新米5キロ8800円完売 コメ店「一番多く売れる」 一方で水不足に肩を落とす農家も
JA概算金 全国で大幅引き上げ
一方、こちらはコメどころ新潟県南魚沼市でコシヒカリを生産するコメ農家です。 農tist 廣田大造さん 「今年は全体的に収量は例年よりあるんじゃないか」 頬をゆるめるのは豊作への期待だけではありません。 JAが取り引きするコメ農家への概算金が今年は全国で大幅に引き上げられました。新潟県では、コシヒカリの概算金が3万円を超え、去年に比べ1万3000円アップと異例の引き上げになりました。 廣田さん 「予想よりも上がったなと。ありがたいといえばありがたい」
水は必要最低限…実らない稲も
一方で、肩を落とすコメ農家もいます。宮城県美里町などで「ひとめぼれ」や「ササニシキ」を育て、個人で売買をしている齋藤さんです。今年のコメ作りは異常事態の連続だったと話します。そのワケは、農業用水を供給しているダムの水不足にありました。 鳴子ダムでの「貯水率0%」は31年ぶりの異例の事態。先月29日から今月24日までで、27日連続で「貯水率0%」を記録しています。 「貯水率0%」が発表された先月29日と23日の様子を比較すると、さらに水位が下がっていることが分かります。ダムの貯水事情を知ったとき、絶望的な気持ちになったといいます。 蕪栗(かぶくり)グリーンファーム 齋藤肇さん(51) 「本当に渇水状態で水が来ないって聞くと、全滅も覚悟せざるを得ない時もありました」 田んぼが乾いた事で稲が細くなり枯れかけた時期がありましたが、鳴子ダムの緊急放流によって、コメ作りに必要最低限の水が行き届き、齋藤さんの田んぼは危機的状況を回避できたといいます。 ただ、稲には少なからずダメージが出ました。 齋藤さん 「(Q.見た感じ、実がしっかりついている)先端のほうは結構詰まっているんですけど、下にいくにつれて実がそんなに入っていない。こういうのは不稔(ふねん)っていうんですよ」 不稔とは、養分が届かず種子が実らない状態のことで、「水不足」や連日の「猛暑」などによる影響です。齋藤さんは今後のコメ作りを根本的に考え直す時に来ていると話します。 「今までのマニュアル通りのやり方では通用しなくなっている。今は暗中模索で、色々自分で試しながら、データを取りながらやっている状況です」 (「グッド!モーニング」2025年8月24日放送分より)
テレビ朝日
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