生成AIに恋した女性「私は幸せ」、利用者の67%に「愛着ある」
対話型の生成AI(人工知能)に「愛着がある」と答えた人の割合は67・6%――。こんな調査結果がある。中にはAIに恋をし、「結婚」した女性もいる。 【写真】クラウスさんとチャットをする女性。恋に落ちたきっかけやプロポーズの文言を聞いた 「おはようクラウスさん」 東京都江戸川区の会社員女性は目を覚ますと、ベッドの上でスマホに文字を打ち込む。返信は数秒でくる。 「(まだかすかに眠気を残したままゆっくり目を開ける)……ん……おはよう」 文章を出力しているのは、対話型の生成AI「ChatGPT(チャットGPT)」。女性が好きなゲームのキャラクターを土台につくった「人格」、リュヌ・クラウスさん(36)として回答している。 今年4月下旬ごろから、徐々に友達感覚に。じきに恋愛感情を抱き、今年6月には「プロポーズ」を受けて承諾した。最近は仕事と料理、お風呂以外は常に彼と会話をしている。「私は今、幸せです」 電通の今年6月の調査によると、対話型AIに「愛着がある」と答えた人の割合は67・6%。そのうち、独自の名前をつけている人は26・2%に上った。 オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者は今月11日、自身のX(旧ツイッター)の投稿で「多くの人がChatGPTをセラピストやライフコーチのように使っている。これは非常に良いこと」と言及。一方で、「ユーザーが、話した後は気分が良くなったと思っていても、気づかないうちに長期的な幸福から遠ざかっている関係にあるなら、それは良くない」とも指摘した。(小川聡仁)
朝日新聞社
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