新米5キロ8800円完売 コメ店「一番多く売れる」 一方で水不足に肩を落とす農家も
新米が次々と店頭に並び始めるなか、取材したコメ店では5キロ8800円のコシヒカリも完売していました。高騰しても新米が売れるそのワケとは。 【画像】27日連続で「貯水率0%」を記録している鳴子ダム
新米人気の理由は安さより味?
福井市のスーパーに、待ちに待った新米がお目見えしました。地元のブランド米「ハナエチゼン」。価格は5キロ4730円で例年より高値となっています。 新米を購入 「高いと思うけど仕方ない。新しい方がおいしいと思う」 新米を手にとる人がいる一方で、迷わず令和6年産のコシヒカリを購入する人もいました。 去年のコメを購入 「(新米は)高いと思って見なかった。最初から高いのが分かっている」 22日に発表されたコメの平均価格は、5キロあたり3579円。前の週より71円高くなり7週ぶりの高値となっています。備蓄米よりも割高な新米の販売が始まったことも影響しているとみられます。 高止まりするコメの価格に小泉進次郎農水大臣は次のように話しました。 「引き続き踊り場の状況が続いていると思います。よく注視をしていきたい」 先週お伝えした横浜のコメ店を再び訪れてみました。高止まりしていた新米の売れ行きは意外なことに…。 さまざまな銘柄の新米がずらっと並んでいます。1番高いものが1キロ1560円、5キロあたり7800円。こういったプレミアムな新米がほとんどですが、なかには、もう完売してしまっている新米もあるんです。 これまでに仕入れた8銘柄の新米のうち、5キロ8800円の高知県産「コシヒカリ」と5キロ6800円の沖縄県産「ちゅらひかり」は、すでに完売したというのです。 農家産直米 すえひろ 荒金一仁代表 「(Q.前年比どれくらい価格違う?)1.5倍くらい高くなりました」 「(Q.1.5倍でも新米は売れる?)今は、新米が一番多く売れていて、令和6年産が一番売れていない。新米とさほど価格が大きく変わっていないので」 去年のコメと今年の新米、どうせ選ぶなら新米がいい、という人が多いといいます。 すると、常連客の家族連れが来店。しばらく品定めをした後、選んだのはやはり、新米です。 常連客 山口伸介さん 「(Q.どういう基準で選ぶ?)味?」 女性 「味」 山口さん 「(Q.多少高くても?)おいしいもの、安心なものを選ぶ」 山口さん一家の、この日の晩ごはんは、もちろん、土鍋でふっくら炊き上げた新米です。豚肉の炒め物をおかずに、白いごはんには梅干しをそえて。新米のお味は…。 史栞ちゃん 「おいしい」 聖真くん 「おいしい」 史栞ちゃん 「おかわりお願いします!」 思わず、箸が進んでしまいました。
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