学園(名古屋市瑞穂区)が太陽光発電設備を購入した際に、自らの利得分を上乗せして契約させ、学園に計約5500万円の損害を与えたとして、名古屋地検特捜部は27日、学園の副理事長、越原洋二郎容疑者(52)=名古屋市中区=を背任の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
越原学園は同日、ホームページに「容疑は事実無根と認識している」などとする越原もゆる理事長のコメントを掲載した。
特捜部によると、越原容疑者は代金の一部を還流させて自分の利益を図ろうと、2020年10月~21年1月ごろ、学園が太陽光発電設備を購入する際に、自分の利得分計約2900万円を上乗せして業者と契約させたほか、20年11月ごろ、約2600万円を上乗せして別の業者とも契約させ、学園に損害を与えた疑いがある。
学園は1915年に名古屋女学校として創立。名古屋葵大学のほか、付属の中学や高校、幼稚園などを運営している。
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