「店内に個人用デスクトップPCや電源マルチタップ、プリンタ、パーティション(仕切り板)などは持ち込まないで」──コーヒーチェーン「スターバックス」の韓国法人が、店内における過度な席の占有を明確に禁止したと、東亜日報やBBC Newsなどが報じた。
8月7日ごろから店内に禁止を示す案内が貼られるようになり、指示に従わない場合は店員が声掛けをする場合もあるという。韓国のスターバックス店舗では、一部の客が店内の席にデスクトップPCやPCディスプレイ、さらには周囲の視線を遮るためのパーティションを持ち込み、席を占有して他の客に迷惑を掛ける事態が度々発生していた。
韓国ではカフェに長居をして仕事や勉強をする人を「カゴン族」(カフェと勉強の造語)と呼び、以前から賛否両論となっている。
以前であればカフェにデスクトップPCを持ち込んで作業する風景は、笑える“ネタ画像”として話題に挙がる程度だったが、韓国では一線を越えてしまったようで店内ルールとして禁止された。
日本でもカフェで席を長時間にわたり占有する行為の是非がSNSなどでたびたび話題になる。特にコロナ禍を経て出社とリモートのハイブリッドワークが普及し、オフィス以外の場所で仕事をするケースも増えたので、似たような問題は潜在的にあるだろう。カフェのような店舗での作業は、迷惑にならないように気を引き締めたいところだ。
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