少し肌寒さを覚える頃、かと言っても雪が降るわけでもない季節。
俺は友人と、トレーナー室で話していた。電話で。
『――――レース勝利おめでとう。お前の担当バを応援したかいがあったぜ』
「俺も応援してくれよ…ま、ありがとよ」
『やっぱ手に寿司握る戦いだったな!』
「マジで最後の直線とか緊張凄かったんだぜwwwwあと寿司じゃなくて汗握れや」
トレーナーとウマ娘は二人三脚、一心同体。
あの緊張はプレッシャーがナーバスだった。うん。
『それでさ、確かそのレース…G1だろ?凄いじゃん』
「まぁな…」
G1。レースの区分けの中では最も位の高いもの。
それに勝利することは、同様に誉高きことなのだが――――
「でもさ、確かに嬉しいんだけどさ…如何せん…」
『…あぁ、アレか』
「インタビューとかマジで面倒クセーんだよ!!」
―――インタビューが途轍もなく嫌なのである。
レース勝利、尚且つG1ともなれば、インタビュアーの熱気も二割増し…いや五割増しくらいになる。
インタビュー…即ち聞かれること自体は問題ないのだが…
「アイツらさ?パッシャパシャフラッシュ焚いてくんだよ!!」
『Oh…んじゃ嫌って伝えればいーんでねーの?』
…カメラのフラッシュが苦手なのだ。
マシンガンのように浴びせかけられるフラッシュに危うくハゲそうになったことがある。
「それがさwww俺がよwwww
『カメラフラッシュ DV やめて…』
って伝えてもさwwwww意味ねーのwwwww」
『草…いや草じゃないが』
「…エアグルーヴが羨ましいよ、ちょっと睨みつけるだけで【フラッシュ厳禁】の看板がニュッて3本くらい生えてくるんだからさ…(しみじみ)」
『…それはそれで嫌だな…後で蜆汁奢ってやるからさ…(しじみじる)』
「ありがとう…(しみじみ)」
「その謎チョイスは理解しかねるけどな…(しじみじる)」
カメラのフラッシュってチョーウゼーし…この世から消え失せろよ!!
まぁそんな事で、俺は―――――
「―――(カメラの)フラッシュとかマジで苦手なんだよな………ガチで嫌い!!」