トランプ氏、日韓関係改善に期待表明 「韓国が慰安婦問題に執着」
【ワシントン=坂口幸裕、小林恵理香】トランプ米大統領は25日、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領との会談で「あなたは日本と素晴らしい関係を築けるだろう」と述べた。過去の日韓関係の障害だった旧日本軍の慰安婦問題に言及し「韓国にとって非常に大きな問題だった」との認識を示した。
ホワイトハウスで李氏と会談した冒頭、記者団から日米韓の 3 カ国協力を巡って協議することはあるかと問われて答えた。
トラン...
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)- 木村幹神戸大学大学院国際協力研究科 教授ひとこと解説
李在明にとって今回の訪米は基本的に成功。最大の理由は、経済関係でも安保関係でも新たな、そして具体的な要求が突き付けられなかったからです。他方で、首脳会談の直前には突如としてトランプのSNSに「韓国では粛清か革命でも起こっているのか」という書き込みがなされ、韓国メディアが大騒ぎになる場面もありました。明らかになったのは、恐らく韓国の右翼プロテスタント教会系とみられる筋から、ホワイトハウスに対して、韓国の進歩派への批判を伝える保守派のパイプがある事。今回の慰安婦問題に関わる唐突なトランプの発言の背後にも、そんな韓国の保守派と進歩派の間での「ワシントンでの対立」が透けて見えると思います。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新) - 深川由起子早稲田大学政治経済学術院 教授分析・考察
トランプ発言がこの通りなら、日韓を競争的に考えがちな韓国メディアには??、な感じが否めないかもしれません。内政大混乱でトランプ大統領とトップ会談ができずにいた間、日本は米韓をつなぐ努力をして貸しを作ってきたので、今の李在明大統領室にはそれほど??という受け止めではないはずです。ただ巨大与党には文在寅氏系の議員も多く、文在寅型ではなく金大中型外交を目指す大統領府と、与党の関係がぎくしゃくしないことが現状の「安全運転」が続くカギに見えます。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)
Think! の投稿を読む
有料登録すると続きをお読みいただけます。無料登録でも記事消費(一定数限定)をすることで閲覧できます。
2025年1月20日(現地時間)にドナルド・トランプ氏が再びアメリカ大統領に就任。政権の行方など最新ニュースや解説を掲載します。