捏造王国NHKの罪
NHKは年に1回の頻度で大きな不祥事を起こし、2年に1回くらいBPO案件化する。今年はまだかな、と思っていたらNスぺで盛大にやらかした。予想を裏切らない。
私は自分がクロ現で捏造されてから2年間、NHKをウォッチしているのでいまさら驚かないが、最近では呆れるを通り越して虚しくなる。NHKの人たちは、こんなことを繰り返していて虚しくならないのだろうか。
きわめてセンシティブなテーマを扱う際に配慮が欠けているのは、NHKによくあることだ。今回問題となったのは日本軍の研究所を舞台にしたドキュメンタリー(のドラマパート)で、戦後80年の大事な節目に放送された特集番組だったが、番組のテーマが戦争であれ新型コロナワクチン被害や社会的孤立であれ、NHKの安易な姿勢は変わらない。世間の耳目を集め視聴率を稼ぎ上司の覚えめでたく出世できれば、それでいいのだろう。公共放送の公共性や公益性などどこ吹く風である。
いくら深刻なテーマであれ悲惨な境遇にある人物であれ、番組を作る側にとってはアテンション稼ぎのネタであり「素材」に過ぎない。私は何度も言っているが、マスコミこそ元祖アテンションエコノミーなのだ。SNSよりたちが悪いのは、NHKはじめ大手マスコミに社会的地位と信頼性が与えられていることと(実態はともかく少なくとも政策上はそうなっている)、SNSと異なりマスに届ける伝送手段と伝播力を持っていることだ。それゆえ、虚報・誤報を発信した場合の社会的影響は大きい。報道の自由の上にあぐらをかいて時代の変化に背を向け、改革を怠っていることも看過しがたい。
NHKに限らずマスコミ全般に言えることだが、抗議を受けて問題が発覚すると場当たり的に訂正・謝罪する。効果のない再発防止策を形ばかり出してお茶を濁す。問題の本質を理解しようとせずにその場をやり過ごそうとする。世間が忘れてくれるのを待っているうちに、自分のしたことを自分で忘れてしまう。そして同じことを繰り返す。本当に愚かで虚しいことである。
単なる演出や脚色のレベルを超えた歪曲や捏造は、人を深く傷つける。それは「不快な思いをさせる」という次元ではなく、もっと根本的な、人の実存に関わるものだ。人権や名誉や尊厳の問題なのである。これらを傷つけることがいかに罪深いか、NHKは決して理解しようとしない。
取材協力者にとって許しがたいのは、番組制作側の都合によって人格・人物像を改変されること、自分自身や自分にとって大切な人の過去や現在や未来を偽りのストーリーに変えられてしまうことだ。世のため人のためではなく組織の存続と自己保身のために、「上司にOKをもらう」ために、取材協力者や出演者をまったくの別人格に仕立て上げ、それを「演出」だとしてはばからない態度は万死に値する。
今日もどこかの局の試写室で番組スタッフらが、もっと面白くできないの?とか何とか、やりとりを重ねているのだろう。そういうやり取りを通じてどんどん実物から離れていき、似ても似つかないフェイクが生み出され、世に広められる。NHKは捏造を繰り返して取材協力者の名誉と尊厳と人権を傷つけるのみならず、世間に誤ったイメージを広めて偏見を助長している。これを止めるにはいったいどうしたらいいのか。
解決の鍵はNHK最大のスポンサーであり顧客である視聴者が握っている。あとは視聴者の間で問題をどう共有できるかだ。
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